Qiita Engineer Festa 2024（キータ・エンジニア・フェスタ 2024） - Qiita
において、約1ヶ月で38記事という大量の記事の投稿を要求されることがわかった。
そこで、あまりコストをかけずに記事数を稼ぐ方法を考えた結果、「Welcome to AtCoder を様々な言語で解く」ことを思いついた。
単に解くだけでなく、使用する言語仕様の解説を入れれば、記事として一応成立するだろう。
Welcome to AtCoder
PracticeA - Welcome to AtCoder
Welcome to AtCoder では、以下の形式で整数 $a$, $b$, $c$ および文字列 $s$ が入力として与えられる。
a
b c
s
この入力をもとに、与えられた整数の和 $sum = a + b + c$ および文字列 $s$ を、以下の形式で出力することが求められる。
sum s
今回使用する Raku の機能
変数
my 変数名 = 初期値;
のようにして、変数を宣言できる。
変数のうち、スカラ (1個の値を格納する変数) の変数名は $ ではじめ、配列の変数名は @ ではじめる。
配列の要素には [] を用いてアクセスできる。
配列の最初の要素は0番目である。
my @numbers = 42, 72, 102;
my $chihaya = @numbers[1];
Perl とは異なり、配列の要素にアクセスする際も $ ではなく @ を用いる。
文字列
文字列は、"" または '' で囲うことで表現できる。
演算子
今回は、以下の演算子を用いた。
| 演算子 | 意味 |
|---|---|
+ |
数値の加算 |
~ |
文字列の結合 |
入出力
以下のように say を用いることで、「値」を標準出力に出力し、続いて改行文字を標準出力に出力できる。
say 値;
get を用いると、標準入力から1行読み込み、読み込んだ行を表す文字列 (最後に改行文字はつかない) を取得できる。
my $line = get;
get は、式の中で値のように用いることができる。
my $greeting = "Hello, " ~ get;
数値の文字列への変換
class Int | Raku Documentation
数値に対して Str メソッドを使用すると、数値を文字列に変換できる。
my $value = 72;
my $valuestr = $value.Str;
文字列の操作
class Str | Raku Documentation
文字列に対して split(区切り) メソッドを使用すると、文字列を「区切り」(文字列) で区切った列を得ることができる。
my $data = "12 34";
my @parts = $data.split(" ");
文字列に対して Int メソッドを使用すると、その文字列が表す整数に変換できる。
my $data = "72";
my $dataint = $data.Int;
提出コード
my $a = get;
my @bc = get.split(" ");
my $sum = $a.Int + @bc[0].Int + @bc[1].Int;
say $sum.Str ~ " " ~ get;