はじめに
わたしがGoogle UX Design Certificateで得られた素晴らしい体験を、特に重要だと思われるポイントを小さく分割して、わかりやすく簡潔に紹介していきます。
興味があれば、ぜひ Google UX Design Certificateを受講してみてください。
競合分析とは
競合分析は、アイディエーションのプロセスで行うことができる重要なステップの1つです。
『競合他社の強みと弱みの概要を把握すること』
競合他社のブランドや製品、あるいは自社と同様の製品を提供している企業を分析することで、自社製品が参入する市場について、充実した知識の基礎を得ることができます。その知識はデザインに反映され、ユーザーにとって有益でユニークな製品を生み出すのに役立ちます。
UXデザイナーは、マーケティングやプロダクトマネジメントなど、他のチームと協力して競合分析を行うことが多いでしょう。
競合分析の種類
直接競合
- 自社製品と同様の製品を提供し、同じ顧客に焦点を合わせている企業を対象にする。
間接競合
- 似たような製品を持ちながら異なるユーザーを対象にする。
- 同じユーザーで異なる製品を対象にする。
この2つの競合を分析することで、あなたのデザインが進むべき道と、あなたがデザインするユーザーについての洞察を得ることができます。
例)30代にフォーカスしたダイエットアプリをデザイン
- 直接競合
- 同じく30代をターゲットにしたダイエットアプリを作っている他の企業
- 間接競合
- 30代の人々をターゲットにした健康やウェルネスのアプリを作る企業
- 異なる年齢層の人々をターゲットにした減量アプリを作る企業
なぜ競合分析が重要?
あなたのデザインプロセスに情報を提供するのに役立つ
「競合他社はどのように製品設計に取り組んでいたのでしょうか?」
→ 他社が何をしたかを知ることは、自社製品の設計をより良く決定するのに役立ちます。
ユーザビリティの問題を解決するのに役立つ
「競合のウェブサイトは使いにくいですか?」
→ もしそうであれば、自社のWebサイトでは何を避けるべきかがわかります。
市場とのギャップを明らかにできる
「競合他社が満たしていないユーザーニーズがあるでしょうか?」
→ 自社の製品は、そのようなユーザーニーズに対応できるかもしれません。
信頼できるエビデンスを提供する
「なぜ、エビデンスを集めることが重要なのでしょうか?」
→ ビジネスニーズと市場のギャップを深く理解することで、デザインアイデアは最も成功するのです。
競合分析の留意点
創造性を阻害する
他社が何をしているかに注目することに時間を費やしすぎると、革新的な製品を生み出すことができなくなる可能性があります。イノベーションは、競合のコピーでは起こりません。重要なのは、競合が何をしているかを理解し、それを出発点として、突き進み、イノベーションを起こすことなのです。
分析結果の解釈次第
競合分析の成功は、調査結果をいかにうまく解釈するかにかかっていることです。データの分析は難しいものですが、これはデザイナーとしてのキャリアを通じて身につけるべきスキルです。
すべてのデザインが全てのユースケースで機能するわけではない
競合他社ではうまくいっている機能でも、ユーザー層が異なれば、あなたの製品ではうまくいかないかもしれません。
定期的な競合分析
競合が何をしているかを常に把握し、新たな競合が出現しないか目を光らせておく必要があります。
さいごに
競合分析に時間を費やすことで、チームは競合他社の失敗から学ぶことができ、自分たちもそのような失敗を避けることができるようになります。
競合他社が提供する製品の長所をすべて組み合わせて1つの素晴らしい製品を作り、競合他社とはまったく異なるものをユーザーに提供するためのツールとして、競合分析を実践してみてください。