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[読書] オブジェクト指向設計実践ガイド ~Rubyでわかる 進化しつづける柔軟なアプリケーションの育て方

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なんとなくオブジェクト指向を導入し、妙に DRY にこだわった結果、相互依存が増えて見通しの悪い巨大なオブジェクトの中に手続き的なコード分岐が大量に存在するコードに直面することは、比較的 Rails で開発しているとあることかもしれない。オブジェクト指向は教条主義的になりがちだが、現実正解にある巨大なゴチャゴチャコードからどうやって分離するかという観点では実践的なガイドとなる。実質的にはリファクタリングをオブジェクト指向を用いてどうすすめるかという観点で良い助けになるだろう。とくにオブジェクト間の処理の流れをシーケンス図にして整理するセクションについては、とてもわかりやすい。積極的にシーケンス図を活用すべきである。
しかし、いくつかネックとなるポイントも存在する。1/5 のボリュームはオブジェクトをどうテストするかという観点でやや薄まった内容で記載さてれているし、翻訳も少し不自然さはあるかもしれない。また、適応されているデザインパターンもごく一部で網羅しているわけではなく、思ったよりボリュームが足りないというのが率直な感想。最後に、本書は自転車のメカニズムの構造に興味がない人は合わないかもしれないという点も補足しておく。

★★★★☆ 4/5

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