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AWS / GCP / Azure の「請求書の構造」を比較してみる(入門メモ)

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はじめに

クラウドコストに関する話題は、アーキテクチャや運用と比べると情報量が少なく、
「結局どこを見ればいいのか」「各クラウドの違いは何なのか」が分かりにくいと感じることがあります。

この記事では、AWS / GCP / Azure の請求書構造をシンプルに比較し、
初期調査やコスト最適化の際に「まず見るべきポイント」を整理します。

あくまで個人メモとしてまとめたものですが、同じ領域に興味がある方の参考になれば嬉しいです。

⭐️3 つのクラウドの請求書に共通すること

AWS / GCP / Azure の請求書は形式が異なりますが、共通して次の 3 点は必ず含まれます。
1.サービス名(Compute / Storage / Network など)
2.使用量(時間、GB、リクエスト数など)
3.単価と合計金額
大きな方向性は同じですが、細部の扱いが結構違います。

⭐️AWS の請求書の特徴

AWS は項目が細かく、「どこでコストが跳ねているか」を特定しやすい反面、情報量が多いという特徴があります。
よく見るポイント
・EC2:使用時間 + EBS + データ転送が別項目
・S3:ストレージクラスごとに課金が分かれる
・CloudWatch:ログインジェストと保存期間が別課金
特に CloudWatch Logs は気づかないうちに増える典型です。

⭐️GCP の請求書の特徴

GCP は比較的シンプルで、利用サービスごとのまとめ方が分かりやすいです。
よく見るポイント
・Compute Engine:vCPU+メモリを時間単位で課金
・Cloud Storage:操作別(PUT/GET)の課金が分かりやすい
・BigQuery:クエリ課金の増減が見やすい
ただし、項目がまとまりすぎていて、細かい原因追跡がしづらい場合もあります。

⭐️Azure の請求書の特徴

Azure は利用量を「メーター(meter)」単位で表現する点が特徴的です。
よく見るポイント
・VM:ストレージ、ネットワークが個別のメーターで表示される
・Storage:トランザクション回数が小さく積み上がりやすい
・Monitor:ログ保持の料金が見落とされがち
Azure は命名が独特なので、初見では少し理解に時間がかかることがあります。

⭐️まず “最初に” 見るべき 3 つの項目

クラウドごとに構造は違っても、最初の調査では次の 3 点を見れば大まかな状況が掴めます。
・Compute(EC2 / VM / GCE)の利用量と単価
・Storage(S3 / Cloud Storage / Blob)のクラス別使用量
・Network / Data transfer の増減
大きなコスト変動は、この 3 つのどれかに現れることがほとんどです。

⭐️おわりに
今後は、
・EC2 / GCE / VM の詳細な比較
・S3 / Cloud Storage / Blob のストレージクラスの違い
・CloudWatch / Stackdriver / Azure Monitor の監視料金の見方などもまとめていく予定です。
同じ領域に興味のある方がいれば、ぜひコメントなどで知見交換できれば嬉しいです。

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