Geminiって自分自身の思考整理する時、ほんと便利ですよね
自分の中でうまく言語化・整理できていないものでも、壁打ちしながら整理・アドバイスしてくれますので
経験/立場の違いによる認知の差はどうやったら埋まるのだろう?
メンバーに対してそこじゃないと思いながら、
上司からはそこじゃないという指摘がしばしある
といった雑な問いであってもそれなりに回答してくれます
今回、この雑な問いから会話を続けることにより、自分自身の思考・行うべき振る舞いの整理を行いました
同じように悩める メンバー・中間管理職・上司 方々に見て頂ければ幸いです
①認知の差の正体
その「認知の差」の正体は、多くの場合、次の違いによるものです
- 見ている視座(視点の高さ)
- 範囲(スコープ)
置かれている立場により、見ている・見る事ができる・過去見てきた視点そのものが異なる為、単純に察して・行間を読んでという訳にはいかないものなのです。
メンバー視点
メンバーは、「How(どうやるか)」や「What(何をやるか)」の 【実行・タスク】 レベルで物事を見ています。目の前の作業の難易度、かかる工数、やりやすさなどが最大の関心事となります
また、メンバーは地上にいるため足元の詳細(タスク)は鮮明に見えますが、山の向こう側(将来のリスクや市場の変化)は見えにくくなるものです。
上司視点
上司は、「Why(なぜやるか)」や「Impact(どんな影響があるか)」の 【戦略・事業】 レベルで見ています。会社の目標達成、部門全体の利益、将来的なリスク、顧客への影響、費用対効果などが関心事となります
また、上司は高い場所にいるため遠くまで見渡せますが、足元の細かい凸凹(現場のタスクの難易度)は見えにくくなります。
②お互いが認知の差を埋める努力をすべし
上司が取るべき行動
メンバーは「目の前のタスク(How/What)」や「納期」に追われ、視野が狭くなりがちです。また、「間違いたくない」という心理的ハードルが、上司との対話を阻害しています。
- メンバーの「そこじゃない」を一度受け止める
メンバーがこちらが求めているものと異なる説明をした場合に、途中で遮るのではなく最後まで話を聞きましょう
「なるほど、そういう考えなんだね。分かった」
「その部分では合っていると思うのだが、本来の目的はこうなんだよね。もう一歩先を考えよう」
一見ずれた説明をしているようで、メンバーの目線・視野からすると決して間違いではないことも多いです
最後に、説明内容の理由をしっかりと聞く機会を設けることで、どこでズレが生じたかわかる場合もあります
- 「正解」ではなくメンバーが考えている「仮説」を持ってくるよう促す
間違いへの恐怖心を減らし、上司のフィードバックを「否定」ではなく「修正」として受け取れるようになります
そもそも完全な正解なんてないですしね
- 「作業(How)」の前に「目的(Why)」を想像・説明してもらう
抽象的な目的は言ったつもりになっていても相手に届いていない可能性があります
もしかしたらそもそも言っていないかもしれません(察してパターン)
確実な方法としてはメンバーに言ってもらうことです
もしその説明が「そこじゃない」と思っても否定しないように
ヒントを与え続け(自分が考えている)正解に近づけるようにしましょう
でも、なかなか正解となる目的に辿り着ける事ができない・・・
そんな時は今はまだ早かったかな?とし、(自分が考えている)答えを言ってしまっても良いです。次に期待!
メンバーが取るべき行動
「一生懸命やっているのに評価されない」「指示通りやったのに『違う』と言われる」
これは能力不足ではなく、「見ている景色(視座)」のズレが原因の多くを占めます
上司の視座(Why/Impact)に少しだけチャンネルを合わせることで、このストレスは激減します
- 上司は「そこじゃない」と言うものだと一旦受け止める
上司は常にリスクとあなたの成長の事を考えています
もし、なんでも物分かりが良く常にこちらの提案を受け入れた場合はどうなるのでしょう?
成長機会を奪ってしまいますし、検討しきれなかったリスクを背負わせてしまう結果になってしまいます
そうならないように、全てのものに対して「そうじゃない」=「リスクヘッジや伸びしろ」を探し指摘し続けます
時には指摘の説明不足であったり考慮不足があるかもしれません
本当はもっと丁寧に伝えたいのですが、他にも見るべきものが多すぎて・・・
でもね。全てはあなたの為を思っているものだと信じてください
- 自分なりの「目的」「仮説」を伝える
正解ではなく、あくまでも自分の意見として伝える事が重要です
「私は〇〇という理由で、こう進めるのが良いと思いますが、ご意見ください」
個人見解に対して意見を求めるだけなので、正解かどうかの二択にはならず意見を元にした議論に発展するはずです
また、「どうすればいいですか?」という質問はお勧めできません
上司に全ての責任と判断を委ねる行為で忙しい上司には負担ですし、オーナーシップが無いと思われてしまいます
どうしてもやり方自体を想像できない場合は素直に聞いてしまっても問題はありません
「自分なりに仮説を立てようと思ったのですがまったくわからずで・・・ずばり教えてください」
間違えていても、自分で考え続ける事が大切であると上司は思っています
- この記事の「上司が取るべき行動」を伝える
最初は自分ごとの課題として、こういった記事があり共感を持てたので「メンバーが取るべき行動」を意識して行動しますと宣言します

