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IBM Rhapsody Systems Engineering V1.8.0 インストール手順

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Last updated at Posted at 2026-07-30

IBM Rhapsody Systems Engineering V1.8.0 インストール手順(Windows + WSL 環境 / Simple Install 版)

はじめに

本記事では、IBM Rhapsody Systems Engineering (RSE) V1.8.0 を Windows + WSL (Ubuntu) 環境にインストールする手順をまとめます。
RSE は、SysML v2 ベースでシステムズエンジニアリングを実践するためのモデリングツールで、要求分析からアーキテクチャ設計、シミュレーションまでを一貫してサポートします。

今回は jazz.net から配布されている圧縮ファイル (.zip) を使用してインストールを行います。

本記事で扱うインストール方式について

RSE 1.8 には大きく分けて 2 種類のインストール方式 があり、本記事で扱うのは Simple Install の方です。
これは、配布物に同梱されている REAME-instructions-for-local-image-tar.md の冒頭にも記載されています。

⚠️ 注意
Simple Install は RSE の公式ヘルプ (help) には記載がなく、REAME-instructions-for-local-image-tar.md を確認しないと存在に気づきにくい方式です。

本記事は、配布物同梱の REAME-instructions-for-local-image-tar.md に従ってセットアップを進めた際の実施メモ という位置付けです。

環境

項目 内容
ホスト OS Windows
サブシステム WSL (Ubuntu) ※ docker をインストール済み のものを利用
コンテナ基盤 Kubernetes (kind) ※ Simple Install が内部利用
対象製品 IBM Rhapsody Systems Engineering
バージョン V1.8.0
インストール方式 Simple Install (README....md 記載の方式)
配布形式 Compressed file (.zip)
入手元 jazz.net Rhapsody Systems Engineering 1.8.0

💡 Note: WSL 側の前提
WSL (Ubuntu) には 標準では Docker が入っていません。
事前に Docker をインストールした WSL (Ubuntu) 環境 を用意しておいてください。

事前準備: ライセンス(Trial Token)の取得

RSE V1.8.0 の起動には Trial Token(評価用トークン) の取得が別途必要です。
この Trial Token は jazz.net のダウンロードページや公開ポータルからは自動配布されておらず、
IBMへ直接お問い合わせ の上、Trial Token の発行を依頼してください。

💡 Note
RSE のセットアップでは、以下の 2 種類のトークン が登場します。混同しないよう注意してください。

トークン種別 発行元 用途
Trial Token IBM から取得 RSE を利用するための評価用ライセンストークン
JWT Token (Authorization Token) ブラウザ画面の Generate token から発行 REST API 認証用のトークン

後述の importToken.sh では、この 両方 のトークンを所定の位置に貼り付ける必要があります。

⚠️ 重要
Trial Token が未取得の状態では、ブラウザからアクセスしても License not found の画面から先へ進めません。
手順を進める前に、IBM への問い合わせを行い Trial Token を入手しておきましょう。

インストール手順

1. インストーラの入手

以下の jazz.net ダウンロードページへアクセスします。

🔗 https://jazz.net/downloads/rhapsody-systems-engineering/releases/1.8.0

ページ内のダウンロード一覧から Compressed file (.zip) を選択してダウンロードします。

💡 Note
ダウンロードには IBM ID (jazz.net アカウント) でのサインインが必要です。
事前にアカウントを準備しておきましょう。

2. ZIP ファイルの解凍

ダウンロードした .zip ファイルを任意の作業フォルダに展開します。

# 例: PowerShell から展開する場合
Expand-Archive -Path .\rhapsody-systems-engineering-1.8.0.zip -DestinationPath C:\Temp\RSE_1.8.0

3. REAME-instructions-for-local-image-tar.md の確認

展開したフォルダに含まれる REAME-instructions-for-local-image-tar.md を必ず開き、内容を確認します。
Simple Install に関する記述、必要な依存ツール、実行順序などが記載されているため、
以降の手順はこの README を土台に進めていきます。

必要ツールのインストール

Simple Install では、以下のツールが必要になります。
いずれも WSL (Ubuntu) 側にインストールしておきます。

ツール 用途
Docker コンテナ実行基盤(Simple Install)
Node.js / npm 自己署名証明書 (self-signed certificate) の生成用
jq JSON パース / スクリプト内での値抽出に使用

Node.js / npm のインストール

自己署名証明書 (self-signed certificate) を生成するために、Node.js と npm (Node Package Manager) が必要になります。

Windows ネイティブ環境の場合

以下の公式サイトから Windows 用インストーラをダウンロードします。

🔗 https://nodejs.org/en/download/

ダウンロードしたインストーラを実行し、ウィザードに従ってインストールを進めます。
基本的にはデフォルト設定のまま Next をクリックしていけば問題ありません。

💡 Note
Node.js のインストーラには npm が同梱されているため、
別途 npm を個別にインストールする必要はありません。

WSL (Ubuntu) 環境の場合

Windows で WSL を利用しており、Ubuntu ディストリビューションを使用している場合は、
以下のコマンドで Node.js と npm をインストールできます。

sudo apt-get update
sudo apt-get install nodejs
sudo apt-get install npm

インストール後、バージョン確認を行います。

npm -v
# 例: 10.9.2

jq のインストール

Simple Install 用スクリプト内では jq が利用されるため、事前にインストールしておきます。

sudo apt-get update
sudo apt-get install jq

インストール後、バージョン確認を行います。

jq --version

💡 Note
jq が入っていないと、setup.sh 系スクリプトが JSON 解析に失敗し、
途中で処理が止まってしまうことがあります。

ライセンストークンの取得とインポート

./setup.sh up によりコンテナを起動し、ブラウザで https://localhost:443 にアクセスすると、
初回状態ではライセンスが未設定のため、以下のように License not found 画面が表示され RSE を利用できません。

License not found
The application could not be accessed.
Contact your administrator to check your license status, and ensure that it is assigned to you and installed on your system.

