はじめに
オブザーバビリティのツールであるNew Relicを使ってみようと思います。
New Relicは一名での利用であれば、ユーザ登録後、無償で機能を利用できるため、オブザーバビリティのツールの中でもお試しし易いと思います。
本記事では、ローカル端末(Windows10)上で起動している.NETのWebアプリケーションを監視対象として、New Relicの導入方法をご紹介します。
インフォメーション
本記事の内容は2024/07/08時点の情報に基づいています。
環境
- WIndows10
- IIS 10.0 + .NET(Webアプリケーション)
概要
導入方法は二種類あります。
- New Relicにログインし、ガイドに従いインストールする
- オンラインヘルプの手順に従い、インストールモジュールをダウンロードし、手動でインストールする
ガイドに従うインストールはコマンド1つでインストールできるため、非常に手軽なのですが、今回は自身の理解を深めるために、手動でのインストールを行っていきたいと思います。
本手順でインストールするエージェントの種類はこちらです。
- .NETエージェント
- Browserエージェント
- Infrastructureエージェント
導入方法
1. New Relicアカウントを用意する
New Relic公式サイトの右上にある「無料で始める」より、アカウントの新規作成を行います。
もしくは、New Relic サインアップ画面からアカウントの新規作成を行います。
本登録まで完了すると、New Relicのポータルにログインできます。
New Relic公式サイトの右上にある「ログイン」より、ポータル画面に入れます。
2. エージェントをインストールする
2-1. .NETエージェントのインストール
オンラインヘルプよりInstall the .NET agentを開き、該当する環境を選択します。
Dockerかどうかを選択します。
今回の環境に合わせ、64-bitのインストーラをダウンロードします。
インストール時に必要となるライセンスキーを控えます。
ライセンスキーはNew Relicのポータルから確認できます。New Relicにログインし、左下のログインユーザよりAdministrationを選択します。
API Keysよりライセンスキー(右の「…」より値のコピーが可能)が確認できます。
ダウンロードしたインストーラを実行します。
途中、ライセンスキーの入力が求められるため、控えていたライセンスキーを入力します。
今回はIISのみなので、このままインストールを進めます。
IISの再起動にチェックを入れ、完了します。
これで.NETエージェントのインストールが完了しました。
以下のフォルダが作成され、
インストールモジュールやエージェント実行ログ、設定ファイルが確認できます。
・C:\Program Files (x86)\New Relic.NET Agent
・C:\Program Files\New Relic.NET Agent
・C:\ProgramData\New Relic.NET Agent
2-2. Browserエージェントのインストール
BrowserエージェントはAPMエージェントにより自動有効されるケースがあります。
今回は.NETエージェントをインストールすることにより、Browserモニタリングも有効になりました。
参考:インストール方法(APM+ブラウザモニタリング)
2-3. Infrastructureエージェントのインストール
オンラインヘルプよりWindowsへのインストレーションを開き、
インストーラをダウンロードします。
管理者としてpowershellを開き、インストールコマンドを実行します。
コマンドのオプションとして、事前に控えたライセンスキーを指定します。
$ msiexec.exe /qn /i New Relic-infra.msi GENERATE_CONFIG=true LICENSE_KEY=a0b1fb17***
応答が無いので分かりずらいですが、数分でインストールが完了します。
Windowsサービスとしてinfrastructureエージェントが登録されるため、開始します。
これでデータが送信されるようになりました。
・C:\Program Files\New Relic\New Relic-infra
・C:\ProgramData\New Relic\New Relic-infra
3. 監視情報の正常な収集を確認する
アプリケーションを実行し、New Relicにログインすると各種情報が収集されていることが確認できます。
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