7
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

ChatGPT:ねーねーパパー、今日ママがね、パパには内緒にしてって言われたんだけどね、今度ママと二人で、おいしいもの食べに行くんだー

2023年12月1日 生成系AIという単語がユーキャン流行語大賞を受賞しました。

当社でも、ChatGPTが流行り始めたタイミングで、生成系AIに関しては、早急に利用していきたいという要件が多く寄せられていた。

現情報漏洩とか話題になってるんだけど、会社で利用していいの? 的なことを相談されることも多く、その際に調査した内容や、いわゆる情シス的な役割の私が感じたことやをつらつらと書き残したいと思います。

生成系AIブームの到来

 2023年になって急にメディア等で騒がれるようになったChatGPT、社内でもエンジニアを中心として利用したい!という声が大きくなっていました。テレビ等でも、ChatGPTを使って業務を効率化しました!的な報道がされるようになると、非エンジニア職の方もこぞって利用したいといった声が上がってきました。

ChatGPT君は、事前に学習したデータのほかに、入力データを学習用のデータとして利用し、さらなる進化をしていくという、自己学習のできる、とても頭のいい子です。頭がいい子なんですが、知りえた情報は、他にお漏らしちゃう子らしいです。

なので、社外秘情報等をChatGPT君にお話をすると、お漏らしをしちゃうかも? そうだったら、会社で利用させるのまずくね?ってことで、本当に使っていいのか利用規約を調査をしていきました。
 ※いったん利用規約等は2023年6月ごろに確認した時の見解です。

ChatGPT

 ・13歳以上で保護者の同意を得られていること、18歳以上であること・・・まぁ社員はみんな成人してるから大丈夫だね!
 ・違法なこととか、有害なこと、虐待的なことには使わないでね!・・・まぁ常識の範囲だけど、ちゃんと使う人には注意喚起しておこう
 ・作ったコンテンツは、ChatGPTが作ったけど、命令したあなたが作ったことにするからね! ChatGPTが嘘をついても、責任は命令したあなただからね!・・・これ結構重要です!
 ・もらった入力データと出力データは学習に使わせてもらうからね!・・・困るなぁ
 ・API経由で使ったものは、学習用データには使わないよ!・・・おお!いいじゃないですか!
 ・学習用データには使わないけど、入力したデータは一定期間チェックのためにため込むし、お漏らししても、ChatGPTのせいじゃないよ!・・・ぇ?

って感じでした。
 社内で検討の結果、学習用データには使わないとは言ってるけど、勝手にお漏らしされるのは困るという事で、導入は断念となりましたが、マイクロソフトさんがAzure上でChatGPTの展開をしていて、利用ができるとのことで、こちらも確認してみました。

Azure OpenAI

 ・ChatGPTのインスタンスを契約毎にAzure上に構築するから情報漏洩しないよ!・・・いいじゃん!
 ・本家のChatGPTの新機能はすぐには使えないよ・・・とりあえず大丈夫です!
 ・お漏らししちゃった場合は、既存のAzureの契約にて包括されているDPA契約の内容にて対応します・・・とりあえずマイクロソフト側が原因ならマイクロソフトがなんかしてくれる!
 ・監視用として保存はするけど、条件によってはオプトアウトも可能ですよ!・・・今後もしかしたら利用させていただくかと思います。

ということでしたので、当社では、Azure OpenAiを利用して、生成系AIを利用することとなりました。

あとがき

Github Copilotや、O365Copilot、Google Duet AI、Amazon Q等 ビジネスで利用可能な生成系AIが出てきますが、今後も社内にて安全に利用できるか確認しつつ、有効活用できればと思っています。

プログラムを全く書けない人が、社内向けにAzure OpenAIを使って、社員用ChatGPT利用UIを作った話は、要望があったときにでも書きます。

FYI GoogleBard

 ・Bard との会話に機密情報を入力しないでください。また、レビュアーに見られたくないデータや、Google のプロダクト、サービス、機械学習技術の向上に使用されたくないデータも入力しないでください。・・・承知しました。利用しません。
 

7
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
7
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?