macOSが「Tahoe」へアップデートされて以降、ひっそり姿を消した機能があります ─ Launchpadです。
アプリを一覧で俯瞰でき、カテゴリごとに整理できるあの画面。毎日の作業の中で当たり前のように使っていたからこそ、なくなった瞬間に感じる不便さは想像以上でした。
Tahoeに標準搭載された「Apps」はシンプルで軽快なUIですが、アプリの分類機能が存在しないため、インストール数が増えるほど目的のアプリを探しにくくなるのが現状です。特に開発者やクリエイターのように数十〜数百のアプリを併用するユーザーにとっては、実用面で大きな後退となりました。
「なら、作ればいい」─ そこで誕生したのが LaunchPad+です。
当初はMac App Storeでの配信を目指しましたが、本家のLaunchpadに近すぎるという理由で却下されました。結果として無料配布という形になりました。https://launchpadplus.net
LaunchPad+とは
LaunchpPad+は、macOS標準のLaunchpad体験を「Tahoe」でも取り戻すことを目的に開発したアプリランチャーです。
画面全体にグリッド状に整列したアイコンを即座に表示し、検索バーに文字入力するだけでアプリを瞬時に起動できます。Launchpadに近いビジュアルを維持しつつ、アプリのカテゴリ分類を強化することで、大量のアプリ環境でも迷子にならない設計です。
ドラッグ&ドロップによる整理にも対応しており、直感的な操作で分類できます。
LaunchPad+の特徴
LaunchPad+ の主な特徴は以下の4つです。
🚀 高速なアプリ起動
- リアルタイムフィルタリングによる高速検索
- グリッド/グループのどちらからでも起動可能
📁 スマートな整理
- アプリを自由に分類できるグループを作成可能
- ドラッグ&ドロップによる並べ替え・移動に対応
🎨 美しいインターフェイス
- 標準Launchpadに近いグリッドレイアウト
- 高速表示のためのカスタムアイコンキャッシュ
技術ポイント
愛用していたLaunchpadの動作はシンプルに見えて、いざ実装しようとすると細部が極めて繊細でした。最も時間を費やしたのは複数ページに渡るアイコンドラッグと、カテゴリー(グループ)生成の挙動の再現です。
標準のLaunchpadでは、マウスの追従・アイコンの衝突判定・グループ生成・ページ切り替えがシームレスに連鎖しており、UIの“手触り”に直結しています。しかし、この挙動をAppKit上で再現するのは予想以上に難題でした。
Launchpad+ はオープンソースとして公開しており、実装の詳細も確認できます。
🔗 GitHub: https://github.com/launchpadplus/launchpadplus
