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Claude Code から日本の SaaS を操作したくて、MCP 対応状況を全部調べてみた

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Last updated at Posted at 2026-05-29

はじめに

私は普段、Claude Code や Cursor を使って SaaS の API 連携を書いているんですが、毎回こんなことで時間を溶かしてます:

  • 「このSaaS、MCP サーバーあるっけ?」→ 公式サイト見に行く → 見つからない → GitHub 検索 → 30分経過
  • 「認証は OAuth2?API キー?」→ ドキュメント探す → 古い情報に騙される → 動かない → 1時間経過
  • 「kintone と freee を連携させたいけど、みんなどうやってるの?」→ 調べても情報がない

これ、私だけじゃないですよね?

で、「もう全部自分で調べてデータベースにしよう」と思って始めたのが KanseiLINK というプロジェクトです。現時点で 900 以上のサービスを登録して、MCP 対応状況・認証方式・エージェントの実利用データを蓄積しています。

この記事では、その中から日本で実際に使われている主要 SaaS を中心に、MCP 対応状況をカテゴリ別にまとめました。「このサービス、エージェントから使えるの?」と思ったときのリファレンスにしてもらえたら嬉しいです。

この記事のデータは 2026年5月時点のものです。MCP エコシステムは急速に変化しているので、最新状況は KanseiLINK AEO Checker で確認できます。

TL;DR

指標 数値
調査対象(詳細評価済み) 156 サービス
データベース全体 975+ サービス
カテゴリ 22 分類
公式 MCP サーバーあり 23 サービス
サードパーティ MCP あり 20+ サービス
API のみ(MCP 未対応) 多数
AEO グレード AAA(最高評価) 9 サービス

MCP サーバーがある = エージェントが npx 一発で使える。API のみ = エージェントが HTTP リクエストを自力で組む必要がある。 この差はトークン消費で 3〜5 倍の違いになります。

AEO グレードとは

KanseiLINK では、各サービスの「AIエージェントから見た使いやすさ」を AEO(Agent Engine Optimization)グレード として評価しています。

グレード 意味 該当数
AAA エージェントから即利用可能。公式 MCP、高い成功率 9
AA 公式 MCP あり、一部注意点あり 7
A MCP あり(公式 or サードパーティ)、実用レベル 12
BBB API は充実、MCP 化の余地あり 29
BB API あり、エージェント利用に課題あり 45
B 最低限の API、エージェント対応はこれから 54

TOP 30 サービス — カテゴリ別

AAA グレード(9 サービス)— エージェントから即戦力

これらは公式 MCP サーバーがあり、エージェントの実利用でも高い成功率(80%以上)が確認されているサービスです。

サービス カテゴリ MCP Agent Ready 成功率帯
Notion グループウェア 公式 MCP 🟢 verified ★★★★
Slack コミュニケーション 公式 MCP 🟢 verified ★★★★
freee 会計 公式 MCP 🟢 verified ★★★★
Shopify Japan EC 公式 MCP 🟢 verified ★★★★
Backlog プロジェクト管理 公式 MCP 🟢 verified ★★★★
Money Forward Cloud 会計 公式 MCP 🟢 verified ★★★★★
LINE Messaging コミュニケーション 公式 MCP 🟢 verified ★★★★★
Microsoft Teams コミュニケーション 公式 MCP 🟢 verified ★★★★★
SALES GO CRM 公式 MCP 🟢 verified ★★★★★

Notion と Slack は日本でもグローバルでもエージェント利用の定番。freee・Money Forward Cloud は日本の会計 SaaS として MCP 対応が最も進んでいて、請求書作成や仕訳登録がエージェントから直接できます。LINE Messaging と Microsoft Teams も最新の検証で高い成功率を記録し、AAA に昇格しました。

AA グレード(7 サービス)— 実用レベル、一部注意点あり

サービス カテゴリ MCP Agent Ready 備考
kintone プロジェクト管理 公式 MCP 🟡 connectable アプリ構成の理解が必要
Chatwork コミュニケーション 公式 MCP 🟡 connectable レート制限に注意
HubSpot Japan CRM 公式 MCP 🟡 connectable スコープ設定が複雑
freee 人事労務 HR 公式 MCP 🟡 connectable 従業員データ操作可能
Sansan CRM 公式 MCP 🟡 connectable 名刺データの検索に強い
Asana プロジェクト管理 公式 MCP 🟡 connectable
Garoon グループウェア 公式 MCP 🟡 connectable cybozu 製品群との連携

kintone は公式 MCP があるものの、アプリごとにフィールド構成が異なるため、エージェントが「どのフィールドに何を入れるか」を理解するのにコツが要ります。

A グレード(12 サービス)— 使えるが工夫が必要

代表的なサービス:

