概要
開発する上でコーディング規約に則って開発を行う。
規約を決めるとソースコードに統一性を持たせ、可読性・保守性を高める。
- PHPファイルの書式
- コーディングスタイル
PHPファイルの書式
◆全般
「PHPコードのみのファイル」は終了タグ("?>")を含めてはいけない。終了タグを省略することで、ファイルの最後にある空白文字が出力に影響することを防ぐ。
<?php
echo "Hello";
◆字下げ
字下げは空白4文字で行う。タブ文字を利用してはいけない。
◆1行の長さ
1行の長さは80文字までにすることを目指す。最大でも120文字までにする。
◆行末
行末はラインフィード(LF)のみにしなければならない。
コーディングスタイル
◆変数名
変数名は英数字からなる単語をアンダースコアで区切ったスタイルで記述する。
$string, $base_url
◆関数名
関数名は英数字からなる単語をアンダースコアで区切ったスタイルで記述する。英字は全て小文字にする。
delete_null_byte(), is_admin()
◆クラス名
クラス名は単語の1文字目を大文字、それ以外を小文字にして連結したスタイル(アッパーキャメルケース)で記述する。
AccountController, ClassLoader
◆メソッド名
メソッド名は先頭以外の単語の1文字目を大文字、それ以外を小文字にして連結したスタイル(ローワーキャメルケース)で記述する。
runAction(), getRequest()
◆関数/クラス/メソッド定義の波括弧
関数/クラス/メソッド定義の波括弧は、それぞれ独立した行に記述する。
◆文字列
// 文字列リテラル
$a = "文字列";
// 変数の展開
$greeting = "こんにちは $name さん。";
// 文字列の連結
$str = "abc"."def";
◆配列
// 数値添字の配列
$sampleArray = array(1, 2, 3, "abc", "def");
// 連想配列
$sampleArray = array(
"firstKey" => "firstValue",
"secondKey" => "secondValue",
);
◆クラス
- 開始波括弧は常にクラス名の下に書かなければならない。
- PHPDocumentorの標準形式のドキュメントブロックが必要。
- クラス内のコードは、全て空白4文字で字下げする。
/**
* ドキュメントブロック
*/
class SampleClass
{
// 空白4文字の字下げを使用
}
◆関数およびメソッド
- メソッド宣言に private, protected, public のいずれかの修飾子を用いてアクセス範囲を指定する。
- 波括弧は関数名の次の行に書く。関数名と引数定義用の開始括弧の間にスペースを入れてはいけない。
/**
* ドキュメントブロック
*/
class Foo
{
/**
* ドキュメントブロック
*/
public function bar()
{
// 空白4文字の字下げを使用
}
}
◆制御構造
- if および elseif 系の制御構造は、条件を指定するカッコの前に空白を一つ入れる。
- 条件指定の括弧を閉じた後も空白をひとつ入れる。
if ($a != 2) {
$a = 2;
} elseif ($a == 3) {
$a = 4;
} else {
$a = 7;
}
<参照>
http://framework.zend.com/manual/1.12/ja/coding-standard.html