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Eclipse:C++静的チェック環境

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Eclipse の C++ 開発環境に静的コード解析をいくつか追加します。ここで解説する方法はプロジェクト単位ではなく1ファイル単位での解析となります。
追加するのはスタイルチェックやメトリクス解析などで、次のツールを使います。

  • cpplint
  • cppcheck
  • SourceMonitor

メニューバーから Run > External Tools > External Tools Configurations... を選択します。

2016-06-26-eclipse-cpp-code-analyze-001.png

ツールバーから選択してもいいです。

2016-06-26-eclipse-cpp-code-analyze-002.png

cpplint

まずは cpplint を登録します。
cpplint は以下の場所からダウンロードできます。


cpplint

cpplint を実行するには python が必要です。
インストールしていなければ適当な場所にインストールしてください。
ここでは cpplint.py を E:\cpplint.py、python は E:\python27 にインストールしてあります。

左下にある Program を選択するとその上にある New アイコンがクリック出来るようになるのでクリックします。

2016-06-26-eclipse-cpp-code-analyze-003.png

Namecpplint と入力し、LocationArguments に以下のように入力します。

Location:E:\python27\python.exe

Arguments:E:\cpplint.py ${resource_loc}

2016-06-26-eclipse-cpp-code-analyze-004.png

次に Common タブを選択して、Display in favorites menu の Externals Tools にチェックを入れます。
また、Launch in background はチェックをはずします。設定が終わったら Apply を押します。

2016-06-26-eclipse-cpp-code-analyze-005.png

これで設定終了です。

cppcheck

同じような手順で、cppcheck を登録します。
cppcheck は以下の場所からダウンロードできます。


cppcheck

ここでは 1.74 (64bit) をデフォルト設定のままインストールしました。

cpplint と同じように New ボタンを押して新規に作成し、Name を cppcheck、Location, Arguments を以下のように設定します。

Location:C:\Program Files\Cppcheck\cppcheck.exe

Arguments:--enable=all --force ${resource_loc}

cppcheck はインクルードしたファイルが検索できないとエラーとなりますが、--force で強制的に解析します。

SourceMonitor

SourceMonitor はメトリクス解析をやってくれます。以下の場所からダウンロードできます。


SourceMonitor

ここではデフォルト設定のままインストールしました。こちらは次のように設定します。

Name:SourceMonitor

Location:C:\Program Files (x86)\SourceMonitor\SourceMonitor.exe

Arguments:/DC++ ${resource_loc}

実行してみる

計測したいファイルを開いた状態で Run > External Tools... から実行したいツールを起動します。
cpplint と cppcheck はコンソール画面に、SourceMonitor はダイアログが表示されます。

CPPLINT.cfg

cpplint の設定は CPPLINT.cfg ファイルを作成し、その中で記述します。CPPLINT.cfg ファイルは対象のソースコードと同じところに入れておくか親のフォルダに入れても構いません。プロジェクトのトップフォルダに入れておくと楽です。

例えば以下のような設定になります。

set noparent
linelength=100
filter=-whitespace/tab,-whitespace/indent,-whitespace/comment

linelength で行数を、filter でフィルターの細かい設定を行えます。
詳細はマニュアルを参照してください。

SourceMonitorが起動しない場合

対象のソースファイルが UTF-8 の場合、SourceMonitor が起動しないことがあります。
一度 SourceMonitor を直接起動し、File > Options > Allow parsing of UTF-8 files にチェックをつけて再度試してみてください。

2016-06-26-eclipse-cpp-code-analyze-006.png

メトリクス計測について

詳しくは検索してもらえれば沢山見つかると思います。
複雑度の数値については 10 以下が理想とありますが、個人的には 50 以下、出来れば 30 以下をキープすればいいかと思っています。
ただし、場合によっては複雑な条件だらけになることもあるので例外はあると思っています。

metriculator

Eclipse のプラグインに metriculator というメトリクス計測があります。
Eclipse Marketplace からインストールするこtが出来ます。

2016-06-26-eclipse-cpp-code-analyze-007.png

使い方は Project Explorer 上でフォルダまたはファイルを右クリックして Run C/C++ Code Analysis を選択します。
しばらくすると結果が表示されます。

項目 名前 説明
McCabe cyclomatic complex サイクロマチック数(複雑度)
NbMembers Number of Members per type クラスのメンバー数
LSLOC Logical source lines of code 行数
EfferentCoupling Number of Efferent Couplings per type クラスが参照している数
NbParams Number of parameters per function メソッドのパラメータ数
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