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かなで配列

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Last updated at Posted at 2026-02-21

はじめに

ローマ字専用のかなで配列(当初、奏配列としていたが、同じ漢字でそう配列の存在を知ったのでひらがなに変更)をつくった。もともと、AIがどこまで配列を認識、評価できるか興味本位で作業し始め、ふと配列が作りたくなり、gemeniとcopilotを壁打ちとして使って作りあげた。結果として、「けいならべ」に近しいものとなった。特徴や個人の嗜好がやたら細かいのは、AIのプロンプトに食わせたものを記載したため。AIはそれなりの回答をしてくるものの、細かく、正しく意図を伝えないと、頓珍漢な回答を返してくる。また、正しく伝えても、外れた回答をするときがあるので説得が必要。
かなで配列は、各自、自由にカスタマイズしてほしいと思って公開しているが、どんなに優れた配列でも初見で拒絶されたら使ってもらえないので、カスタマイズのベースとなる配列の設計はシンプルさ、覚えやすさを重視した。ただ、前述したとおり筆者の嗜好に合わせて配列を調整しているので、好みは分かれるのかもしれない。とくに、筆者は技術文書を書くことが多いので、技術文書:一般文書=50:50でのローマ字頻度を考慮している。(参考にしたローマ字頻度表) 技術文書では、半濁音(パ行)や拗音、長音を比較的多く使うので、そういった意味では「けいならべ」とは最適化の方針が、若干異なるかもしれない。

提案配列

かなで配列 ver0

左小 左薬 左中 左人外 左人内 右人内 右人外 右中 右薬 右小
上段 l w r p f ya yu u yo v
中段 k s t n h nn a i e o
下段 g z d m b - ltu , . /
  • 覚えやすさ重視、拗音の位置は多少分かりにくくても、入力効率には拘った
  • 以下のオプションを有効にすると初見でも覚えやすい(yu,yoを単打で打ったほうが効率はよいが、shift+aはむしろ使いやすい)
    shift+a➔ya
    shift+u➔yu
    shift+o➔yo

かなで配列 ver1.1

左小 左薬 左中 左人外 左人内 右人内 右人外 右中 右薬 右小
上段 l w r g f ya yu u yo v
中段 k s t n h nn a i e o
下段 p z d m b - ltu , . /
  • 打鍵頻度の高いgを移動して、効率アップ

かなで配列 ver3.7

左小 左薬 左中 左人外 左人内 右人内 右人外 右中 右薬 右小
上段 l w r m f ya yu u yo v
中段 n s t k h nn a i e o
下段 p z d g b - ltu , . /
  • kstnhという並びの制約を外し、左中指、薬指をもっと使ってもよいという判断のもとキーを移動

かなで配列の特徴

ニュートラルな特徴

  • ローマ字専用
    • アルファベットが全て揃っていないので、英字の場合は別配列で打鍵する必要がある
    • ctrlやaltとの同時押しはqwertyキーとして動作することを想定
  • 右手母音行段系
  • zxcvの位置はキープしない
  • ,.の位置はキープする
  • 人:中:薬:小の頻度の目標比率は3:3:2:2(強いていえば中指の頻度が高くてもよい)
  • 中段に頻度の高い文字を配置し、中段は人差し指から薬指までフラットに指を使う

強み

  • 小指の上下移動を抑制【重要】
    • 小指中段は頻度が高いk,oを割り当てているが(ver1まで)、上下移動が少ないのでトータルでは、小指の利用はそれほど多くない
  • 記憶しやすいキーの並び
    • kstnhという並び順(ver2まで)
    • 濁音は清音の下(ver0のみ)
    • ai(u)eo (u)は上段という並び順
  • 「ん」、「っ」、「ー」を単キーで打鍵可能
  • ya,yu,yoが単独キー
    • 技術文書や論文など固い文書は拗音が多いため有利
  • 頻出のa→i,e→i,yo→u,yu→uは、隣り合うアルペジオで打ちやすい(o→uも比較的打ちやすい)
    • きょう、しょう、きゅう、しゅうなどが打ちやすい
    • アルペジオが中指(個人的には人差し指でもよい)で終わる、つまり文字や単語のおわりを強く叩いて終われて、リズム感が生まれる