スクリーンショット 2026-07-28 16.52.38.png

この状態を解消するため、認証用トークン(JWT Token)を発行し、
事前に IBM から取得済みの Trial Token と合わせて、サーバ側にインポートしていきます。

1. Authorization Token (JWT Token) の生成

画面右上の アカウントアイコン をクリックし、表示されたメニューから Generate token を選択します。

Generating Token ダイアログが表示され、Token was successfully generated. のメッセージとともに
Authorization token (JWT Token) が発行されます。

右下の Copy ボタンでトークンをクリップボードにコピーします。

💡 Note
ここで生成されるトークンは JWT (JSON Web Token) 形式で、
REST API 認証に使用されます。以降の importToken.sh にもこの JWT Token を貼り付けます。

⚠️ 重要
このトークンは 一意 (unique) かつ 再取得不可 (non-recoverable) です。
紛失した場合は再生成する必要があります。
必ず安全な場所に控えておきましょう。

This is a unique authorization token and is non-recoverable. If you lose this token, regenerate it.
Use this token to authenticate REST APIs.

2. importToken.sh の編集

importToken.sh を開き、以下の 2 種類のトークンをそれぞれ所定の位置に貼り付けます。

貼り付け対象 何を貼るか 取得元
JWT Token 部分 直前に発行した Authorization Token ブラウザから Generate token で発行したコード
Trial Token 部分 評価用ライセンストークン IBM から取得したコード

編集にはメモ帳 (notepad.exe) などを使用します。

notepad.exe importToken.sh

⚠️ 貼り付け位置に注意

  • JWT Token の欄 には、ブラウザの Generate token から取得したコード を貼り付けます。
  • Trial Token の欄 には、IBM から取得したコード(評価用ライセンストークン) を貼り付けます。

2 つを逆に貼り付けてしまうと、認証エラーまたはライセンスエラーとなり、
./setup.sh restart 後もアクセスできない状態になります。

3. サービスの再起動

importToken.sh によりトークンの書き換えが完了したら、設定を反映させるためにサービスを再起動します。

./setup.sh restart

スクリーンショット 2026-07-30 18.33.33.png

再起動完了後、改めて https://localhost:443 にアクセスし、
Projects 一覧画面(SysMLLibrary / IBMLibrary などの標準ライブラリが表示される画面)に遷移すれば成功です。

まとめ

本記事では、Windows 環境 において WSL (Ubuntu) を利用し、
配布物同梱の README....md に従って IBM Rhapsody Systems Engineering V1.8.0(Simple Install 方式) の
インストール〜起動、ライセンストークン設定までを一通り実施しました。

実施した作業の振り返り

ステップ 内容
0. 前提準備 Docker をインストールした WSL (Ubuntu) を用意 / Trial Token を IBM に問い合わせて取得
1. インストーラの入手 jazz.net から Compressed file (.zip) をダウンロード
2. README....md 確認 Simple Install であることを確認し、以降は README に従って作業
3. 依存ツール導入 Node.js / npm / jq を WSL (Ubuntu) にインストール
4. コンテナ起動 ./setup.sh up で RSE サーバ (kind ベース) を起動
5. トークン発行 ブラウザから Generate token で JWT Token を取得
6. トークンのインポート importToken.sh に JWT Token(ブラウザ発行) と Trial Token(IBM 取得) を貼り付けて実行
7. サービス再起動 ./setup.sh restart により設定を反映
8. 動作確認 https://localhost:443 から Projects 画面へアクセス

得られた知見

  • RSE 1.8 のインストールには複数方式があり、本手順は Simple Install に該当します。ヘルプには載っておらず、README....md を必ず確認する必要があります。
  • Simple Install は内部で kind (Kubernetes in Docker) を利用しており、公式上「開発・テスト向け」に位置付けられています。評価・検証用途 としての利用が前提です。
  • Trial Token は自動配布されず、IBM への問い合わせによる取得が必要 です。
  • importToken.sh には、ブラウザから発行した JWT Token と、IBM から取得した Trial Token の 2 種類を、それぞれ正しい欄に貼り付ける必要があります。
  • WSL (Ubuntu) には Docker が標準で入っていないため、事前に Docker 導入済みの WSL 環境 を準備しておくとスムーズです。
  • 初回起動時の License not found はトークン未登録が原因であり、Generate token(JWT Token)→ Trial Token の貼り付け → importToken.sh → ./setup.sh restart の流れを押さえておけば迷わず解消できます。
  • トークン (JWT) は 再取得不可 のため、発行直後に安全な場所へ控えておくことが重要です。
  • スクリプトが JSON を扱うため、jq のインストールを忘れないこと が地味に重要でした。

環境構成(最終形)

項目 内容
ホスト OS Windows
サブシステム WSL (Ubuntu) + Docker
ランタイム Node.js / npm
補助ツール jq
ライセンス Trial Token(IBM より取得)
API 認証 JWT Token(ブラウザ Generate token にて発行)
対象製品 IBM Rhapsody Systems Engineering V1.8.0 (Simple Install)
アクセス URL https://localhost:443

RSE を通じて、SysML v2 に触れる方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました 🙌

参考

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