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Ubuntu 20.04 に VMWare Player をインストールする

Last updated at Posted at 2020-08-02

Ubuntu 20.04 に VMWare Player をインストールする

Ubuntu 20.04 に VMWare Player をインストールするための手順を説明する。

※ ゲストOS に Ubuntu 20.04 を使う話ではなく、ホストOS に Ubuntu 20.04 を使う手順である。

処理の流れ

  1. VMWare Player をダウンロードする
  2. ビルドツールをインストールする
  3. VMWare Player をインストールする
  4. (セキュアブート有効時) Machine-Owner Key(=MOK) を作成する
  5. (セキュアブート有効時) VMWARE 関連のドライバを署名する
  6. (セキュアブート有効時) MokManager (MokPW) のパスワードを設定する
  7. (セキュアブート有効時) Linux にMachine-Owner Key をインストールする
  8. (セキュアブート有効時) PCを再起動する
  9. (セキュアブート有効時) UEFI console でMachine-Owner Key をインストールする

なお、デジタル署名に関するところがめんどくさい場合、セキュアブートを OFF にして、起動することで (セキュアブート有効時) と記載している手順は省略できる。

注意事項

前提知識

  • VMWare Player を Ubuntu で使う場合、ホスト環境でコンパイルしたカーネルモジュールが必要である。
  • カーネルモジュールはホスト環境で VMWare Player をインストール時に 内部でビルドするため、VMWare Player をインストール前に ビルドツールのインストールが必要である。
  • セキュアブートの機能が有効になっている PC では、デジタル署名のないドライバをインストールすることができない。

対策

  • 事前にビルド環境をインストールする
  • ビルドしたドライバにデジタル署名を行うためのルート証明書を生成する。
  • ビルドしたドライバに対してMachine-Owner Key(=MOK)署名をつける。
  • (Linux, UEFI の両方に対して) Machine-Owner Key(=MOK)をインストールする。

もしセキュアブートが有効な環境で、デジタル署名がないと "Cannot open /dev/vmmon: No such file or directory" error when powering on a VM (2146460) にあるように仮想マシンの起動時に /dev/vmmon がロードできないというエラーになって仮想マシンの起動に失敗する。

1. VMWare Player をダウンロードする

https://my.vmware.com/jp/web/vmware/downloads/info/slug/desktop_end_user_computing/vmware_workstation_player/15_0 から VMware Workstation 15.5.6 Player をダウンロードする。

参考

2. ビルドツールをインストールする

後の手順に関係してくるが、VMWare Player は内部でカーネルモジュール vmmon.kovmnet.ko を使用する。
vmmon.kovmnet.ko を VMWare Player をインストール環境でコンパイルする必要があるため、VMWare Player をインストールする前に 事前にビルドツールをインストール必要がある。

$ sudo apt install build-essential -y

3. VMWare Player をインストールする

$ sudo sh VMware-Player-15.5.6-16341506.x86_64.bundle

4. (セキュアブート有効時) Machine-Owner Key(=MOK) を作成する

Machine-Owner Key(=MOK) として使う自己署名証明書を作成する。

openssl req -new -x509 -newkey rsa:2048 -keyout MOK.priv -outform DER -out MOK.der -nodes -days 36500 -subj "/CN=VMware/"

参考

5. (セキュアブート有効時) VMWARE 関連のドライバを署名する

sudo /usr/src/linux-headers-`uname -r`/scripts/sign-file sha256 ./MOK.priv ./MOK.der $(modinfo -n vmmon)
sudo /usr/src/linux-headers-`uname -r`/scripts/sign-file sha256 ./MOK.priv ./MOK.der $(modinfo -n vmnet)

6. (セキュアブート有効時) MokManager (MokPW) のパスワードを設定する

mokutil を使って MokManager のパスワードを設定する。
ここで設定したパスワードは、Machine-Owner Key をインポートするときや UEFI console で鍵を取り込むときに使用する。

$ sudo mokutil --password
input password: 
input password again: 

7. (セキュアブート有効時) Linux にMachine-Owner Key をインストールする

mokutil --import を使用して、Machine-Owner Keyをインストールする。
ここで 単なる sudo では mokutil --import でインストールできないのでいったん sudo su で root になってからインストールする。

MokManager (MokPW) のパスワードを設定する で設定した MokManager のパスワードを入力する。

$ sudo su
# mokutil --import MOK.der
input password: 
input password again: 

参考リンク

8. (セキュアブート有効時) PCを再起動する

インストールした Machine-Owner KeyをUEFI に適用するためにPCを再起動する。

9. (セキュアブート有効時) UEFI console で Machine-Owner Key をインストールする

9.1 Press Enter Key の画面でリターンキーを押す

再起動すると Press Enter Key というテキストが表示されるので、リターンキーを入力する。

9.2 MOK をインストールする

テキストベースで以下のメニュー項目を選択する画面になる。

  • Continue boot
  • Enroll MOK
  • Enroll key from disk
  • Enroll hash from disk

Enroll MOK を選択してリターンキーを押す

9.3 MOK を確認するか、インストールを続行するか確認する。

テキストベースで以下のメニュー項目を選択する画面になる。

  • View key 0
  • Continue

Continue を選択してリターンキーを押す

View key 0 を選択すると、鍵の情報を確認できる。確認したらリターンキーを押すことでもとの画面に戻ることができる。

9.4 MOK のインストールを実行する

テキストベースで以下のメニュー項目を選択する画面になる。

  • No
  • Yes

Yes を選択してリターンキーを押す

9.5 MokManager のパスワードを入力する

テキストベースでパスワードを入力する画面になる。

MokManager (MokPW) のパスワードを設定する で設定したパスワードを入力してリターンキーを押す

9.6 再起動する

テキストベースで以下のメニュー項目を選択する画面になる。

  • Reboot
  • Enroll key from disk
  • Enroll hash from disk

Reboot を選択してリターンキーを押す

参考リンク

トラブルシュート

ビルドツールをインストールする前に VMware-Player をインストールしてしまった場合

VMware-Player を以下の手順でアンインストールして、ビルドツールをインストール後に、再度 VMware-Player をインストールする。

$ sudo sh VMware-Player-15.5.6-16341506.x86_64.bundle --uninstall-component=vmware-player
Extracting VMware Installer...done.
All configuration information is about to be removed. Do you wish to
keep your configuration files? You can also input 'quit' or 'q' to
cancel uninstallation. [yes]: no

Uninstalling VMware Installer 3.0.0
    Deconfiguring...
[######################################################################] 100%
Uninstallation was successful.
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