弱み(トレードオフの結果、妥協した点)

  • 右人差し指の連打が多い➔オプションの緩和策あり
  • 右中指の頻度が多い(個人的には許容)
  • 濁音を清音の下へ配置するために、比較的高頻度の「が」を含む「が行」が打ちにくい(ver0)
  • 子音の並びが覚えにくい(ver3以降)
  • 濁音の並びが覚えにくい(ver1以降)
  • 英字配列にColemakやFMIXを選ぶ場合、母音の配置が似て非なるものなので混乱しやすい(かなで配列の設計思想は言語ごとに最適化すべきというものなので、この混乱は許容)

推奨オプション設定(妥協した問題も軽減可能)

[]はqwertyでの位置を示す
shift+[g]➔g (ver0のみ)
shift+a➔ya
shift+u➔yu
shift+o➔yo
shift+i➔hi
shift+e➔he
shift+nn➔ann
shift+-➔a-
shift+ltu➔altu
shift+[v]➔v
shift+[z]➔[
shift+[x]➔]
※ここまではローマ字テーブルの書き換えでも実現可能?

shift+[u]➔BS
sands

推奨のローマ字テーブル設定(妥協した問題も軽減可能)

knn→かん
snn➔さん
k-➔かー
s-➔さー
kltu➔かっ
sltu➔さっ
※他の子音も同様で、右手人差し指の連打を抑制

la➔ぁ
li➔ぃ
lu➔ぅ
le➔ぇ
lo➔ぉ

xa➔ぁ
xi➔ぃ
xu➔ぅ
xe➔ぇ
xo➔ぉ

thi➔てぃ
dhi➔でぃ
she➔しぇ
the➔ちぇ
zhe➔じぇ

tu➔つ
si➔し

s(左小指中段)→さ
t(左小指中段)→た
s(左中指中段)→し
w(左中指上段)→を
n(左中指中段 or 左人差指中段)→の
sr→する
st→して
kt→こと
※配列によるが、アルペジオ打鍵になるキーの組み合わせに頻度の高い文字を組み合わせてよい

個人の嗜好(この嗜好に基づいて最適化)

※[]のアルファベットはqwertyのキーを意味する、例えば[f]は奏配列ver0のnキーに相当

2つの配置戦略

  • 小指から薬指、薬指から小指の連続打鍵は負荷が高い、とくに段を変えて2つのキーを打つ場合(例:[l][p],[;][o])はとくに負荷が高い
  • そのため、薬指と小指の上下段の打鍵を抑制する戦略、小指打鍵そのものを抑制する2つの戦略が考えられる

戦略1 (薬指と小指の上下段の打鍵を抑制)

  • 中段-(人外、中、薬、小)、および、上段-中を一等地とする
  • 下段-人外を准一等地とする
  • 人:中:薬:小の頻度の比率が、左右それぞれ3:3:2:2を目安とする(人差し指は、外側と内側との合計)
  • 人差し指内側よりも小指を多く使ってもよい
  • 薬指よりも中段小指を多く使ってもよい
  • 薬指は小指よりも若干上下運動を許容
  • 中指は頑強なので、打鍵数は中指が多少多くてよい

戦略2 (小指の利用を抑制)

  • 中段-(人外、中、薬)、および、上段-中を一等地とする
  • 上段-(人外、薬)を准一等地とする
  • 人:中:薬:小の頻度の比率が左右それぞれ32:35:25:8を目安とする

