新製品のチュートリアル等、英語で動画を確認するシーンが増えてきました。最近のYouTubeやVimeoの動画には字幕機能がありますが、まだまだ字幕の付いていないものが大半です。ここでは、Webサイトで再生される英語の音声を、なんでも自動で文字起こしする方法を紹介します。2016年10月時点で、20分以内であれば、YouTubeの自動字幕機能と同じぐらいのスピードと精度で、無料で文字起こしできます。
作業概要
文字起こしには、Voice RecognitionというWebサイトを使います。これは、Chromeのビルトインの音声認識エンジンを使用して、入力された音声を文字起こししてくれるものです。
ただ、そのままではWebサイトの音声を取り込んでくれません。そこで、Loopbackを使って、ブラウザのサウンド出力を送る音声デバイスを作成します。
作成した音声デバイスをChromeの入力ソースとしたいのですが、Chromeでは設定できないため、システム環境設定でOSX全体の入力ソースを変更します。
作業手順
Loopbackのインストール
- Loopback.zipをダウンロード
- 解凍し、中のファイル(Loopback)をアプリケーションフォルダ等に格納
- Loopbackを起動
- 初回起動時に、インストール処理がされます
- インストール処理が完了したら、閉じて良いです
- Macを再起動
入力の設定
- 「システム環境設定」→「サウンド」
- 「入力」タブで「Loopback Audio」を選択
出力の設定
- Loopbackを起動
- +をクリックし、SafariやGoogle Chromeを追加
- Muto audio sourcesのチェックを外す
文字起こし
Chromeから、以下のサイトにアクセス
https://dictation.io/
- 「START DICTATION」をクリック
- 動画や音声を再生
- 再生が終わったら、「STOP LISTENING」をクリック
- 「SAVE」で.txtファイルをダウンロードするか、「COPY」でクリップボードにコピー