対象読者
- Windows環境からiOSアプリ開発を始めたい人
- 個人開発に興味がある人
前回は、理学療法士として感じていた課題から、iOSアプリ「からだを伝えるノート」を作ろうと思った経緯を書きました。
作りたいものは決まりましたが、私はMacを持っていませんでした。手元にあったのは、WindowsパソコンとiPhone 12 miniです。
iOSアプリを作るにはMacが必要だと思っていました。調べるとSwiftやXcodeという言葉は出てきましたが、Windowsでどう進めればよいのかは分かりませんでした。
開発だけでなく、最終的にはApp Storeへの公開まで進めたい。この条件で選んだのが、React NativeとExpoです。
開発時の前提
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開発用PC | Windows |
| 所有端末 | iPhone 12 mini |
| Mac | 所有していない |
| フレームワーク | React Native、Expo |
| 言語 | TypeScript |
| データ保存 | SQLiteによる端末内保存 |
WindowsでもiOSアプリは作れるのか
最初に調べたのは、WindowsパソコンでもiOSアプリを作る方法があるのか、ということでした。
その中で知ったのがReact Nativeです。React Nativeはプログラミング言語ではなく、JavaScriptやTypeScriptを使ってスマートフォンアプリを開発するためのフレームワークです。今回のアプリではTypeScriptを使いました。
React Nativeを使うと、iOSとAndroidで共通化できる部分を一つのコードベースで開発できます。ただし、React Nativeだけでは、Windows上でiOS向けアプリをローカルビルドできません。
そこで、iOS向けのビルドにはExpoを使うことにしました。
Expoについて
Expoは、React Nativeを使ったアプリ開発を進めやすくするためのフレームワークとサービス群です。
EAS Buildでは、Expo側のクラウド環境でiOS向けのアプリをビルドできます。私はWindowsでコードを書き、iOS向けのビルドをEAS Buildで作る構成にしました。
この方法で、画面、記録、履歴など、アプリに必要な機能を少しずつ作りました。記録データはSQLiteで端末内に保存し、利用者登録やクラウド上のバックエンドは設けませんでした。
開発できることと公開できることは別だった
React NativeとExpoを使えば、Windowsでも開発を始められることは分かりました。しかし、アプリを作る工程と、App Storeへ公開する工程は別でした。
今回、私が公開までに行った主な作業は次のとおりです。
- 有料のApple Developer Programへの登録
- iOS向けアプリのビルド
- iPhoneでの実機確認
- TestFlightでの配布と確認
- App Store Connectへの情報入力
- Appleへの審査提出
私は当初、開発環境が決まれば、そのまま公開まで進められると思っていました。開発環境を決めた後にも、公開までには上記のような別の準備が必要でした。
分からないことはCodexに確認した
全体像が分からなかったため、疑問が出るたびにCodexへ確認しました。
- 次に何をすればよいのか
- この設定は何のためにあるのか
- Windowsしかない場合はどう進めればよいのか
使用できる端末と最終的な目標を先に伝えることで、自分の環境に合う方法を絞り込めました。分からない用語や作業が出てきたときも、同じ前提を保ったまま一つずつ確認しました。
WindowsとiPhoneから始めて公開まで進める
Macを買ってから始めるのではなく、手元のWindowsパソコンとiPhoneから着手しました。分からない部分はCodexに確認しながら進めていきました。
このシリーズでは、AIを使いながらどのようにアプリの形にしていったのか、その過程を書いていきます。