0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

Cloudflareについて できることなどまとめ

0
Last updated at Posted at 2026-10-06

Cloudflare(クラウドフレア) について、できることと特徴を用途別にまとめました。
利用できる機能・上限・料金はプランによって異なるので注意です。

Cloudflareは、既存サイトの高速化・保護に加えて、
Webアプリの実行、データ保存、AI開発、企業のネットワーク管理まで扱う基盤です。
公式の全体像

1.ドメイン・DNS・HTTPS

サイトの「住所」と通信の入口を管理する領域です。
DNSの公式資料、Registrarの公式資料

できること サービス・機能 特徴・使いどころ
ドメインを取得・更新する Registrar ドメイン管理をCloudflareにまとめる
ドメインと接続先を結び付ける DNS A・AAAA・CNAME・MX・TXTなどのレコードを管理
DNS応答の改ざんを検証する DNSSEC DNS情報の正当性を署名で確認
サイトをHTTPSで公開する SSL/TLS 利用者とCloudflare、Cloudflareと元サーバーの通信を暗号化
証明書を細かく管理する Advanced Certificate Managerなど 証明書の対象や運用を調整する企業向け機能

01-domain-dns-https.png

2.Webサイトの高速化・配信・トラフィック制御

既存のサーバーを使いながら、Cloudflareを前段に置いて利用できます。キャッシュ対象や保持期間をルールで調整できる点が特徴です。CDN・キャッシュ、Rules

できること サービス・機能 特徴・使いどころ
コンテンツを世界各地から配信する CDN 利用者の近くで配信し、元サーバーの負荷を減らす
キャッシュ条件を設定する Cache Rules URL・Cookieなどに応じて対象や保存期間を設定
キャッシュを削除する Purge Cache 更新した内容を再取得させる
元サーバーへの取得を減らす Tiered Cache・Cache Reserve キャッシュ階層や永続的な保存を活用
URLを転送する Redirect Rules・Bulk Redirects ドメイン変更やページ移転に利用
URL・ヘッダーを書き換える Transform Rules アプリ側を変えずに通信を調整
小さな処理を通信に挟む Snippets 軽量なカスタム処理を追加

配信の可用性やアクセス集中にも対応できます。Load Balancing、Waiting Room

できること サービス・機能 特徴・使いどころ
複数サーバーに通信を振り分ける Load Balancing 負荷分散、ヘルスチェック、障害時の切り替え
通信経路を最適化する Argo Smart Routing ネットワーク状況に応じた経路選択
アクセス集中時に入場を制限する Waiting Room 販売開始やイベント時の待合室を作る

02-web-delivery.png

3.Web・APIのセキュリティ

公開サイトやAPIへの攻撃・濫用を、通信の入口で検査・制御します。WAF、API Shield

できること サービス・機能 特徴・使いどころ
大量の攻撃通信に対処する DDoS Protection 攻撃によるサービス停止を防ぐ
不正なWebリクエストを検査する WAF 攻撃パターンや独自ルールで遮断・チャレンジ
リクエスト頻度を制限する Rate Limiting ログイン試行やAPIの連打を抑える
自動アクセスを判定する Bot Management 正規の自動処理と悪質なBotを見分ける
フォームへの自動投稿を抑える Turnstile CAPTCHAの代替となる検証を組み込む
APIの構造や通信を検証する API Shield APIの把握、スキーマ検証、mTLSなど
ブラウザー側のスクリプトを監視する Client-side security・Page Shield 外部スクリプトなどのリスクを把握

AIクローラーのアクセスも管理できます。AI Crawl Controlではアクセス状況を確認し、許可・ブロックなどを設定します。AI Crawl Control

03-web-api-security.png

4.Webサイト・アプリ・自動処理の開発

アプリのコードをCloudflare上で実行する領域です。WorkersはAPIだけでなく、静的ファイル配信やWebアプリも扱います。Workers、Pages

できること サービス・機能 特徴・使いどころ
APIを公開する Workers リクエストを受けてコードを実行
Webアプリを動かす Workers フロントエンドとサーバー処理を構成
HTML・CSS・JSを配信する Workers Static Assets 静的ファイルとアプリ処理を同じプロジェクトで扱う
サイトを公開する Pages Git連携やアップロードでデプロイ
定期実行する Cron Triggers データ取得、通知、定期集計など
コンテナを実行する Containers Workersと組み合わせてコンテナ内のコードを動かす
ブラウザーを自動操作する Browser Run スクリーンショット取得やWeb操作をプログラム化

