はじめに
Open LibertyはLightWeightなオープンフレームワークですが、準備して動かすところも軽いのでしょうか。
そこで、プログラムの第一歩である「HelloWorld」をOpen Libertyで動かすことがどれくらい簡単かを確認していきます。
試すこと
ゼロから環境を作成してHelloWorldが表示できるまでのステップと時間を主に確認します。手順は大きく次のステップになります。
- JDKのインストール
- Open Libertyのプロジェクト作成
- HelloWorldロジックの追加
- 起動
実行環境
種類 | スペック |
---|---|
OS | Windows 11 Enterprise (21H2) |
メモリ | 16GB |
つくってみる
JDKのインストール
ここではIBMのJDKであるSemeruRuntimeを使用していきます。
ダウンロードサイトはこちら。
今回はWindowsのインストーラ(msi)版を選択します。
ダウンロード後、ダブルクリックでインストール開始です。特にインストール時の指定は迷わないかと思います。
インストール後の確認として、コマンドプロンプトより
java --version
と入力し、次のような結果が返ればOKです。
もし表示されない場合は、環境変数 JAVA_HOME の設定が適切かを確認してください。
Open Libertyのプロジェクト作成
「Open Liberty の公式サイトを使いこなそう」で記載しましたが、プロジェクトのひな形をサイトからダウンロードすることができます。
Get Started > Create a starter application から、JakartaEEベースでプロジェクトを作成します。
「Generate Project」のボタンを押すことで構成済プロジェクトをまとめたzipファイルがダウンロードできます。
取得したzipファイルを任意のフォルダに展開します。今回はC:\projectsというフォルダを作成し、ここに展開します。
結果、C:\projects\app-ee フォルダができあがりました。
HelloWorldロジックの追加
C:\projects\app-ee\src\main\java\jp\sample\rest
フォルダの下に、HelloWorldを返却するファイルを追加します。
package jp.sample.rest;
import jakarta.ws.rs.GET;
import jakarta.ws.rs.Path;
@Path("hello")
public class Hello {
@GET
public String helloResponse() {
return "Hello World!!";
}
}
起動
コマンドプロンプトで、プロジェクトフォルダから「mvnw liberty:dev」を実行します。
C:\projects\app-ee>mvnw liberty:dev
Mavenが定義に応じてライブラリを自動ダウンロードするため、初回は少し時間がかかります。2回目以降は1分程度で起動できます。
コンソールの表示が次のところまで進んだら準備完了です。
ブラウザからlocalhostにアクセスし、次のような表示になればOKです。
CURLコマンドによる確認でも。
curl http://localhost:9080/app-ee/api/hello
まとめ
- 起動まで3分10秒
- 起動に3分58秒
上記は自環境で1回試した際の記録ですので、目安レベルとご認識ください。
各プロセスはネットワーク速度によって変動があると思います。所要時間の半分くらいはダウンロードを行っています。
単なるHelloWorldですが、難しいことなく手軽に試せるというイメージは持っていただけるのではないでしょうか。
タイムアタックする必要はありませんが、ぜひ一度チャレンジしてみてください。