Intel NUC (BOXNUC8I7BEH) に Ubuntu 19.04 をインストールする
背景
2013 年に Storm Linux Box i53B-BQ001
という PC (当時 Fedora 19
がプリインストールされていたモデル) を買って、Fedora の新しいバージョンが出るたびに更新して使いづづけていたけど、去年買ったデスクトップ PC で動作する Virtual Box
の仮想環境より遅かったのでIntel NUC
を購入してインストールしたという話です。
https://qiita.com/mune10/items/3fb58ef286865df3226c を見ると結構頑張らないといけなさそうに見えたけど Ubuntu 19.04
だと苦労しなくてインストールできたので、もし Intel NUC
を使ってLinux 環境を作りたい人の参考になればと思います。
Intel による互換性情報
https://compatibleproducts.intel.com/ProductDetails?activeModule=Intel%C2%AE%20NUC
のサイトに移動して NUC8I7BEH
を入力して検索すると
のページが見つかります。
(リンク切れになっていたので更新 2021/1/3)
このページで Operating System
に Ubuntu
が Customer Reported
とあったので
購入してインストールしてみました。
必要なものを購入
項目 | 型番 | URL | 購入時の価格 |
---|---|---|---|
Intel NUC | BOXNUC8I7BEH | https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07J6T61YB/ | 60,980 円 |
M.2 NVMe SSD 2TB | SSDPEKNW020T8X1 | https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07GCLLKDC/ | 24,998 円 |
DDR4-2400 メモリ 16GB × 2 | SP032GBSFU240B22 | https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07H42XM9S/ | 17,100 円 |
電源ケーブル | KB-DM3S-1 | https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01NCEHLPP/ | 572 円 |
-
Intel NUC
にはAC アダプター
は付属しますが、AC アダプター
からコンセントまでの電源ケーブル
が付属していないので別途購入します。 -
Ubuntu
をインストールするので Windows 10 は購入しませんでした。 -
Intel NUC
以外の部品に関しては他のメーカのものでも構わないと思います。 - ディスプレイ用のケーブルは別途用意してください。
- インストールに使用する USB メモリも別途用意してください。
組み立て
- ドライバで
Intel NUC
のふたを開けます。 - メモリを挿します。
- M.2 NVMe SSD を挿します。(小さいプラスねじがあらかじめ留まっているのでそれを外して固定します)
- ケースを閉じます。
-
AC アダプタ
と電源ケーブル
をIntel NUC
に挿します。
Ubuntu 19.04 のインストール
Ubuntu のインストール用の USB メモリの作成
この作業は別の PC で行います。
-
https://ubuntu.com/download/desktop から
Ubuntu 19.04
をダウンロードします。 - Fedora Media Writer をダウンロードしてインストールします。
-
USB メモリ
を用意します (8GB のUSB メモリ
を使用しました) -
Fedora Media Writer
を起動して、Custom image
を選びます。 - ダウンロードした
Ubuntu 19.04
のiso ファイル
のパスを指定します。 - 正しい USB メモリが選択されているのを確認して
書き込み
ボタンを押します。 - 書き込みに成功したら、
Fedora Media Writer
を終了して USB メモリを抜きます。
Fedora Media Writer
は Fedora 用のツールですが、USB の起動ディスクを作成するのに便利です。
Ubuntu 19.04 のインストール
- 作成した
USB メモリ
をIntel NUC
に挿して起動します。 - ウィザードに従ってインストールします。
- インストールが終わったら、メディアを抜くように促されるので抜いて ENTER キーを押します。
無線 LAN に関して
Intel® NUC Kit NUC8i7BEH のページに記載のあるように、NUC8I7BEH
には Intel® Wireless-AC 9560
の無線モジュールが搭載されていますが、特に何もせずに Ubuntu 19.04
をインストールするだけで認識して利用できました。
インストールに使用した USB メモリの後始末
インストールに使用した USB メモリはそのままでは Windows で認識しなくなるのでFedora Media Writer
を使って後始末します。
- インストールに使用した USB メモリを挿して、
Fedora Media Writer
を起動します。 -
Restore
ボタンを押します。 - 確認画面が出るので新しい画面で
Restore
を押します。 - Windows 上で普通のドライブとして認識するようになります。
参考情報
BIOS メニュー
Intel NUC で BIOS メニューを出すには F2 を押しますが、条件によって F2 キーが効かないようで、ちょっと難しいのですが、電源ボタンメニュー
というのを使います。
具体的には、
- 電源を完全に切る
-
3秒間
電源ボタン
を押す (ただし4秒
になってはいけない) -
電源ボタン
を離してF2
を押す (これは押し続けてもいいみたい) - これで
BIOS 画面
が表示されます。
参考リンク
Intel® NUC Kit NUC8i7BEH 仕様書 (英語です)
Intel® NUC Kit NUC8i7BEH 関連のソフトウェアダウンロード (英語です)