nginxとtomcatの連携（amazonlinux2)

はじめに

本記事はnginx、JDK、tomcatの連携方法をまとめた記事になります。
nginxはamazon-linux-extrasで、JDKとtomcatはyumでインストールしたときの設定の仕方をまとめておきます。

バージョン

nginx 1.20.0
JDK 1.8.0_332
tomcat 7.0.76

構築

今回はルートユーザーで設定を進めていきます。

$ sudo su -

JDKのインストール

amazon-linux-extrasをenabledにします。

# amazon-linux-extras enable corretto8

JDKをインストールしていきます。

# yum install java-1.8.0-amazon-corretto java-1.8.0-amazon-corretto-devel

バージョンの確認ができればインストールの完了です。

# java -version
openjdk version "1.8.0_332"
OpenJDK Runtime Environment Corretto-8.332.08.1 (build 1.8.0_332-b08)
OpenJDK 64-Bit Server VM Corretto-8.332.08.1 (build 25.332-b08, mixed mode)

tomcatの設定

インストールしていきます。

# yum install tomcat tomcat-webapps tomcat-admin-webapps

tomcatを起動し、自動起動の設定をしておきます。

# systemctl start tomcat
# systemctl enable tomcat

ブラウザからhttp://パブリックIP:8080にアクセスしてtomcatのテストページが表示されれば成功です。

もし表示されなかった場合は、AWSコンソールからセキュリティグループ設定で8080番ポートが開いているか確認してみてください。

nginxの設定

nginxをインストールしていきます。

# amazon-linux-extras install nginx1

nginxを起動し、自動起動も設定しておきます。

# systemctl start nginx
# systemctl enable nginx

http://パブリックIPに接続してnginxのテストページが確認できればOKです。

もし表示されなかった場合は、AWSコンソールからセキュリティグループ設定で80番ポートが開いているか確認してみてください

ここまで確認出来たら、tomcatとnginxを連携していきます。

設定ファイルの編集

nginxの設定ファイル/etc/nginx/nginx.confを編集していきます。
ポート80番にきた接続を8080番に流すプロキシの設定を記載していきます。

# vi /etc/nginx/nginx.conf

変更前

     ～～～前略～～～
    server {
        listen       80;
        listen       [::]:80;
        server_name  _;
        root         /usr/share/nginx/html;

        # Load configuration files for the default server block.
        include /etc/nginx/default.d/*.conf;

        error_page 404 /404.html;
        location = /404.html {
        }

        error_page 500 502 503 504 /50x.html;
        location = /50x.html {
        }
    }
　　　～～～後略～～～

変更後

     ～～～前略～～～
    server {
        listen       80;
        listen       [::]:80;
        server_name  _;
        root         /usr/share/nginx/html;

        # Load configuration files for the default server block.
        include /etc/nginx/default.d/*.conf;

　　　　# 下の３行を追記
        location / {
        proxy_pass http://グローバルIPアドレス:8080/;
        }

        error_page 404 /404.html;
        location = /404.html {
        }

        error_page 500 502 503 504 /50x.html;
        location = /50x.html {
        }
    }
　　　～～～後略～～～

設定が完了したらnginxを再起動します。

# systemctl restart nginx

http://パブリックIPに接続して今度はtomcatのテストページが表示できるようになれば連携完了です。

所感

今回の構築にあたり、tomcatのインストールファイルが足りず、少し時間がかかってしまいました。不足なくインストールすることは気を付けていきたいです。
また、nginxをyumでインストールしたり、tomcatを圧縮ファイルからダウンロードしたり、方法は他にもありますが、amazonlinux2の場合は（バージョンにこだわらなければ）今回の方法がもっともシンプルかなと思います。

参考サイト

knowledgeにはnginxがお手軽か？
NginxとTomcatでリバースプロキシ連携