#はじめに
社内PCにAnacondaを入れて、仮想環境を作ろうとしたものの、
何故か環境が作れない!
という状況に陥った時の解決法です。
原因がわかってしまえば「なんだ、串刺さってるの忘れてた」で済みますが、
当時は「家ではできるのになぜ会社ではできないんだ」と四苦八苦した覚えがあります。一度設定すればもう触ることはないですが、社内でAnaconda, Miniconda使用者が増えた時のことを想定し、備忘録として残します。
Windows環境を想定しています。
##確認
Anacondaで仮想環境を作ろうとCreateを押しても作られない。そもそもpipが通らない。
そんな時はプロキシ設定されてないか疑いましょう。
手っ取り早いのはIEのインターネットオプションを確認することです。
IE立ち上げ⇒歯車⇒インターネットオプション⇒接続タブ⇒LANの設定
アドレス・ポートが記載されている場合もありますし、スクリプトを使用してい場合もあります。
スクリプトの場合は、そのファイル or URLを見に行けばアドレス・ポートが判明すると思います。
##Anaconda(Miniconda)のプロキシ対応
Anacondaのルートディレクトリに.condarcを作成します。
ルートディレクトリは通常C:\Users\[ユーザー名]\Anaconda3
もしくはC:\ProgramData\Anaconda3
と思います。
Anaconda Navigatorの起動ファイルがある場所です。
それでもわからない場合は、コマンドプロンプト上で
conda config --show
と打ち込んで出てくる
root_prefiix:***
の***部です。
次にこのルートディレクトリに適当なテキストファイルを作成します。
ここでは便宜上a.txtとします。
*いきなり.condarcファイルは作れないのでリネームします。
a.txtの中身を以下のようにします。
proxy_servers:
http: http://[プロキシアドレス]:[ポート番号]
https: https://[プロキシアドレス]:[ポート番号]
ex)http://255.255.255.255:8080
次にリネームします。
windowsマーク+Rでcmdと打ち込みコマンドプロンプトを起動します。
a.txtがあるディレクトリまで移動します。
cd を駆使してください。ここでは解説しません。
*cd C:\Users\[ユーザー名]\Anaconda3
と打ち込んで目的地へ
次に以下を打ち込みリネームします。
> ren a.txt .condarc
これで完了です。
プロンプト上でconda config --show
を実行し、
proxy_servers:
http: http://~
https: https://~
と表示されていれば成功です。
##pipのプロキシ対応
Anacondaは環境構築の際やconda install、jupyter notebookの起動時など、
プロキシで弾かれる場面が多い一方、pipについては出番が少ないので以下のように
打ち込むのが手っ取り早いです。
設定ファイルを作成するのも良いですが、環境毎にpipが入るのでそれぞれ設定しないといけない(はず)です。
ex)
pip install tensorflow-gpu --proxy=[プロキシアドレス]:[ポート番号]
参考URL
https://qiita.com/ktknj/items/af6c0fea17adef514ba8
http://solasyndrome.blog.fc2.com/blog-entry-14.html