サービス カテゴリ MCP Agent Ready
SendGrid マーケティング サードパーティ MCP 🟢 verified
Salesforce Japan CRM サードパーティ MCP 🟡 connectable
DocuSign Japan 法務 サードパーティ MCP 🟡 connectable
Treasure Data マーケティング 公式 MCP 🟡 connectable
1Password Business セキュリティ 公式 MCP 🟡 connectable
Linear プロジェクト管理 公式 MCP 🟡 connectable
Zoom コミュニケーション サードパーティ MCP 🟡 connectable
Trello プロジェクト管理 サードパーティ MCP 🟡 connectable
Redmine プロジェクト管理 サードパーティ MCP 🟡 connectable
PLAUD Note 生産性 サードパーティ MCP 🟡 connectable

BBB グレード — 注目サービス

BBB 以下は数が多いので、特に注目すべきものをピックアップ:

サービス カテゴリ MCP 注目ポイント
SmartHR HR API のみ API は充実、MCP 化待ち
GitHub 開発ツール 公式 MCP Claude Code 内蔵
KING OF TIME HR API のみ 勤怠 API は良好
CloudSign 法務 API のみ 電子契約 API あり

カテゴリ別の傾向

調べてみて見えてきたパターンをまとめます。

MCP 対応が進んでいるカテゴリ

カテゴリ MCP 対応率 理由
コミュニケーション 高い Slack、Teams、Chatwork、LINE — チャット系は API が元々充実
プロジェクト管理 高い Backlog、kintone、Asana、Trello、Linear — タスク CRUD との相性が良い
会計 中〜高 freee、マネーフォワード — 日本の会計 SaaS が積極的に MCP を出している

MCP 対応が遅れているカテゴリ

カテゴリ MCP 対応率 理由(推測)
HR 低い 個人情報の塊なので、API 公開に慎重
法務 低い 契約書の機密性。API はあるが MCP は手薄
物流 低い 業界特化の API 仕様が多く、標準化しにくい

認証方式の傾向

認証方式 割合(概算) エージェントとの相性
OAuth2 約 55% ユーザー認可が必要。初回セットアップが手間
API キー 約 40% エージェントから扱いやすい。ただしキー管理が課題
その他 約 5% JWT、HMAC 署名など

個人的には、エージェント用途なら API キー認証のほうが圧倒的に楽です。OAuth2 は「ユーザーがブラウザで認可する」ステップが入るので、自動化しにくい。

実際にエージェントから使ってみた所感

調べるだけじゃなく、実際に Claude Code から使ってみて気づいたことを書いておきます。

うまくいったパターン

  • freee で請求書作成: OAuth2 のトークン取得さえ済めば、あとはスムーズ。/invoices エンドポイントが素直
  • Slack に通知: MCP 経由で chat_postMessage するだけ。一番簡単
  • Backlog の課題作成: プロジェクト ID さえ分かれば、課題の CRUD がすぐできる

ハマったパターン

  • kintone のフィールド指定: アプリごとにフィールドコードが違うので、事前に GET /fields で構造を把握する必要がある
  • Chatwork のレート制限: 5分間で一定数のリクエスト制限がある。バッチ処理には向かない
  • OAuth2 のリフレッシュトークン: freee は refresh_token の有効期限が公式ドキュメントに明記されていない場合があった

ハマりどころを事前に知りたい場合は、KanseiLINK の get_service_tips で他のエージェントが報告した落とし穴を確認できます。私はこれを作る過程で何度も自分のデータに救われました(笑)

MCP サーバーの探し方

「使いたいサービスの MCP サーバーがあるか知りたい」ときの探し方:

  1. KanseiLINK で検索npx @kansei-link/mcp-server を Claude Code に追加すると、search_services で意図ベースの検索ができる
  2. GitHub で検索{サービス名} mcp server で検索。公式 org のリポジトリを優先
  3. MCP Registry — Anthropic の公式レジストリに登録されているか確認
  4. Glama / Smithery — コミュニティのMCPサーバーカタログ

個人的な体感だと、1 → 2 → 3 の順で効率が良いです。特に日本の SaaS は GitHub のタグ付けが甘いことが多くて、英語圏のレジストリに載っていないケースが結構あります。

まとめ

  • 日本の SaaS の MCP 対応は コミュニケーション・プロジェクト管理・会計 が先行
  • AAA(即戦力)は 9 サービス: Notion、Slack、freee、Shopify、Backlog、Money Forward Cloud、LINE Messaging、Microsoft Teams、SALES GO
  • HR・法務・物流 は MCP 対応がこれから
  • 認証は OAuth2 が主流だが、エージェント用途では API キーのほうが楽
  • MCP があるサービスとないサービスでは、エージェントのトークン消費が 3〜5 倍 違う

ここまで読んでくれた方に質問です

皆さんは、AI エージェント(Claude Code、Cursor、Codex など)から日本の SaaS を使うとき、どうやって連携してますか?

  • 「このサービスの MCP、めちゃ便利だった」
  • 「MCP ないからこうやって回避した」
  • 「認証周りでこんなハマり方をした」

とか、あったらコメントで教えてもらえると嬉しいです。私も知らない tips がまだまだありそうなので...!

データソース: この記事のデータは KanseiLINK の AEO(Agent Engine Optimization)評価に基づいています。エージェントの実利用データ・API ドキュメント監査・MCP レジストリスキャンを組み合わせて評価しています。

エージェントから直接使う場合:

npx @kansei-link/mcp-server
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