前提

実現したいこと

DockerでPostgresを使用する際、文字列のカラムを日本語基準でソートしたい。
ただし、ログなどは英語のままにしたい。

やってみたこと

カスタムのDockerfileを作成し、PostgresのDockerイメージにja_JP.utf8ロケールを追加する。
また、以下のロケール環境変数のみja_JP.utf8を設定する。

LC_CTYPE
LC_COLLATE

Dockerfile

FROM postgres:15.3
RUN apt-get update && apt-get install -y locales && rm -rf /var/lib/apt/lists/* \
    && localedef -i ja_JP -c -f UTF-8 -A /usr/share/locale/locale.alias ja_JP.UTF-8

ENV LC_CTYPE=ja_JP.UTF-8
ENV LC_COLLATE=ja_JP.UTF-8

docker-compose.yml

db:
  build:
    context: .
    dockerfile: Dockerfile
  container_name: postgres

発生した問題

Dockerを起動したところ、以下のエラーが発生した。

initdb: error: invalid locale settings; check LANG and LC_* environment variables

解決策

すでに設定していたLC_CTYPEとLC_COLLATEの他に、 全ての主要なロケール環境変数について明示的に設定した 。
この方法で、Docker起動時にエラーが発生しなくなった。

Dockerfile

FROM postgres:15.3
RUN apt-get update && apt-get install -y locales && rm -rf /var/lib/apt/lists/* \
    && localedef -i ja_JP -c -f UTF-8 -A /usr/share/locale/locale.alias ja_JP.UTF-8

ENV LC_CTYPE=ja_JP.UTF-8
ENV LC_COLLATE=ja_JP.UTF-8
+ ENV LC_MESSAGES=C.UTF-8
+ ENV LC_NUMERIC=C.UTF-8
+ ENV LC_TIME=C.UTF-8
+ ENV LC_MONETARY=C.UTF-8

（補足）エラーが発生しないロケール環境変数の設定方法

Dockerfileにて、ロケール環境変数の設定を正しく行わないとエラーが発生する。
正しい（エラーが発生しない）設定方法は以下の通り。

`LANG`を設定する

Dockerfile

FROM postgres:15.3
RUN apt-get update && apt-get install -y locales && rm -rf /var/lib/apt/lists/* \
    && localedef -i ja_JP -c -f UTF-8 -A /usr/share/locale/locale.alias ja_JP.UTF-8

ENV LANG=ja_JP.UTF-8

この方法だと、環境変数によってロケールの設定を分けることはできない。
→ 実現したいことが達成できないため、不採用。

`LC_ALL`を設定する

Dockerfile

FROM postgres:15.3
RUN apt-get update && apt-get install -y locales && rm -rf /var/lib/apt/lists/* \
    && localedef -i ja_JP -c -f UTF-8 -A /usr/share/locale/locale.alias ja_JP.UTF-8

ENV LC_ALL=ja_JP.UTF-8

この方法だと、環境変数によってロケールの設定を分けることはできない。
→ 実現したいことが達成できないため、不採用。

全ての主要なロケール環境変数を1つずつ個別に設定する

解決策にて記述した内容。

最低でも以下を設定すれば良い。

LC_CTYPE
LC_COLLATE
LC_MESSAGES
LC_NUMERIC
LC_TIME
LC_MONETARY

この方法だと、 環境変数によってロケールの設定を分けることができる 。

前提

実現したいこと

やってみたこと

発生した問題

解決策

（補足）エラーが発生しないロケール環境変数の設定方法

LANGを設定する

LC_ALLを設定する

全ての主要なロケール環境変数を1つずつ個別に設定する

`LANG`を設定する

`LC_ALL`を設定する