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統計検定2級をCBT方式で受けてみて

Last updated at Posted at 2020-08-06

先日CBT方式で統計検定2級を受けた。本番は妙に下振れしたがとりあえず合格したので簡単に合格までにしたことやCBT方式について纏める。

#CBT方式について

CBT方式というのは従来の検定試験の様に年3回程度の会場実施の試験と違い、テストセンターでパソコンを使ってさくっと受験できるシステムである。当然の話も含まれるが以下に個人的に感じた気を付けるべき点をあげる。

1.コンピューターなので画面に書き込めない

当然なのだがコンピューターの画面にペンで書きこむことはできない。私は普段から無駄な書き込みをしないタイプの人間をやっているのであんまりここは負担にならなかったが、人によっては普段勉強する時に気を付ける必要があると思われる。

例えば5つの選択肢があって1つずつ吟味して選ぶ必要があるような問題で、間違いだと判断した選択肢に斜線をいれて脳みその負担を減らすというような行為はできない。普段解くときから脳内で間違いの選択肢を除去しておく練習をするか、あるいは計算用用紙は検定中使用できるのでそちらに上手く書き残す練習をしておくとよい。(まっさらな計算用紙のみ書き込めると仮定して普段から解けばよい練習になると思われる)

2.紙の検定とはやや異なるスタイル

あんまり詳しいことは書けないのだが就活を経験している人はテストセンターでうけるwebテストと統計検定をドッギングさせたような感覚をイメージすればいいと思われる。


例えば(10), (11)が同じ題材を扱っている問題だとしよう。このとき画面の都合上なのか(10)にあった表が(11)にはないが、(11)の選択肢を潰すには(10)のときにあった表が有効というような状況が発生し得る。そういうとき(11)だけの情報で全て解こうとすると無駄な時間を消費することになるので上手く対処できるとよい。(そういう状況が生じ得ると頭に入れておくだけでも変わると思います)

出題傾向は公式で出てる過去問とそんな大きな差はないように感じた。

#勉強したこと

以下にざっくりとやったことを記していきます。万人に効く方法ではないので、参考程度にしてください。
既に統計検定の記事は多く存在し、以下の記事が参考になるかと思います。

統計検定2級に楽に合格する方法
統計検定2級の為のチートシート

##高校数学範囲を抑える

2級の出題範囲は大学基礎課程(1・2年次学部共通)とされていますがなんだかんだ高校数学は大事。
個人的に統計検定の勉強という観点では、統計学の教科書を読み込んで唸るより、高校数学の参考書とセンター試験とかの過去問を使ってしまった方が勉強を効率的に進められるかと思われる。

まずは数Ⅰ データの分析 と数a 確率 の範囲をしっかりおさえる必要がある。
更に数B 統計的推測 の単元まで抑えれば運が良ければ合格できる。

##高校数学以外の範囲について
大枠は仮説検定とちょっとした知識問題だが個人的には過去問で勉強するのがはやいと思う。
(統計学の体系的な理解にはつながらないのであくまで統計検定2級の為の勉強としてという意味です。)

以下は私がやった作業です。

###過去問1回分を全問解けるまで理解して解くを繰り返す

2週間程度で、大学の統計学の教科書を1から読んでそれから検定対策もするというのは多分消化不良にもつながるのでよくないと考え、検定特化型の勉強にした。
過去問を1回解いては間違えた箇所を徹底的に調べ、95%くらい理解したら次の回を解くという形で進めた。

正当数の推移は6回分解いて
17→18→25→27→31→31
というような感じだった(本番は81点)

このやり方は最初の3回分くらいは復習にめちゃくちゃ時間を使うが、そこを超えると傾向と必要な知識が身について残り3回はかなりあっさりと勉強が進むので最初をしっかり頑張れればなんとかなる。

以下具体的な流れ

過去問を買う

まずは1回分解いて採点、解説を読む と普通に進める。

間違えた問題については文中の言葉をヒントに

  1. 統計学の時間
  2. google qiitaなどの解説記事→どこぞの大学の謎pdf、もしくはスライド
    で調べていけばよい。特に統計学の時間に書かれている内容はまんま2級の範囲なので使いやすい。調べて出てきた知識を基に過去問の解き方を理解し、実際に自分でも手を動かす。

また大学受験みたいだが、選択肢の中に出てきた知らない単語なども調べあげる。問題文含め分からないところがないように調べ上げる。

一通り復習が終わったら少し時間をおいてからもう一度問題の全問を見直す。全部厳密に解くわけではなくこれはこう解いたなとか、この問題ではこういう知識が必要だったみたいなのを思い起こし、忘れてるものはまた調べ直す。
というのを気が向いたときに何回か実施する。知識忘れとかはなく、ちょっとしたミス以外での失点はこの回ではしないなと感じるレベルまできたら次の回を解き同様の作業を実施する。

更に2回目の作業が終わったら再度1回目に解いた過去問の見直しも実施する。
3回分も蓄積すれば統計検定2級で出てくる問題の大部分を抑えられる。

###プチテスト

ここまでやってたら以下の単語(単元)について理解できているか確認して欲しい。

正規分布、t分布(正規分布と何が違うの?)、2項分布、ポワソン分布、χ2乗分布、F分布、(幾何分布)
→それぞれの定義とどんな場面で出てくるのか?

2項分布、ポワソン分布、幾何分布の分散と期待値の式は?
分布表の見方はそれぞれ理解したか?
標準誤差とは?どうやって計算する?
不変推定量の定義は?
検定の考え方について説明できるか?
t検定(どういうときに使うのか?)
χ2乗検定(同上、帰無仮説と対立仮説は何か? 自由度の決定方法は?)
等分散性の検定はどう実施するか?
分散分析とは?

標本抽出の仕方の区別がつくか?
フィッシャーの3原則とは?

確実にとは言いませんが上記の内容と高校数学がきっちり身についていれば恐らく合格できるかと思います。

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