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Oracle APEXの新機能、アプリケーション作成アシスタントを使って、自然言語からアプリケーションを作成してみた

Last updated at Posted at 2024-06-20

はじめに

新たにリリースされたOracle APEX24.1の新機能、アプリケーション作成アシスタントを使用して、自然言語でアプリケーションを作成します。

アプリケーション作成アシスタントは、OpenAIなどの生成AIサービスを使用し、ユーザーが入力したテキスト(自然言語)を使ってアプリケーションのブループリント(設計図)を作成することが出来ます。

実装したい機能を自然言語で指定するだけでアプリのブループリントが作成されるので、アプリ開発が簡素化され、カスタマイズ機能の開発に集中することができます。


【前提条件】

  • Oracle APEXのワークスペースが作成済みであること
    (ワークスペースの作成方法はこちらをご参照ください。)
  • 使用可能なOpenAI、若しくはCohereのAPIキーが作成済みであること
    (OpenAIのAPIキー取得方法はこちらをご参照ください。)

Oracle APEXの生成AIサービスは、2024年6月現在、OpenAIとCohereをAIプロバイダーとして使用することが出来ます。現時点ではOCI Genarative AIは、APEX_AIパッケージのみで使用可能です。

【所要時間】
20分程

1. 生成AIサービスの作成

アプリケーション作成アシスタントの機能を使用するため、APEX上で生成AIサービスを作成します。

既にAPEX上で生成AIサービスを作成済みの場合は再度作成いただく必要はありません。2. データセットのインストールへスキップします。

  1. 作成したAPEXのワークスペースにログインし、アプリケーション・ビルダーをクリックします。
    1.png

  2. ワークスペース・ユーティリティをクリックします。
    2.png

  3. 生成AIをクリックします。
    3.png

  4. 作成をクリックし、生成AIサービスを作成します。
    4.png

  5. 以下の通りに記入し、作成をクリックします。

    • AIプロバイダ - OpenAI(CohereのAPIを使用する場合は、Cohereを選択します)
    • 名前 - 任意(本記事では、OpenAI Demoとしています)
    • アプリケーション・ビルダーで使用 - トグルをオン
    • APIキー - 取得したAPIキー
      5.png
  6. 生成AIサービスを作成する事が出来ました。
    image.png

2. データセットのインストール

アプリケーションを作成するためには、データセットが必要です。
既にワークスペース上にデータセットがある場合、3. 生成AIを使用したアプリケーションの作成へスキップしても大丈夫です。

  1. 画面上部の検索をクリックし、検索フィールドにサンプルと入力します。検索結果に表示されるサンプル・データセットをクリックします。
    21.png

  2. アプリケーションの作成に必要なデータをインストールします。本記事では、顧客オーダーというサンプル・データセットをインストールします。インストールをクリックします。
    22.png

  3. をクリックします。
    23.png

  4. データセットのインストールをクリックします。
    24.png

  5. データセットのインストールが終了しました。終了をクリックします。
    25.png

  6. インストールしたデータセットを確認してみます。SQLワークショップをクリックします。
    26.png

  7. オブジェクト・ブラウザをクリックします。
    27.png

  8. 作成された表一覧を確認することが出来ます。データをみて、どの様なデータが格納されているか確認します。確認が終わったら、アプリケーション・ビルダーをクリックします。
    28.png

3. 生成AIを使用したアプリケーションの作成

生成AIサービス、データセットの用意ができたので、アプリケーション作成アシスタントを使用して実際にアプリケーションを作成してみます。

  1. アプリケーション・ビルダーで、作成をクリックします。
    31.png

  2. 生成AIを使用したアプリケーションの作成をクリックします。
    32.png

  3. この様なポップアップが表示された場合は、承認をクリックします。
    33.png

  4. メッセージを入力し、APEXアシスタントに指示を出します。アプリケーションの作成に使用して欲しい表を指定し、アプリケーション内にどの様なページが欲しいか説明します。持っているデータセットに合わせてメッセージは適宜変更してください。

    APEXアシスタントからの返答を確認し、問題が無ければアプリケーションの作成をクリックします。
    image.png

    メッセージ例:
    orders, stores, products, order itemsおよびcustomersに関するアプリケーションを開発してください。オーダーのステータスを確認する事の出来るファセット検索ページと、製品を検索できるページ、顧客の情報を確認できるページ、ダッシュボードページを実装して下さい。

  5. アプリケーションのブループリントが作成されました。APEXアシスタントが作成したページが表示されています。他にもページを追加したい場合や、ページを編集したい場合はこのページから行う事が出来ます。

    アプリケーションのブループリントに問題がなければ、アプリケーションの作成をクリックし、アプリケーションを作成します。
    image (1).png

  6. アプリケーションが作成されました。アプリケーションの実行をクリックし、アプリケーションを確認します。
    image (2).png

  7. ログインページが表示されます。ワークスペースのユーザー名とパスワードを入力し、アプリケーションにログインします。
    image (3).png

  8. 作成したアプリケーションが表示されました。
    APEXアシスタントに指示をした通り、オーダーのステータスを確認する事の出来るファセット検索ページが作成されています。

    他のページも指示通りに作成されているか確認するため、画面上部のナビゲーション・バーをクリックします。
    image (4).png

  9. Product Searchページを確認してみます。APEXアシスタントに指示をした通り、製品を検索できるページが作成されています。
    image (5).png

    製品を検索できるか試してみます。
    画面上部の検索フィールドにBlueと入力し検索すると、製品名にBlueがついた製品を検索する事が出来ました。
    image (6).png

  10. 次はCustomer Informationページを確認します。指示した通りに、顧客の情報を確認できるページが作成されています。
    image (7).png

  11. 最後にDashboardページを確認します。ダッシュボードページも指示した通りに作成されていました。image (8).png

アプリケーション作成アシスタントを使用すると、自然言語でAPEXアシスタントに指示をするだけで、アプリケーションを速く簡単に作成する事が出来ました。
以上で本記事は終了です。様々なデータセットでAPEXアシスタントを試してみて下さい。

参考資料

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