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FlutterとAWSで始めるサービス開発 (3)AWS Cognito連携

はじめに

AWSでモバイルアプリ開発といえば、Amplifyというのが今のAWSの押しであることは以前にも述べました。Amplifyを選択するとJavaScriptベースなのでReact Nativeを使ったモバイルアプリ開発に進むのが王道になります。
Flutterでモバイルアプリを作りたいという要求がベースにあって、そこからスタートしていない限りはなかなかこの組み合わせにたどり着くことはないのかなという気がします。また、AWSの公式にはDart版のAWS SDKがないので、その部分も敷居が高く、レアな組み合わせになってしまうのかなと思います。

公式ではなくても、https://pub.dev/packages?q=cognito で見たところ、いくつか十分実用的なAWS用パッケージが公開されており、それらパッケージを活用すればそこまで苦労せずにアプリケーションの構築は進められそうです。
以下、パッケージを探して気になったの2個のライブラリになります。
Amazon Cognito Identity SDK for Dart
flutterAmplify

前者はdartで実装されていてCognitoに特化したライブラリ、後者はFlutter版Amplifyを実現しようとしていて、iOS、Androidそれぞれのネイティブ実装で作りこんでいるライブラリです。シンプルにFlutterで色々なAWSサービスを使ってアプリケーションを開発していくなら前者のSDKはとても扱いやすそうです。さらには、AWSのsigv4実装も切り出されており、各種AWSサービスを使っていく上でも非常に便利に使えそうです。

前振りがながくなりましたが、Amazon Cognito Identity SDK for Dartを使ってCognito連携のアプリケーションを実装していこうと思います。

ユーザー管理とCognito

単なるユーティリティ的なモバイルアプリケーションであれば必要ないと思いますが、永続的なデータを管理する場合や、ビジネス目的で開発するようなアプリケーションの場合、ユーザーにアカウントを作ってもらい、アカウントに関連付けてサーバー側で様々なデータ管理やサービスを行うのが理想的です。それを簡単に実現してくれるのがAmazon Cognitoです。Cognitoは大きくいくつかの機能に分かれますが、ユーザー管理を行いたい場合は、ユーザープールという機能を使います。ユーザープールは、公式から引用するとAmazon Cognito ユーザープールは、何億人ものユーザーにスケールするセキュアなユーザーディレクトリを作成できます。フルマネージドサービスのユーザープールは、サーバーインフラストラクチャの立ち上げを気にすることなく、簡単にセットアップできます。です。ユーザーIDの管理、認証等々の基本的な機能がすべて実装されており、月間5万アクティブユーザーまでは無料という至れり尽くせりなサービスです。

アプリケーションの要件

アプリケーションの要件としては、以下を満たすようなものを作ってみたいと思います。

  • 新規のID登録機能
    • メールアドレスを使った独自IDで登録
    • 別のSNSのID(Googleなど)を使ったIDで登録
  • 登録したIDでのログイン機能
  • 独自IDでパスワード忘れた場合のリセット機能

Cognito ユーザープールの準備

まずは、AWSにアカウントを作りましょう。アカウントの作り方は公式ページを参考に作成してください。今回の流れの中では無料枠に収まる範囲でしか使わないのでお金もかかりません。

ユーザープール作成

公式の手順ステップ 1.ユーザープールを作成する通りに作れば問題ありません。
ユーザープール作成画面に入り以下手順で進めました

  1. ユーザープール名を自由に入力してください。アプリの利用者に目に入るわけではないので自分の管理したい名前で命名してかまいません。入力後、デフォルトを確認するを選択します

    Cognito1.png

  2. 左側のナビゲーションメニューで属性 を選択し、Eメールアドレスおよび電話番号Eメールアドレスを許可を選択します
    Cognito2.png

  3. 左側のナビゲーションメニューで確認を選択し、プールの作成を押下します。
    Cognito3.png

  4. ユーザープールの作成が完了したら、プールIDを取得しましょう。後ほどモバイルアプリ側でIDを利用します。

Cognito6.png

アプリクライアントの作成

引き続きアプリケーションがCognitoユーザープールにアクセスするためアプリクライアントの作成を行います。
全体設定アプリクライアントを選択します。
アプリクライアント名は自由につけてください。利用時に使うことはありません。今回は、クライアントシークレットを作成Lmabdaトリガのカスタム認証を有効にするをOFFにし、その他はデフォルトで設定しています。

Cognito4.png

作成が完了したら、アプリクライアントIDを取得しましょう。後ほどモバイルアプリ側でIDを利用します。

Cognito5.png

モバイルアプリの実装準備

まず、Amazon Cognito Identity SDK for Dartをプロジェクトに組み込みます。pubspec.yamlファイルのdependenciesセクションに以下のようにパッケージを追記します。Visual Studio Codeのpliuginにて自動でパッケージの取得処理が実行されます。

dependencies:
  amazon_cognito_identity_dart_2: ^0.1.12+3

次にlib/main.dartamazon_cognito_identity_dart_2パッケージをimportし、CognitoUserPoolクラスのインスタンスを作成します。CognitoUserPoolクラスのコンストラクタ第一引数は先ほど作成したプールのプールID、第二引数は先ほど作成したアプリクライアントのアプリクライアントIDになります。

import 'package:amazon_cognito_identity_dart_2/cognito.dart';

final userPool = new CognitoUserPool(
    '[プールID ex. ap-northeast-1_XXXXXXXX]', '[アプリクライアントID]');

まとめ

ここまでの準備で、Cognito連携をしたモバイルアプリ開発の準備ができました。次回「(4)AWS Cognitoへの新規アカウント登録」では、実際にモバイルアプリにユーザー登録機能を実装していきたいと思います。

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