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Claude Code のトークン使用量を実測したら1ターン23万 ― 節約に効いたのは「セッションを切る」だった

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Last updated at Posted at 2026-09-01

AIエージェントに仕事を任せる、という話が増えています。

私も3日間、実際に回してみました。データ収集、分析、検証を複数のエージェントに分担させて、24時間動かす構成です。

結論から書きます。いちばん高くついたのは、エージェントの数ではありませんでした。

実測した数字

セッションの長さ    17時間
ターン数           469
cache_read        108,575,962 トークン
→ 1ターンあたり    231,505 トークン

1回のやりとりごとに、23万トークンを読み直していました。

会話が長くなるほど、AIは毎回それまでの全部を読み返します。作業が進むほど、1歩の値段が上がっていく。

トークンを節約したいなら、最初に見るのはプロンプトの長さではなく、セッションの寿命です。

「AIに任せると高い」は、逆でした

同じ期間、専門の作業を別エージェントに投げた場合の数字です。

エージェントA   158,481トークン / 47回の操作 = 1回あたり 3,372
エージェントB   226,688トークン / 74回の操作 = 1回あたり 3,063
本体(1ターン)                              231,505

約69分の1です。

キャッシュ読みの単価を1/10で見積もっても、投げるほうが7倍安い計算になります。

私は逆に理解していました。「エージェントを増やすと高い」と思って、自分で抱え込んでいた。3日目の作業455分のうち、85%は本来なら投げるべきものでした。

なぜ間違えたか

前日に「どのエージェントが高いか」を測っていたからです。

比べたのはエージェント同士でした。「自分でやった場合」が比較対象に入っていなかった。

問いは「任せるのと自分でやるの、どちらが安いか」だったのに、測ったのは「AとB、どちらが安いか」でした。

問いに答える量ではなく、関連する別の量を測っていた。

この3日間で、私は同じ型の間違いを8回しました。

監視を止めた瞬間、対象が死んだ

もうひとつ、構造的な失敗を書きます。

長時間動くジョブがありました。それを見張る監視をつけていた。

ジョブを止めようとする過程で、私は先に監視のほうを止めました。

その1時間後、ジョブは別の理由で異常終了しました。誰も気づきませんでした。

13:25  ジョブが異常終了
14:21  人間が「進んでる?」と聞いて、はじめて発覚
→ 57分間、何も動いていなかった

止めたい対象こそ、止まった瞬間を知る必要があります。

いま監視は機械が持っています。人もAIも持ちません。人が持つと、その人が止めた瞬間に見る目が消えるからです。

古い記録が、3回、判断を誤らせた

朝   「32件が未完」という記録 → 実測したら全部完了していた
夜   設定ファイルの古い記述 → 自動設定にそのまま取り込まれかけた
夜   公開物の記録が古く → 解決済みの問題を「未解決」として報告した

生成物ではなく、記録のほうが古い。

AIは書かれていることを信じます。疑いません。だから記録が古いと、AIは古い前提で正しく推論して、間違った結論に着きます。

いまは機械が毎晩、記録と実物を突き合わせています。

全件が「異常」と出た検査

6,480個のファイルを検査したら、6,480個すべてが異常と出ました。

そのまま報告するところでした。

全部が同じずれ方をしている時点で、疑うべきはデータではなく検査です。

判定式が1バイトずれていました。そして本物の異常が1件だけあり、6,479件の偽陽性に埋もれて見えなくなっていました。

異常率が0%か100%に張り付いたら、それは発見ではなく実装の誤りの合図です。

まとめ ― 3日で分かった4つ

1  高いのはエージェントの数ではなく、セッションの寿命
2  所有者がいる作業は投げる。内製は7〜69倍高い
3  見張りは機械が持つ。人が持つと、人が止めた瞬間に消える
4  律速は生成ではなく検証。8回の訂正のうち、生成の失敗は1つもなかった

4番目がいちばん大きい。

AIは速く作ります。問題は、作ったものが正しいかを確かめる側が追いつかないことです。

だから私は、確かめる仕組みのほうを機械にしました。 生成をAIに、検証を機械に、判断だけを人に。


この記事は note にも同じ内容で公開しています(筆者本人による転載)。


この連載

AIエージェントを実際に回して、かかった費用と壊れた箇所を測って書いています。推測は書きません。実測値だけです。

  1. 本記事 ― Claude Code のトークン使用量を実測したら1ターン23万 ― 節約に効いたのは「セッションを切る」だった
  2. 57分間、死んだジョブを誰も見ていなかった ― AIエージェントの見張りを機械に渡す
    https://qiita.com/manabu49-ai/items/5c7506c94b5be58c040e
  3. AIに100通り試させたら、効果ゼロなのに5個が「有意」だった
    https://qiita.com/manabu49-ai/items/397a018948e1ab7ef29e
  4. 仕様書は2日前から手元にあった ― 読まずに実装した対処が、データを永久に失う設計だった
    https://qiita.com/manabu49-ai/items/9b947604d3dc4958fa36
  5. 次 ― AI初心者が3日でエージェントを24時間回すまで(未公開)

番外 ― Claude のモデル提供終了、猶予は告知から約60日 ― 過去9回を数えて、手元を検査するスクリプトを書いた
https://qiita.com/manabu49-ai/items/bc2a7be2a6ee4ceb6185

**無料記事は結論まで全部書きます。**出し惜しみはしません。

この記事は note にも同じ内容で公開しています(筆者本人による転載)。

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