#1. この記事で扱う内容
この記事では、AWS の各種サービスを使用してライブ配信システムを構築する方法について紹介します。
このページでは、記事全体の概要について紹介します。 各作業の詳細について該当するページを参照してください。
記載した内容は、私が開発中に試行錯誤した結果であって、使用する環境や目的によっては必ずしも最善ではないかもしれませんので、その点をご注意ください。
##1-1. 環境
- AWS
- Elemental MediaLive
- Elemental MediaStore
- CloudFront
- S3
- 開発サーバー
- CentOS 7
- Rails 5.2
##1-2. この記事で構築しようとするシステムの構成
今回構築するライブ配信システムの構成は以下のようになっています。
- カメラ等から送信されたライブ動画を MediaLive が HLS 形式に変換します
- 変換された動画ファイルを MediaStore に配置します
- ユーザーは CloudFront 経由で MediaStore の動画にアクセスします
- MediaLive はオンデマンド配信用にライブ動画のアーカイブ( HLS ファイル)を S3 上のバケットに保存します
なお、今回使用する MediaLive、MediaStore、S3 はすべて東京リージョンを使用します。
#2. 記事の構成
本記事では、システム構築の手順を以下のように数回に分けて紹介します。
(1)概要 : このページ
(2)MediaStore の設定
動画ファイルを保管する MediaStore の設定について紹介します。
(3)MediaLive の設定
カメラからのライブ動画を受信して、動画ファイルに変換する MediaLive の設定について紹介します。
(4)CloudFront による配信
MediaStore に保管された動画ファイルを CloudFront を経由して配信する方法について紹介します。
(5)MediaLive の設定 その2
MediaLive でアーカイブを出力する方法、 Railsアプリから Channel を操作する方法、ライブ配信の遅延軽減法について紹介します。
#3. 参照