非同期処理や状態管理を組み合わせると、より複雑なアプリを作れます。Queues、Workflows、Durable Objects

できること サービス・機能 特徴・使いどころ
処理を後回しにする Queues メッセージを送り、バックグラウンドで処理
複数段階の処理を継続する Workflows ステップ、待機、再試行などを管理
状態を持つ処理を動かす Durable Objects チャット、共同編集、接続や同時更新の調整
顧客のコードを実行する基盤を作る Workers for Platforms 自社SaaSに顧客向けの拡張機能を提供

Workers for Platformsは、利用者が自分のコードを追加できるサービスを作る用途です。公式資料

04-app-development.png

5.ファイル・データベース・分析データ

保存するデータの性質によってサービスを使い分けます。R2はファイル、D1はSQLで扱うデータが中心です。R2、D1

できること サービス 特徴・使いどころ
画像・PDF・ファイルを保存する R2 S3互換APIを持つオブジェクトストレージ
SQLでデータを保存・検索する D1 SQLiteベースのマネージドDB
キーと値の組で保存する Workers KV 設定や参照データなど
処理と状態をまとめて管理する Durable Objects 状態を持つ計算と保存を組み合わせる
外部DBへの接続を効率化する Hyperdrive 既存DBへの接続を最適化する

Hyperdriveは、既存データベースへの接続を改善するサービスです。D1のように新しいデータベースを提供する役割とは異なります。Hyperdrive

2026年には、分析やイベント処理向けの基盤も拡充しています。Birthday Week 2026の発表まとめ

できること サービス 特徴・使いどころ
大きなデータを取り込み・管理・分析する Basin R2・Apache Icebergを使う分析基盤
順序を持つイベントを保存・購読する K2 永続的なイベントストリーム
ファイルをバージョン管理する Artifacts Git互換の操作などで保存・共有

05-data-storage.png

6.AIアプリ・AIエージェント

モデルの実行、検索、呼び出し管理、エージェントの動作環境を組み合わせられます。Workers AI、AI Gateway、Agents

できること サービス 特徴・使いどころ
AIモデルを実行する Workers AI 提供モデルの推論をサーバーレスで利用
AIへの呼び出しを管理する AI Gateway ログ、キャッシュ、レート制限、再試行など
意味の近いデータを検索する Vectorize ベクトル検索用データベース
自分の資料を使うAI検索を作る AI Search データ検索と生成AIを組み合わせるRAG基盤
状態を持つエージェントを作る Agents SDK 状態保持、ツール呼び出し、対話など
コードを隔離環境で実行する Sandboxes エージェントのシェル操作やコード実行環境
MCPサーバーを作る Workers・Agents AIから呼び出すツールを提供

Sandboxesは、AIが生成したコードなどを隔離された実行環境で動かす用途を想定しています。Sandboxes

Workers AIはモデルを動かす場所、AI Gatewayはモデル呼び出しを管理する入口です。AI Gatewayでは外部プロバイダーのモデルも扱えます。

06-ai-agents.png

7.社内ツール・従業員のアクセス・情報保護

Cloudflare Oneは、企業の接続とセキュリティをまとめる領域です。Cloudflare One

できること サービス 特徴・使いどころ
社内アプリへのアクセスを制限する Access ユーザーや端末の条件で許可・拒否
非公開のサーバーへ接続する Tunnel 外向き接続で到達経路を作る
端末の通信をCloudflareへ送る Cloudflare One Client 通信の検査や端末状態の確認に利用
危険なサイトへの接続を制御する Gateway DNS・HTTP・ネットワーク通信にポリシーを適用
Web閲覧を隔離する Browser Isolation ブラウザーの処理を隔離環境で実行
機密情報の流出を検知する DLP 通信やSaaS内の機密データを検査
SaaSの設定・データを検査する CASB クラウドサービス上のリスクを把握
フィッシングなどを検知する Email Security 悪意あるメールやなりすましへの対策
社員の接続品質を調べる Digital Experience Monitoring 端末・ネットワーク・アプリの状態を確認
AIツールへのアクセスを管理する AI controls MCPなどの利用に認証・ポリシーを適用

