KiCadの3Dビューアーで見る部品を3Dcadで作る。

概要

Creoで部品の3Dデータを作り、それをKiCadにインポートする方法について紹介します。

ここでは積層セラミックコンデンサを例に挙げて説明していきます。
Creoで作ったセラコンを
(モデリングが下手なのは見逃してください)

このようにKiCad上で見れるようにします。

ここでは部品の作り方には触れずに注意点だけを記載していきます。

場所(原点)について
3Dビューアーでのx軸、y軸の0点(原点)はフットプリントエディターでの0点(原点)(青い線が交差しているところ)で、z軸の原点は写真の通りとなっています。

これらのことに注意してこのように部品を作成するとこのようになります。

ここではCreoでの保存方法を紹介していますが他の3DcadでもSTEPファイル(.stp)で出力できるならKiCadに部品をエクスポートすることができます。また、KiCadはVRMLファイル(.wrl)も認識可能なためこれを使用することもできます。

[ファイル]＞[名前をつけて保存]＞[コピーを保存]もしくは[Ctrl+Shift+s]

ファイルタイプをSTEP(.stp)に設定し、[オプション]を開く

[アドバンス]の中にある[外観、レイヤーおよびグループ]にチェックを入れる。
これをしないと色が保存されずモノクロの部品がエクスポートされる。

[OK]を押し(2回)、保存する。

KiCadのフットプリントエディターでフットプリントを作成する。
今回はセラコンのため2つパッドを配置する。

[フットプリントのプロパティ]から[3D設定]

ファルダマークをクリックして3Dcadで保存したSTEPファイル(.stp)もしくはVRMLファイル(.wrl)を選択

想定通りに見ることができたら完了です。お疲れさまでした。

解決方法：[回転]の所をいじる。たいてい90度単位。

解決方法：[オフセット]の値をいじるか、部品を作り直す。

大きさが違う
原因：単純に部品を作ったときにミスをしたか、KiCadの方でmm,inchなどの単位が間違えられてしまった。また、あまりにも小さく(mm,μmが間違えられる)表示されていて視認できない場合があり、非常に厄介。

解決方法：1inch=25.4mmのため、[スケール]の部分を2.54倍・1/2.54=0.3937倍などにしてみる。もしくは部品を作り直す。