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Agent Builder でナレッジ(社内情報)参照型AIヘルプデスクを作ってみた

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Last updated at Posted at 2026-04-02

前回の記事では、
プロンプトのみで作るシンプルなAIエージェントを試してみました。

今回はその続きとして、
Agent Builder にナレッジ(社内情報)を追加し、
情シスAIヘルプデスクエージェントを作ってみた
話をまとめます。

なお、AIエージェントの基本的な作り方
(Agent Builder の初期設定)については、
前回の記事で詳しく紹介しています。

「まずはエージェントを一度作ってみたい」という方は、
先にこちらをご覧ください。

👉 Agent Builderでレビューエージェントを作ってみた話

今回作ったAIヘルプデスクの位置づけ

このエージェントの人格は、次の通りです。

あなたは「情シスAIヘルプデスク」です。
目的は、社員が自己解決できるように案内し、
必要な場合のみ問い合わせ(チケット起票)へ誘導することです。

何でも答えるAIではなく、
安全側に倒す一次対応役として設計しています。

Agent Builderでの基本設定

エージェント名と説明を設定し、
システムプロンプトには以下のルールを明示的に書いています。

  • 根拠のある情報だけで回答する
  • ナレッジにない内容は推測せず、問い合わせへ誘導する
  • パスワード・認証コード・秘密情報は要求しない
  • 権限が必要な操作は手順を案内せず、必要情報を整理して問い合わせへ誘導

image.png

「何をしないか」を先に決めておくのがポイントです。

今回のポイント:ナレッジを追加する

今回のメインはここです。

Agent Builderでは、
エージェントにナレッジを参照させた回答ができます。

今回は、
✅ 社内ナレッジをまとめたWord ファイル
✅ 加工せず、そのままナレッジとして登録

という形で試してみました。

image.png

※「Wordをそのまま読む」というより、
 内容が検索・参照可能な形に変換され、回答時に使われるイメージです。

Wordファイルの中身(例)

  • よくある問い合わせ(FAQ)
  • 情シス対応ルール
  • 「自己解決/問い合わせ」の判断基準

完璧に整理された資料でなくても、
人が探すよりAIに読ませたほうが早い状態をまず作る、という割り切りで進めました。

※ 今回は SharePoint 上の Word ファイルを使っていますが、そのほかの形式のナレッジも追加可能です。
詳細は Microsoft Learn の公式ドキュメントをご参照ください。

参考リンク
Title:Microsoft 365 Copilot で宣言型エージェントにナレッジ ソースを追加する
https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/copilot/extensibility/agent-builder-add-knowledge?source=recommendations

回答の出し方も固定する

このAIヘルプデスクは、回答の構成をあらかじめ固定しています。

  1. 結論
  2. 手順
  3. うまくいかない時
  4. 次の手段(問い合わせ)

さらに、最後には必ず次を出力します。

問い合わせが必要な場合に準備する情報

  • 発生している症状
  • 発生日時
  • 使用端末(社給PC/私物 など)
  • 利用場所(社内/社外)
  • エラー文言(※スクリーンショットではなくテキスト)

を列挙します。

自己解決できない場合でも、
そのまま使える問い合わせ情報を整理して渡すのが狙いです。

情シス側としても、
「追加で聞き返す手間」を減らせます。

まとめ

Agent Builderでナレッジ(Wordファイル)を追加したAIヘルプデスクを作ってみて、

  • 一般論ではなく社内ルールで回答できる
  • 自己解決と問い合わせの線引きが明確になる
  • 情シスの一次対応負荷を下げられる

と感じました。

AIヘルプデスクは、
全部AIに任せるより AIに任せない範囲を明確にするほうが、
現場にフィットしやすいと思います。

この考え方は、情シスAIヘルプデスクだけに限ったものではありません。
「判断そのものは人が行い、その手前にある整理や抜け漏れ防止をAIに任せる」という設計は、
さまざまな業務に応用できると感じています。

次に作ってみたいエージェント

それらの特徴を踏まえて、
次に作ってみたいと考えているのが、業務の「確認」や「判断」を支援するAIエージェントです。

具体的には、次のようなものです。

  • 資料レビューエージェント
    提案資料や設計資料をナレッジとして読み込み、
    「この資料はどこを、どんな観点で確認すればよいのか」
    を提示してくれるエージェント

  • ヒアリング支援エージェント
    見積を確認する際に、
    必要な前提条件や確認ポイントを
    自然な対話の中で引き出してくれるエージェント

どちらも、
AIが結論を出すことを目的としているわけではありません。
人が判断する前段階で、 必要な情報や観点を整理し、
「判断しやすい状態」を作るための補助役
として考えています。

「答えを出してくれるAI」を目指すというよりは、
人がより良い判断をするために、考える土台を整えてくれるAIを目指すのがよいのではないかと思っています。

回答精度を上げるためのナレッジファイル形式まとめ

Microsoft 365 Copilot は
ナレッジのファイル形式によって回答精度が変わります。

  • おすすめは Word(.docx)
    見出しや箇条書きを正しく解釈でき、回答が安定しやすい。

  • PDFは文字ベースなら可
    スキャンPDFや画像中心のPDFは精度が落ちやすい。

  • PowerPoint / Excel は非推奨
    文章ナレッジとして扱いづらく、FAQやルール説明には不向き。

  • 1トピック=1ファイルが基本
    検索性が上がり、回答のブレを防げる。

この記事が、Agent Builder を触り始めた方の
「次の一歩」のヒントになれば幸いです。

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