はじめに
わたしがGoogle UX Design Certificateで得られた素晴らしい体験を、特に重要だと思われるポイントを小さく分割して、わかりやすく簡潔に紹介していきます。
興味があれば、ぜひ Google UX Design Certificateを受講してみてください。
クレージーエイトとは?
『解決しなければならないデザインの問題に対して、アイデアを出すのに最適な方法』
クレージーエイトでは、ユーザーの問題を解決するための新しいアイデアで、8つの異なるデザインをスケッチします。
(1)1枚の大きな紙を用意する
その紙を半分に折り、さらに半分に折って、もう1度半分に折ります。紙を広げると、8つの正方形ができ、そこにスケッチをします。
(2)絵を描くための道具を用意する
デザイナーはシャーペンで描くことを好む人が多いですが、鉛筆やペンでもかまいません。
(3)タイマーを8分にセットする
1つのデザインアイデアを1分間でスケッチします。
(4)アイデアをどんどん出す
あなたの頭に浮かんだ解決策をすべて描いてください。8つ以上のアイデアがある場合は、このエクササイズを繰り返してもかまいません。
これは、グループで行われることが多いことを覚えておいてください。
- 各自が8枚のスケッチを描いた後、グループで集まってお気に入りのアイデアを決めます。
- 各自が上位2~3案をグループ全体で共有するか、チーム全体から好きなスケッチに投票することもできます。
- 選ばれたベストなアイデアは、通常、より詳細なスケッチによって精緻化されます。
ベストプラクティス
創造的なウォーミングアップのエクササイズをする
自分の紙を見ずに隣の人を描く、あるいはある言葉やフレーズを自分なりに解釈してみんなで描く、といったアクティビティをこなしてみましょう。このように紙にペンを置くことから始めると、スケッチをする心構えができるようになります。
問題を明確にする
一度に1つのHow might we questionまたは1つのプロブレムステートメントに対して クレージーエイトのセットを開発する。
他の人のアイデアを批判しない
他の人がスケッチを発表しているときも、オープンマインドでいましょう。
多様なグループを参加させる
クレイジーエイトはグループで行われることが多いので、グループにはさまざまな仕事の役割、経験、能力、性別、経歴を持つ人を含めるとよいでしょう。そうすることで、チームは幅広いアイデアの中から選択することができます。
快適な環境でアイデアを出す
このエクササイズは、リラックスできて、創造的な思考を促すような場所で行いましょう。いつもの仕事場から飛び出して、クリエイティブな練習をするのはとてもいいことです。
スケッチを怖がらない
UXデザイナーになるためにアーティストである必要はありませんし、クレイジーエイトで描くスケッチは完璧である必要はありません。
メリット
クレイジーエイトは、短時間で多くのアイデアを生み出す、エキサイティングなデザイン発想法です。5人が同時にこのエクササイズを行った場合、わずか8分後には40のソリューション候補を手に入れることができるのです。膨大な数のアイデアです。
また、クレイジーエイトは、短い時間枠の中で、判断することなく多くのアイデアを出さなければならないので、既成概念にとらわれない思考が要求されます。つまり、ユニークで従来とは異なる解決策をたくさん考えることになるのです。