基本特性

  • 指の特性
    • 小指を大きく曲げると、薬指が反応する
    • 中指を大きく曲げると、薬指が反応する
    • 薬指を大きく曲げると、小指と中指が少し反応する
  • [t][y][q][/]の打鍵は負荷が高い
  • ロウスタッカードの場合、[f]から[r]への動きは少し窮屈
  • 中指、薬指と小指の上へ伸ばす動きは、下への曲げに比べ負荷が低い、とくに薬指と小指は顕著で、薬指下段と小指下段の打鍵負荷は高い
  • 人差し指の曲げる動きは、伸ばしに比べ負荷が低い
  • 小指の上下移動は、負荷がとても高い
  • 薬指下段打鍵の負荷はとても高い
  • 中段薬指の打鍵後、上段中指の打鍵負荷は高い
  • 横に隣あうキー同士の連続打鍵は負荷が低い、ただし、小指から薬指、薬指から小指、中指から薬指の打鍵は負荷が大きい
  • 薬指以外のキー打鍵から同じ手の薬指への打鍵は他に比べると負荷が高い(薬指終わりは負荷が高い)
  • 小指以外のキー打鍵から同じ手の小指への打鍵は他に比べると負荷がある
  • [g]と[h]への移動負荷は高くないか、同じ方の手の指で打鍵してから、[g]または[h]を打つ場合は負荷が少し高い
  • 同一指を移動しての連続打鍵は、負荷が高い 
  • 同一指の移動のないの連続打鍵は、負荷が低い
  • 小指や薬指でキーを押したあと、人差し指や中指での打鍵は負荷が低いが逆は高い、また、人差し指と中指のロールはどちらの方向も負荷が低い➔一律内ロールや外ロールのどちらがよいとは決められない
  • 単語や文の終わりは、可能な限り、人差し指や中指で終わりたい(母音、子音、個々に)
  • 外来語や訓読みが多い技術文書を書くことが多い
  • 人差し指は器用だか、内外と横移動があり、カバーするキーが6キーともともと多く、中指は頑強なので、打鍵数は中指が多少多くてよい

さいごに

ローマ字入力配列には大西配列や「けいならべ」もあるが、そちらが好みと思えば素直にそれらを使えばよいと思う。個人的には、ある程度、個人の嗜好に合うもので記憶しやすい配列を使い、気に入らない部分を徐々にカスタマイズするのがよいと思っている。AIにベース配列と希望を伝えれば、変更案を提示してくれる。ちなみに、nnや-を左に移動しようとしたらAIに止められたが、強行してもよいかもしれない。文中の配列が表になっているのもプロンプトに入力したとき、AIが理解しやすくするため。2026年2月時点では、copilotのほうが理解力は高く推しが強い印象。
脱線したが、もしカスタマイズで満足できなければ、よりよい配列を使いたいというモチベーションが持続しているはずで、その時点でかな配列も含めて、ベース配列から選びなおしても良いと思う。
小指にはoより低頻度のeを割り当てるべきという考えもあるが、かなで配列では、右薬指上下段を使うので、薬指の移動が発生し、負荷が増えるので、ある程度、バランスが取れていると考える。

参考情報

大西配列

左小 左薬 左中 左人 左人 右人 右人 右中 右薬 右小
上段 q l u , . f w r y p
中段 e i a o - k t s n h
下段 z x c v ; g d z m b
  • eiao, ktsnの並びが、初見で覚えずらく抵抗があった、合理性を理解すると覚えやすくはなる
  • 個人的には、yとpが、頻度の割に打ちにくい

けいならべ

左小 左薬 左中 左人 左人 右人 右人 右中 右薬 右小
上段 w r m h b yo u o
中段 n t s k , yu a i e
下段 p d z g . ya ; :
  • oの位置が個人的な好みではないが、合理性が高く、多くの人に知ってもらって選択肢の一つにしてほしい配列

qwerty

左小 左薬 左中 左人 左人 右人 右人 右中 右薬 右小
上段 q w e r t y u i o p
中段 a s d f g h j k l ;
下段 z x c v b n m , . /

かなで配列r 

左小 左薬 左中 左人外 左人内 右人内 右人外 右中 右薬 右小
上段 w yo u yu ya b m d z g
中段 o e i a nn h n t s k
下段 z x c v - p r , . /
  • 左右反転版もおまけで作ってみた。ローマ字テーブルでcに「っ」を割り当てたり、wやzを右側キーのシフトレイヤーに割り当ててもよさそう。
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