LoginSignup
5
5

More than 5 years have passed since last update.

Microsoft Teamsへ湿度データをもとに「乾燥アラート」メッセージを投稿する

Last updated at Posted at 2018-12-20

冬になり、空気の乾燥が気になる季節になりました。
空気の乾燥はウィルスが活性化すると言われていますし、オフィスなどの環境を快適に保つためにも湿度の変化をアラートしてくれたら、ある程度の対策もできるはずですよね。
というわけで、今回は湿度センサーで収集したデータをもとに、Microsoft Teamsを利用して、空気が乾燥してきたらアラートを投稿する仕組みを作ってみました。

システム構成

PCの中にインストールしたGravioがセンサーからの情報を処理、乾燥しているか判断し、Microsoft TeamsへHTTPリクエストにて投稿します。
image.png

事前準備

準備したものと今回試した環境

・ノートPC
 -Windows 10 バージョン1809
Gravio
 -Gravio Studio Version.2.0.2065
 -Gravio Server Version.2.0.2153
・Gravioレンタルデバイス
 -温湿度センサー

温湿度センサーでは、温度、湿度、大気圧データを収集することができます。今回は、湿度データのみを使用してアラートシステムを作っていきます。

湿度に関して

一般に居室内の湿度の理想値は50%~60%のようですね。
50%を下回ると、ウィルスが活性化するそうです。
したがって、今回は50%を下回った際にアラートメッセージを発出するように設定してみたいと思います。。

Microsoft Teamsの設定

Microsoft Teamsに湿度に関する情報をシェアするチャネルを作成します。今回は"乾燥アラートチャネル"と言う名前のチャネルを追加します。
image.png
チャネル名を入力し、追加を押すことで一覧に追加されます。
image.png
追加されたチャネルの設定から、Webhook用のコネクタを設定します。
image.png

コネクタの一覧からIncoming Webhookを選択します。
image.png
Webhookの名前を設定し作成をクリックすると、投稿用URLが生成されますので、コピーします。
image.png

以上で、Microsoft Teamsの設定が完了しました。

Gravioの設定

Gravioのインストール方法はこちらを御覧ください!
Gravioのインストール方法

センサーの設定

湿度データを収集する設定をします。

センサーとペアリング

温湿度センサーとペアリングします。
センサーがチカチカっと光り、以下の画面が表示されれば、ペアリング完了です。
温度センサーペアリング
ペアリングについては、こちらをご参照ください。

エリア・レイヤーを登録する

画面右上の”+”ボタンをクリックし、エリアを作成します。
エリアを作成すると自動的にレイヤーが作成され、SENSING DEVICE TYPEに"Aqara-Humidity"を選択します。

レイヤーにデバイスを登録する

一番右のデバイスウィンドウの”⊕”ボタンを選択し、デバイスを追加します。
追加されたデバイスの右に表示されているステータスボタンを有効にすると、湿度データを収集し始めます。

動作(アクション)の設定

乾燥アラートを通知するWebhookのアクションを設定します。

1.アクションカードの作成

サーバ管理画面より、アクションボタンをクリックし、アクション管理画面を表示します。
アクション管理画面の右上の”+”をクリックし新しいアクションカードを作成します。
作成したアクションカードをダブルクリックし、アクションを設定します。

2.アイコン(コンポーネント)を並べて設定する

ステップの追加の"+"をクリックし、コンポーネントを追加します。
今回は、"HTTPPost"コンポーネントを使用します。
追加したコンポーネントのプロパティに以下を設定します。

項目 設定値
URL 先程作成したWebhookのアドレス
HTTP METHOD POST
Content-Type application/json
Query String null
Body "{\"text\":\"湿度"+ av.Data +"%です。加湿をしましょう\"}"
Authorization Type None
Authorization Body null

image.png

以上でアクションの設定が終了しました。

textの設定では、動作タイミングのセンサーデータを可変数として使用することができます。データを使用する場合は、av.Dataを使用します。また、データと定型文を組み合わせる際は、データと定型文を”+”でつなぎます。

STEP3 動作タイミング(トリガー)の設定

湿度が50%以下になった際に、Microsoft Teamsへ投稿する設定をします。

項目 設定値
エリア 設定した湿度データのレイヤー
レイヤー 設定した湿度データのレイヤー
アクション名 作成したアクションカード
Interval 5
Classic/Threshold Trigger Classic Trigger
Humidity <=50

image.png

トリガーを有効にすることで、湿度が50%以下になるとMicrosoft Teamsに乾燥アラートが投稿されます。

動作確認

image.png
息をはきかけたり、ホットドリンクなどが入っているカップに近づけてみることで、湿度の変化が発生します。設定した湿度になるとアラートが投稿されることを確認してみましょう。

あとがき

Gravioを使って簡単にセンサーデータをMicrosoft Teamsにメッセージを投稿できるこの仕組みを利用することで、様々なことができますね。
湿度管理で居室の環境を改善してみませんか?

インフルエンザ対策としてこれからの時期に活躍しそうですね!
※加湿器は別途ご用意ください!

参考

Gravioとは?

温度センサーのデータをエクセルで簡単に表示

Slackとボタンスイッチセンサーで「呼び出しシステム」を作ってみた!

Microsoft Teams に PowerShell で投稿してみる

5
5
1

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
5
5