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【2026年版】リモートワーク時代のオンプレ開発環境:安全なアクセス制御の全手順

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Last updated at Posted at 2025-11-30

〜MSL Setup(Multiverse Secure Lab)の作者が裏側を語る〜


2026-03-10 追記

※この記事は以下のまとめページからシリーズ全体を確認できます
【2026年版】Proxmoxを最強の開発プラットフォームへ変貌させる全手順

2025-12-19 追記

本記事の内容をベースにした自動構築フレームワーク
MSL Setup Pro v1.0.0 をリリースしました。
同じ構成をワンコマンドで立ち上げたい方は、公式サイトをご覧ください。
👉 https://www.zelogx.com/ja/

2026-1-12 追記

MSL Setup Pro v1.1.0 をリリースしました。
VPN越しに自分が所属するプロジェクト内のVMの起動停止/作成削除、スナップショット作成、バックアップ等を行えるようになりました。
また、こちらでご紹介してませんでしたが無償版。全機能を手動で構築可能な手順をguthubで公開しております。
👉 https://www.zelogx.com/ja/products/basic/

2026-1-25 追記 

MSL Setup Pro v1.2.0 を無料バージョンをリリースしました。
PritunlへのOrganization, Serverへのアタッチ、Serverの起動までを自動化しました。
無償版。全機能をシェルで構築可能な手順をguthubで公開しております。
👉 https://www.zelogx.com/ja/
無料版(Github) 👉 https://github.com/zelogx/msl-setup
良かったらgithub star☆落としていって下さい。

はじめに

こんにちは、Masa(Zelogx)です。

自宅 Proxmox で複数の開発プロジェクトを同時に回していくうちに、
「この環境チームメンバに共有出来たらプロジェクト全体が効率よく進むのに…」
でもそのままVPNアクセスさせたら他のプロジェクトのVMも丸見え、プライベートで建てているVMも丸見えだからうかつに公開できない。という事が何度も発生しました。

その問題を全部まとめて解決するために作ったのが、
MSL Setup(Multiverse Secure Lab Setup) です。

試しに Reddit で投稿したらトレンド入り。Google検索でも “proxmox msl setup” がトップに出るようになったので、ここで作者として日本語で紹介しておきます。

手動での構築手順はgithubで無償公開しています。
https://github.com/zelogx/proxmox-msl-setup-basic


なぜ作ったのか?(背景)

自宅ラボでいろんなプロジェクトを同時に回していると、
必ずこういう問題にぶつかります。

  • 外部から VPN 経由で TEAM と共有できる開発環境 が欲しい
    → でも“自宅 LAN 全部丸見え”はさすがに無理
  • PJ ごとにネットワークを完全に隔離したい
    → 他のPJの機密事項を保証できない
  • VLAN を使わずに L2 分離したい
    → 高価なマネージドハブなんか持っていない
  • VPNクライアントの管理を効率化したい
    → 証明書・鍵の管理を脳内メモリでやる時代はもう無理
  • 自宅ネットワークをどう作ったか整理して管理したい
    PVEのNotesにネットワーク図が貼ってあれば最高だけど、以下のように表示できます。
    かつsvgなので、LANの線がアニメーションで動くギミック搭載笑

pve1-Proxmox-Virtual-Environment-11-28-2025_10_35_PM.png

結論はこうでした:

どの問題も“既存の構成”(フラットなブリッジ配下に全VM羅列)では限界。
じゃあ、プロジェクト別にブリッジと、GW作って、GUIでクライアント管理できるVPNサーバ(Pritunl)立ててというのを全部まとめて自動化できるフレームワークを作ればいい。


MSL Setup とは?(ざっくり)

Proxmox(SDN Simple Zone + PVE Firewall)と
Pritunl(OpenVPN/WireGuard)を組み合わせて、

「プロジェクトごとに完全隔離された L2 ネットワーク+専用VPN」
を構築する手順書
です。

外部のチームメンバーを安全に招待でき、
PJ 間はL2分離で通信不可能。
自宅(または会社)のメイン LAN も絶対に見えない。

ひと言で言うと:

Proxmox で“複数のゼロトラスト開発環境”を作るためのフレームワーク。


MSL Setup の特徴(作者視点で本音)

■ 1. mainLANから切り離された “安全な公開環境” を作れる

PoC環境
共同開発環境
オフショア開発メンバへの環境提供
などなど、用途はさまざま

これらを会社(または自宅) Proxmox の中に置きつつ、
mainLANを決して晒さずに外部へ公開できる のは想像以上に便利です。
なお、VPNユーザは自分でproxmox画面(VM、FW設定)は触れないので、安全です。
(勿論、ここをVPNクライアントに公開してRBACで可能な範囲を限定する事は可能ですが、今回の手順には含めてません)


■ 2. PJごとに独立したVPNをPritunlで実現

Pritunl をバックエンドにして、PJ単位で VPN を完全自動生成。

  • PJ-A の VPN → A の VM しか見えない
  • PJ-B の VPN → B の VM しか見えない
  • mainLAN → 一切見えない

この画面から以下の作業が行えます。
Pritunl-11-30-2025_03_07_PM.png

  • VPNクライアントユーザの管理(追加・変更・削除・サスペンド・リジューム)
  • 所属組織の管理
  • VPNクライアントコンフィグはユーザ登録すると自動生成。コンフィグのダウンロード、またはダウンロードリンクの取得

また、以下の画面でこれらのことが可能です。
Pritunl-11-30-2025_03_12_PM.png

  • ユーザ組織の個別PJ用VPNサーバへの割り当て(≒PJ用LANへの割り当て)
  • 個別VPNサーバの起動停止制御

簡単に運用とVPNトラフィックを図式化すると以下のようになります。
zelogx-MSL-Setup_VPNtraffic.png


■ 3. プロジェクト作成 → 必要なネットワークを事前に生成しておきます。

なので、あとは、VM作るときにNICをPJ用のブリッジ(vnet)に接続するのみです。


■ 4. VLAN 完全不要。家庭用ルータでOK

MSL Setup は VLAN, pfSense, OPNSense を一切使いません

Proxmox SDN の VNet と PVE-Firewall(nftables使用) の組み合わせで
L2 ブロードキャスト域レベルの完全隔離ができます。

だから:

  • ルータ買い換え不要
  • 家庭用スイッチでOK

という “Proxmoxあれば誰でも再現できる構成” にしています。

また、本プロジェクトはルーティングパフォーマンス、無駄リソース廃止等も考慮した結果、pfSense,OPNSense を間に挟まない形で、もっともシンプルなProxmox ベアメタルレベルFW/SDN機能で実現しております。
ルータを設定したい、VLANを触ってみたいという方は本記事を参考にし、各プロジェクトのGW部分をpfSense, OPNSenseに置き換えることで組み合わせて使用する事も可能かと思います。


■ 5. ホストノードのリスクを最小化できる

MSL Setup のネットワークは:

VM → PJネットワーク → PVE FWで強制遮断 → (必要ならNAT) → mainLAN

という流れになっていて、
VMが乗っ取られても mainLANまで到達しにくい構造 になっています。

■ 6. 運用

非常にシンプルです。

  • 項番3に記載してます。VM作成時、PJ毎に隔離されたブリッジにvnetでNICを接続するのみ
  • これも項番2に記載済み。VPNクライアントのユーザをPritunlに登録、クライアントコンフィグ配布

🛠️ 技術スタック

  • Proxmox VE 9
  • Proxmox SDN Simple Zone + VNet
  • Pritunl(VPN)OpenVPN/Wireguard

🎯 まとめ

MSL Setup は:

「Proxmox で複数PJを安全かつ完全隔離して運用するための環境構築手順」

です。

  • homelab
  • 個人開発
  • チーム開発
  • 受託PJ
  • PoC
  • 検証環境
  • 企業内の安全な dev 環境

どれでもそのまま転用できます。

ぜひ GitHub を覗いてみてください!

💾 GitHub(Basic版)

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