はじめに
こんにちは!mahiroです。
今年も残りわずかとなりました。
この記事では、私が2025年に読んだ本の中から、特に印象に残った3冊について簡単に紹介します。
技術書だけでなく心理学や哲学関連の書籍などジャンルは広めです。気になる書籍があればぜひ手に取ってみてください。
1. つくりながら学ぶ!LLM 自作入門
著者: Sebastian Raschka
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4839987807
今年のベストバイです。
タイトルの通りLLM(GPT)をゼロから構築しながら内部構造を学べる書籍です。
Transformerアーキテクチャの実装から、事前学習、ファインチューニングまで、LLM構築の全工程を図解とPythonコードで解説しています。
マルチヘッドアテンションをゼロから実装することでLLMの深淵に少し触れられました。
2. セルフ・コンパッション
著者: クリスティン・ネフ
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4772418202
セルフ・コンパッションとは、直訳すると「自己慈悲」です。
「自分への思いやり」について体験談や学術的な知見をもとに解説された書籍です。
これは自分の所感ですが、エンジニア界隈には頑張りすぎてしまう人が多い印象があるので、一度立ち止まって、頑張るモチベーションの整理や自身の努力に対してどう自己評価しているかなど考える時間を取ってもいいのかなと思います。
つよつよエンジニアたちを見ると焦燥感に駆られる時もありますが、大事なのは持続可能性のある成長です。
いま無理して頑張ってる方など心当たりのある方にはぜひ読んでほしい一冊です。
3. 愛するということ
著者: エーリッヒ・フロム
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4314011777
読む前の私自身の感覚ですが「愛は受動的であり他者から与えられるもので、そのために努力する必要がある」というイメージがありました。
乱暴な主張かもしれませんが、世の中の多くの人の、多くのモチベーション(お金を稼ぎたい、見た目を良くしたい、こんな性格になりたい、etc.) の根源にも「他者に愛されること」が含まれていると思っています。
この書籍では、前述したような「いかに愛されるか」ではなく「どう愛するか」に焦点を当て、愛の本質は「与えること」にありその技術は習得可能と述べた名著です。
愛は能動的であり、もらうものではなく与えるものです。愛されるから愛するのではなく、愛するから愛されるのです。
愛されるための自己研鑽などはもちろん必要ですが、それだけだと真に愛することも愛されることもなく、並行して愛する技術も学ぶ必要があります。
愛について漠然としたイメージを持っている方にはぜひおすすめしたい一冊です。
おまけ
書籍ではありませんが、今年読んで良かった記事やソースコードもおまけとして紹介します。
OS in 1,000 Lines
1000行でOSをつくる記事です。
アセンブリやレジスタの操作といった実装から、標準ライブラリの実装、例外処理やプロセス、ページテーブルなど、OSに必要な機能をミニマムに実装します。ざっくりOSについて勉強したい方におすすめです。
diyC
シンプルなLinuxコンテナランタイムをゼロからつくるプロジェクトです。(C言語で500行程度)
実際につくることでコンテナはcloneシステムコールを用いて環境を分離して作られたただのプロセスであることに気づきます。(Dockerなどはもう少し複雑かと思いますが、コンテナの本質としては)
まとめ
以上、今年読んだアツかった3冊+おまけを紹介しました。
気になった本があれば、ぜひ手に取ってみてください!


