ASRock 4X4 BOX-4800U/JP に Ubuntu 21.04 をインストールする
背景
Intel NUC (BOXNUC8I7BEH) に Ubuntu 19.04 をインストールする で Intel NUC の Linux マシンを組みましたが、Intel NUC には LAN コネクタが 1つしかついていません。
Ryzen 搭載の LAN コネクタが 2 つ(2.5G Ethernet 1つ + Gigabit Ethernel 1つ)搭載されているモデル (ASRock 4X4 BOX-4800U/JP など)を見つけました。
小型で高性能な Linux マシンでかつルータにもなれるマシンを作れるので、購入して Ubuntu 21.04 をインストールしてみました。
Ryzen ベースの小型の Linux マシンを作りたい人の参考になればと思います。
ASRock 4X4 BOX-4800U/JP の仕様リンク
参考
crucial が ASRock 4X4 BOX-4800U/JP に互換性のあるメモリとSSDのリストを公開しています。
必要なものを購入
項目 | 型番 | URL | 購入時の価格(参考) |
---|---|---|---|
Ryzen7 4800U ベアボーンキット | ASRock 4X4 BOX-4800U/JP | https://kakaku.com/item/K0001349271/ | 76,966 円 |
M.2 NVMe SSD 2TB (PCI Express 4.0) | Samsung 980 PRO MZ-V8P2T0B/IT (M.2 2280 2TB) | https://kakaku.com/item/K0001327694/ | 47,980 円 |
DDR4-3200 メモリ 16GB × 2 | CT2K16G4SFD832A | https://kakaku.com/item/K0001177500/ | 18,850 円 |
-
ASRock 4X4 BOX-4800U/JP
は PCI Express 4.0に対応しています。 -
ASRock 4X4 BOX-4800U/JP
は 32GB のメモリを 2つ搭載できる仕様ですが、そんなにメモリは必要ないので 16GB のメモリ 2つにしました。 -
ASRock 4X4 BOX-4800U/JP
にはIntel NUC
とは異なり、電源ケーブルが、付属しているので別途購入は不要です。 -
Ubuntu
をインストールするので Windows 10 は購入しませんでした。 - ディスプレイ用のケーブルは別途用意してください。
- インストールに使用する USB メモリも別途用意してください。
組み立て
- ドライバで
ASRock 4X4 BOX-4800U/JP
のふたを開けます。 - メモリを挿します。
- M.2 NVMe SSD を挿します。(NVMe SSD 用の小さいプラスねじが付属しているのでそれで固定します)
- ケースを閉じます。
-
AC アダプタ
と電源ケーブル
をASRock 4X4 BOX-4800U/JP
に挿します。
Ubuntu 21.04 のインストール
Ubuntu のインストール用の USB メモリの作成
この作業は別の PC で行います。
-
https://ubuntu.com/download/desktop から
Ubuntu 21.04
をダウンロードします。 - Fedora Media Writer をダウンロードしてインストールします。
-
USB メモリ
を用意します (32GB のUSB メモリ
を使用しました) -
Fedora Media Writer
を起動して、Custom image
を選びます。 - ダウンロードした
Ubuntu 21.04
のiso ファイル
のパスを指定します。 - 正しい USB メモリが選択されているのを確認して
書き込み
ボタンを押します。 - 書き込みに成功したら、
Fedora Media Writer
を終了して USB メモリを抜きます。
Fedora Media Writer
は Fedora 用のツールですが、USB の起動ディスクを作成するのに便利です。
Ubuntu 21.04 のインストール
- 作成した
USB メモリ
を ASRock 4X4 BOX-4800U/JP に挿して起動します。 - ウィザードに従ってインストールします。
- インストールが終わったら、メディアを抜くように促されるので抜いて ENTER キーを押します。
インストールに使用した USB メモリの後始末
インストールに使用した USB メモリはそのままでは Windows で認識しなくなるのでFedora Media Writer
を使って後始末します。
- インストールに使用した USB メモリを挿して、
Fedora Media Writer
を起動します。 -
Restore
ボタンを押します。 - 確認画面が出るので新しい画面で
Restore
を押します。 - Windows 上で普通のドライブとして認識するようになります。