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はじめに

インフォマティカが提供する、 CDI(Cloud Data Integration)では、トランスフォーメーション(Tx)と呼ばれる変換部品を使って、ノーコードでデータの変換・連携を行うことができます。

この記事では、「共有体」と呼ばれる、複数のパイプラインから1つのパイプラインにデータを統合するために使用するトランスフォーメーションを解説します。

変換部品の概要

共有体

  • 複数の入力グループのデータを1つの出力グループにマージします

図解イメージ

image.png

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変換部品の詳細

データ統合パターンでは、通常、2つ以上のデータソースをすべての行の共有体を含む1つのストリームに組み合わせます。多くの場合、各データソースは同じ構造ではないため、データストリームを自由に結合することはできません。共有体トランスフォーメーションでは、類似するストリームのメタデータを作成し、データソースを1つのターゲットに組み合わせることができます。

共有体トランスフォーメーションはUNION ALL SQL文と同様に、複数のソースのデータを統合します。例えば、共有体トランスフォーメーションを使用して、ADPの従業員情報をWorkday従業員オブジェクトのデータと統合できます。

共有体トランスフォーメーションでデータソースを統合する場合、特定のフィールドを追加、変更、または削除できます。

実行時に、 マッピングタスクは入力グループを並列に処理します。また、共有体トランスフォーメーションに接続されたソースを読み込むと同時に、データブロックをトランスフォーメーションの入力グループにプッシュします。マッピングの実行時に、フィールドマッピングに基づいてデータを1つの出力グループに統合します。

  • ジョイナトランスフォーメーションとの比較
    共有体トランスフォーメーションでは、複数のソースのデータをマージできますが、ジョイナトランスフォーメーションのように結合条件に基づいたデータの結合や重複行の削除は行われません。
    次の表に、複数ソースのデータもマージする共有体トランスフォーメーションとジョイナトランスフォーメーションの重要な相違点を示します。マッピング設計では次の相違点を考慮してください。
要件 共有体トランスフォーメーション ジョイナトランスフォーメーション
重複行を削除する いいえ。共有体トランスフォーメーションからルータートランスフォーメーションまたはフィルタトランスフォーメーションダウンストリームを使用して、重複を削除できます。 はい
結合条件に基づいてレコードを結合する いいえ。共有体トランスフォーメーションは、複数のソースから垂直にデータを結合するSQLのUNION ALL文と同じです。 はい。ジョイナトランスフォーメーションでは、ノーマル結合、右外部結合、左外部結合、完全外部結合がサポートされています。
複数の入力グループを含める はい。複数の入力グループと1つの出力グループを定義できます。 はい。2つの入力グループ(マスタと詳細)を定義できます。
異種ソースを含める ×
異なるデータ型をマージする すべてのソースカラムが類似するデータ型である必要があります。各ソースのカラム数は同じである必要があります。 結合するソースの少なくとも1つのカラムのデータ型が同じである必要があります。
トランザクションを生成する ×

参考文献

トランスフォーメーション マニュアル - 共有体トランスフォーメーション

トランスフォーメーション マニュアル

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