powerpointなどで数式を書きたい場合,数式エディタを使うのもよいが,TeXに慣れている人だと面倒であろう.webで数式を画像出力するサービスもあるが,ubuntuなどのLinux環境であれば,pdfを画像に変換すればローカルで画像を作ることができる.
準備
好きなtexソースファイルで,数式を出力する.自分の好きなプリアンブルでよいが,たとえば,次のようなソースファイルを準備する.
tex2png.tex
\documentclass[leqno,uplatex,dvipdfmx]{amsart}
% フォントのサイズ指定の都合で,jsarticleは避けた方がよい
%
\usepackage{amssymb} % AMSの記号強化パッケージ
\usepackage{mathrsfs} % 花文字を出力できるようにする
\usepackage{otf} % 和文 OpenType フォントを使えるようにする
\usepackage{graphicx,color}
%%%%%%%%%%%%%%% フォントの設定
\usepackage{newtxtext} % TXフォントを使う
\usepackage[varg]{newtxmath} % TXフォントを使う
\usepackage{pxchfon}[ipaex] % 日本語はipaexフォントを使う
%%%%%%%%%%%%%%% Paper size settings %%%%%%%%%%%%%%%
%
\usepackage{geometry}
\geometry{a4paper}
\geometry{landscape}
\geometry{top=1cm, bottom=1cm, left=1cm, right=1cm}
%
\begin{document}
\thispagestyle{empty}
\fontsize{24pt}{24pt}\selectfont
\end{document}
コマンド
TeXソースファイルからpdfを作り,pdfcropを使って不要な空白を削除し,pdftoppmで画像に変換する.TeXのコンパイルは各自の好きなやり方をすればよい.makeを使えるなら,これらをまとめて,makefileに書いておけばよいだろう.
ptex2pdf -u -l tex2png.tex
pdfcrop tex2png.pdf tmp.pdf
pdftoppm -png -r 300 -singlefile tmp.pdf tex2png
pdftoppmの-pngはpngファイルを出力するオプション,-r 300は解像度を300DPIとするオプション, -singlefileは画像を1つのファイルに出力するオプションである.