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【第1回 】Teamsの「くるりアイコン」で仕事が変わる。Microsoft Loop入門(コンポーネント編)

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1. はじめに

Teamsでメッセージを入力するとき、くるりとしたアイコンが表示されます。
「Microsoft Loop」 です。

image.png

本記事では、Teams × Loopの実用的な使い方を検証します。
Teamsのチャット画面で完結する機能を中心にLoopを解説します。

2. Loopコンポーネントとは?

Loopコンポーネントは、埋め込み可能な、共同編集可能なコンテンツブロックです。
資料の推敲、通知文書の共同編集など、チャット上での共同作業に使用できます。

image.png
画像出典: Microsoft Teams の Loop コンポーネントについて最初に知っておくべきこと - Microsoft サポート

コピペとの違い

通常、Teamsのチャットで作成したコンテンツをメールにコピー&ペーストすると、その時点のスナップショットが貼り付けられます。内容を更新する場合、再度コピー&ペーストが必要です。

Loopコンポーネントは異なる動作をします。以下で検証します。
 

同期機能の検証

チャットに投稿したLoopコンポーネントを、Outlookメールに貼り付けて動作を確認します。
 

手順1: コンポーネントのコピー

「コンポーネントのコピー」をクリックすると、コンポーネントへのリンクURLがクリップボードにコピーされます。
image.png

手順2: Outlookメールへの貼り付け

コピーしたリンクをメールに貼り付けます。
image.png

手順3: 同期動作の確認

左側: Teamsのチャットに配置されたLoopコンポーネント
右側: メールのリンクから開いたLoopコンポーネント
右側で文字列を選択(ドラッグ)すると、左側のTeamsチャットでも同じ箇所が反転表示されます。

Loopコンポーネント同期.png

検証結果

  • メールに貼り付けられたのは、コンポーネントの複製ではなく、同一コンポーネントへのリンク
  • いずれの場所から編集しても、すべての場所で内容が同期される
  • ファイルの再添付や再送信は不要
     

3. コンポーネントの種類

Loopには用途に応じた複数のコンポーネントタイプが用意されています。

テキスト入力ボックスのほか、表、タスクリスト、投票テーブルなどが利用できます。三点メニューからも選択可能です。

image.png
▲ Loopアイコンをクリックすると、コンポーネントタイプを選択可能


 
以下、実際の業務シーンでの使用例を示します。

4. 実践①:日程調整・投票

課題

チャットで「次回ミーティングの候補日はいつか?」と質問した場合、返信が複数の投稿に分散し、集計に手間がかかります。

解決方法

投票テーブルを使用することで、チャット内で日程調整が可能です。

image.png
投票テーブルを選択すると、上記のコンポーネントが追加されます。
日程調整では不要な「長所/短所」フィールドを右クリック → 削除でカスタマイズします。
 

結果

image.png

  • メンバーが直接入力するため、手動集計が不要
  • 投票者も表示され、透明性が確保される
  • チャットの流れに埋もれず、常に最新の状態を確認可能

5. 実践②:タスク可視化と進捗管理

課題

小規模なタスク管理において、Excelファイルを作成するほどではないが、口頭では管理しきれない場合があります。

解決方法

タスク管理コンポーネントの使用
タスク管理には「タスクリスト」と「進行状況トラッカー」の2種類のコンポーネントが用意されています。

オプション1 タスクリスト(Planner連携型)

image.png

スクリーンショット 2025-12-06 220351.png

項目
タスク / 担当者 / 期限 / バケット

特徴

  • Microsoft Plannerと連携
  • 割り当てられたユーザーのToDoに自動登録される
  • 通知機能が利用可能

用途

  • 担当者と期限を明確化する必要がある場合
  • 個人のタスク管理と連携させたい場合

 

オプション2  進行状況トラッカー(軽量型)

image.png

スクリーンショット 2025-12-06 221127.png

項目
作業領域 / 所有者 / 状態 / 終了日 / ブロッカー(阻害要因)

特徴

  • Plannerと連携しない(個人のToDoには登録されない)
  • Excelへのエクスポートが可能
  • より軽量で、簡易的な進捗管理に適している

用途

  • チーム全体の進捗を可視化する場合
  • 阻害要因を共有する必要がある場合
  • データをExcelで二次分析したい場合

会話の流れの中で、自然にステータスを更新できる点が利点です。

6. まとめ

本記事では、Teamsのチャット画面から直接使用できるLoopコンポーネントの機能と使用方法を解説しました。

要点:

  • 専用アプリ不要、チャットから直接使用可能
  • コンポーネントはリンクとして共有され、すべての場所で同期される
  • 日程調整、タスク管理など、用途別のコンポーネントが用意されている

第2回記事

次回は、複数のLoopコンポーネントを統合管理する「ワークスペース編」を解説します。
情報整理方法について取り上げます。


参考資料:
Microsoft Teams の Loop コンポーネントについて最初に知っておくべきこと - Microsoft サポート

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