はじめに
話題になっている「Kiro」を調べてみました。
1. Kiroの概要
Kiro(キロ)**は、2025年にAWSが発表した新しいAI統合開発環境(IDE)です。従来のIDEとは異なり、Kiroは「AIエージェント」が開発者と協働する「Agentic IDE」として設計されています。
主な特徴
- 自然言語による開発指示とコード生成
- 仕様書の自動生成と受け入れ基準の明示
- 保存時にテストやフォーマットを自動実行(Agent Hooks)
- プロジェクト知識の記憶と文脈理解(Steering)
- GitHubやAWS Docsなど外部ツールとの連携(MCP)
- 誤操作防止の安全な実行環境
2. AIを利用した開発とAIエージェントとの違い
従来の「AIアシスト型IDE」と、Kiroのような「AIエージェント型IDE」には明確な違いがあります。
項目 | AIアシスト型 | AIエージェント型 |
---|---|---|
主な役割 | 補助的なコード補完や提案 | 自律的に目標達成へ向けて行動 |
操作性 | 開発者が主導し、AIは補助 | 開発者とAIが対話しながら共同作業 |
対応範囲 | 単一ファイルや関数レベル | プロジェクト全体の設計・実装・テストまで |
例 | GitHub Copilot, Tabnine | Kiro, Devin, Cursor(Agentモード) |
特徴 | 受動的・リアクティブ | 能動的・プロアクティブ |
AIアシスト型は「便利な補助ツール」であるのに対し、AIエージェント型は「協働する開発パートナー」として振る舞います。Kiroは後者に属し、開発者の意図を理解し、必要な設計・実装・テストを自律的に進める能力を持っています。
3. Kiroを利用するための手順
インストール
- 公式サイトからダウンロード
- 対応OS:macOS、Windows、Linux
初回起動と認証
- GitHub、Google、AWS Builder ID、IAM Identity Centerでログイン
- VS Code設定のインポート可能
- シェル統合は「Allow」推奨
プロジェクト開始
- プロジェクトフォルダを開き、チャットパネルからAIとの対話開始
- ショートカット:
Ctrl+L
で起動
4. 利用ユースケース
- 自然言語での開発指示(例:「ログイン機能を追加して」)
- 要件定義からテストまでの仕様駆動開発
- 保存時の自動テスト・ドキュメント更新
- チーム開発における品質管理と履歴追跡
5. 利用上の注意点
- プレビュー期間中は無料だが、一部機能に制限あり
- IAM Identity Center利用には「Amazon Q Developer Pro」が必要
- シェル統合によるコマンド実行は権限管理が重要
- プロンプトの表現によって結果が変わるため、明確な指示が推奨される
おわりに
残念ながら、既に時遅しでした。。。
登録者が想定より多かったのか、既に新規登録は締め切られ、Wait Listになってました。
とりあえず、申請はしたので待ちたいと思います。
登録できるまでは、Cursor
をもう一歩深く使えるように勉強たいと思います。
参考(感謝)