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AWS WorkSpacesでRPA環境を構築した時の落とし穴

Last updated at Posted at 2020-01-30

##この記事について
大手メーカー系SIerからITベンチャーに転職したての情弱が最初にRPAでの効率化業務に挑戦し
見事に落とし穴にハマった時の話です。
半分備忘録のようなもの。

##内容
・AWS WorkSpacesでRPAぶん回し環境構築
・良さげなRPAソフトの選定
・インストール実行、しかし...
・落とし穴はここにあった
・まとめ
・おまけ

##AWS WorkSpacesでRPAぶん回し環境構築
会社から支給されたPCがMacbookだったので、これではRPAは使えない。
(現状、大抵のRPAソフトはWindows OSでしか動作しない仕様のものが多い。気がする)
なのでVDI環境を準備しようという結論になった。

お手軽なのはやはりAWS。EC2を使わなくても手軽にWindows OSを構築できるWorkSpacesというサービスがあるのです。流石です。
構築手順についてはネット上の記事を参考にすれば何も問題は無い。自分が参考にしたのはここ。
https://dev.classmethod.jp/etc/getting-started-amazon-workspaces-workdocs-settings/

標準的なWindows Server OSを構築すればそれだけでOK。
(2020年1月現時点ではWindows Server 2019)

##良さげなRPAソフトの選定
一応業務として利用するのでライセンスには気をつけないといけない。
よくある話が、組織で利用する訳じゃなく業務担当者が勝手に探して独自で使うから「個人利用」と解釈してしまうこと。
現実的にはその程度で規約違反だ何だと騒がれることは無いだろうけど、ライセンスに関しては常に正規利用を意識していないといつか痛い目を見ることになる。

んで、辿り着いたのがWorkFusion Studio。旧称はRPA Expressというらしい。
なんと此奴、RPAとしての基本的な機能だけを使用する場合は個人だろうが企業だろうが一切合切無料で使えるとのこと(フリービールのように、という表現も素敵。ビール飲みたい)
https://www.workfusion.com/products/

導入に至ってはここを参考にすれば 普通は 大丈夫と思う。
https://sarudeki.com/robot/rpa/workfusion-rpa-express1.html

##インストール実行、しかし...
おかしい。何回インストーラを叩いてもFaral Errorを吐いてロールバックされる...
スクリーンショット 2020-01-30 11.23.38.png
エラーログを確認すると、どうやらインストーラが引っ張ってきたmsiパッケージが入らない様子。

[17DC:14C4][2020-01-06T18:38:49]e000: Error 0x80070643: Failed to install MSI package.
[17DC:14C4][2020-01-06T18:38:49]e000: Error 0x80070643: Failed to execute MSI package.
[1524:13A8][2020-01-06T18:38:49]e000: Error 0x80070643: Failed to configure per-machine MSI package.

0x80070643エラーに関する対処法はWorkFusionのTSページにも載ってはいたが、
「セキュリティソフトに弾かれてるのかもぉ〜〜〜!」とのこと。
https://kb.workfusion.com/display/RPAe/Troubleshooting#expand-Errorcode0x80070643
WorkSpacesも構築したばかりだし、セキュリティソフトなんて入れてない。
念の為Windows Defenderを無効にしてみたが結果は変わらず。
※なおFireWallは有効でないとインストールできない仕様なので、そこは注意。

う〜む、わからん...

##落とし穴はここにあった
TSページを読み進めていくと、気になる部分を発見。
前提条件の7番目に「8200番ポートが開いている必要がある」と記載されている。
https://kb.workfusion.com/pages/viewpage.action?pageId=81396263#IntelligentAutomationCloudExpress/BusinessInstallation-Preconditions
うん...?なんかこの辺が怪しいな、と思って調べてみると、案の定だった。
どうやらWorkspacesの管理サービスがこの8200を使っているとのこと。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/workspaces/latest/adminguide/workspaces-port-requirements.html
ここだ!ここでコンフリクトが起きているに違いない!!!
ということで早速調べてみると、SkyLightWorkspaceConfigServiceという奴が8200を占拠しているサービスということがわかった。
スクリーンショット 2020-01-30 11.38.28.png
と、いうワケでこいつを一時的に無効にしてやってインストーラ再起動。
ばっちりインストールできました。わっしょい!

念の為OS再起動後にサービス確認してみるが、SkyLightWorkspaceConfigService以外に8200を使っているサービスは無さそう。再起動でしっかりサービスも起動したので問題なし。

##まとめ
VDI環境でRPAを動かしたいという需要は結構ありそうだし、WorkFusion Studio以外に無料であれこれできるRPAもなかなか見つからなかったのでこの手のナレッジは出回っていそうなものだったけれども、意外なことに情報はほとんどなかった。転職したての情弱エンジニアの初業務にはちょっとハードル高かった感じでした。

##おまけ
WorkFusion Studioの基本的な使い方はここを見ると分かりやすい。
https://nextrpa.com/
ほとんど英語だけど公式フォーラムもあるので、コアな内容はこっちで検索かけるといいかも
https://forum.workfusion.com/

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