Tunnelは接続経路を作り、Accessは誰が利用できるかを決めます。 社内アプリでは組み合わせて使うことが多いです。

07-zero-trust.png

8.企業ネットワーク・Web以外の通信

拠点やネットワーク全体の接続・保護にも対応します。Cloudflare WAN、Magic Transit、Spectrum

できること サービス 特徴・使いどころ
拠点間ネットワークを接続する Cloudflare WAN 企業のWAN構成をクラウドで管理
ネットワーク全体をDDoSから保護する Magic Transit IPネットワークの保護
ネットワーク通信を制御する Network Firewall 企業ネットワークへのルール適用
Cloudflareに直接接続する Network Interconnect 専用接続やパートナー経由の接続
TCP・UDPアプリを保護する Spectrum Web以外の通信もプロキシ・保護
サービスや端末を相互接続する Cloudflare Mesh プライベートなメッシュ接続

08-enterprise-network.png

9.画像・動画・音声・メール

アプリ内のメディア配信やメール処理も扱えます。Images、Stream、Realtime、Email Service

できること サービス 特徴・使いどころ
画像を保存・加工・配信する Images サイズ変更、形式変換、最適化
録画動画を配信する Stream アップロード、エンコード、再生
ライブ動画を配信する Stream Live ライブ配信と録画
音声・ビデオ通話を組み込む RealtimeKit・Realtime基盤 通話やWebRTCの機能を構築
独自ドメインのメールを転送する Email Routing 既存のメールアドレスに転送
アプリからメールを送る・受信処理する Email Service・Email Workers 通知メールや受信時の自動処理

09-media-email.png

10.分析・運用・自動化

作ったサービスの状況を把握し、設定変更やデプロイを自動化できます。Observability、Workersの公式資料

できること サービス・機能 特徴・使いどころ
サイトの利用状況を把握する Web Analytics ページ閲覧などを分析
通信・攻撃・キャッシュを分析する Analytics 各サービスの動作を確認
アプリの不具合を調べる Logs・Metrics・Traces 実行ログや性能情報を調査
ログを外部へ送る Logpush 外部ストレージや分析基盤へ連携
デプロイを自動化する Workers Builds・Git連携 コード更新からビルド・公開
段階的に公開・切り戻しする Versions・Gradual Deployments・Rollback 変更の展開を管理
設定をコードから操作する API・Wrangler・Cloudflare CLI・Terraform 管理作業や環境構築を自動化

個人向けには、DNS問い合わせを処理する 1.1.1.1 や、端末の通信を扱う WARP もあります。1.1.1.1の公式資料

10-observability-automation.png

Cloudflare全体の特徴

  • 既存環境に追加できる。 Webサイトを別のサーバーに置いたまま、配信や保護をCloudflareに任せられる。
  • アプリの実行基盤にもなる。 WorkersにストレージやDBを接続してサービスを構築できる。
  • 共通のネットワーク上で機能を組み合わせられる。 配信・保護・開発・社内接続を同じプラットフォームで扱う。
  • 管理画面とコードの両方で操作できる。 小規模な設定から自動化まで対応する。
  • 無料枠から試せる製品がある。 本格利用では、製品ごとの課金や制限を確認する必要がある。全体像、Workersの料金

実際に作れるものの例

以下はサービスの役割をもとにした構成例です。

作りたいもの 組み合わせ例
ブログ・ポートフォリオ PagesまたはWorkers Static Assets+独自ドメイン
会員制Webアプリ Workers+D1+R2+認証機能
社内限定の業務ツール Workersまたは既存サーバー+Access+必要に応じてTunnel
自分の資料を検索するAIチャット Workers+AI Search+AI Gateway+モデル
リアルタイムの共同編集アプリ Workers+Durable Objects
ファイルアップロード・画像配信サービス Workers+R2+Images
非同期のデータ処理 Workers+Queues+Workflows
顧客がコードを追加できるSaaS Workers for Platforms+データサービス

押さえておきたい条件もあります。Workersには実行時間・メモリ・互換性などの制限があり、R2のエグレス無料も保存や操作がすべて無料という意味ではありません。 また、地域ごとのデータ要件やベータ製品の利用条件は個別に確認します。Workersの制限、R2の料金

直近の製品では、BasinとAI Searchは一般提供、K2とArtifactsはベータ、Cloudflare OSの完全マネージド版は待機リストという違いがあります。2026年の発表まとめ

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?