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古い Mac Mini (2014) を Ubuntu 開発マシンに!(1/3) インストールと初期設定をやってみた

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はじめに

こんにちは!この記事では、使わなくなった古い Mac Mini (僕のは 2014 年モデルです) に Ubuntu Desktop を入れて、開発用のマシンとして復活させる手順を紹介します。3回シリーズの初回となる今回は、OS のインストールと最初の設定までを一緒にやっていきましょう!

きっかけは、ちょっとした悩みから

普段 Windows で開発しているんですが、デプロイ先が Linux (AWS とか) だと、環境の違いで「あれ?」ってなることが時々あって…。もう少しスムーズに進めたいな、と思っていました。

WSL2 も試したんですが、なんとなく自分には合わない感じがして。かといって、物理的にマシンを増やすスペースもない…。そんな時に思いついたのが、「そうだ、昔使ってた Mac Mini があったじゃないか!」ということでした。

幸い、似たような古い Mac に Ubuntu を入れている知人もいたので、「これならいけるかも!」と、ゴールデンウィークを使ってチャレンジしてみることにしました。その時の作業ログを、備忘録も兼ねてまとめてみます。

この記事 (Part 1) では、まず Mac Mini に Ubuntu Desktop の最新 LTS 版を入れて、基本的なシステムアップデートを終えるところまでをゴールにします。

シリーズ全体の流れ

  1. Part 1: Ubuntu のインストールと初期設定 (この記事)
  2. Part 2: SSH サーバーの設定をして、Windows PC からリモート接続できるようにする
  3. Part 3: Docker や VSCode Remote など、開発環境のセットアップ例を紹介

では、さっそく準備から始めましょう!

準備するものリスト

まずは、今回の作業で必要なものをチェック!

ハードウェア

  • Mac Mini (Late 2014) 本体と電源ケーブル
  • モニター (インストール作業中だけ使います)
  • USB キーボード (これもインストール中だけ)
  • USB マウス (同じくインストール中だけ)
  • USB メモリ (8GB 以上あると安心。中のデータは消えちゃうので注意!)
  • LAN ケーブル (インストールは有線接続が安定しておすすめです)
  • Ubuntu のブータブル USB を作るための PC (今回は Windows PC を使います)

ソフトウェア

  • Ubuntu Desktop LTS 版 の ISO イメージファイル (OS 本体です)
  • ブータブル USB 作成ツール (今回は Rufus を使います)

その他

  • インターネット接続環境 (ISO ダウンロードやアップデートに必要)

Step 1: Ubuntu Desktop の ISO ファイルをゲット!

最初に、Ubuntu をインストールするための元データ (ISO イメージ) をダウンロードします。今回は長くサポートされていて安定している「LTS (Long Term Support)」版を選びます。

  • Ubuntu Desktop 公式サイトから、最新の LTS 版 (例えば 24.04 LTS) をダウンロードしましょう。

Step 2: Ubuntu を起動できる USB メモリを作ろう (Windows PC で)

ダウンロードした ISO ファイルを使って、USB メモリから Ubuntu を起動・インストールできるようにします。ここでは Windows PC と Rufus というツールを使った手順を紹介しますね。

  1. Rufus を起動したら、「デバイス」で使う USB メモリを選びます。
  2. 「ブートの種類」のところで、さっきダウンロードした Ubuntu の ISO ファイルを指定します。
  3. パーティション構成は「GPT」、ターゲットシステムは「UEFI」になっているか確認しましょう (Mac Mini 2014 は UEFI なので、だいたい自動でこうなります)。
  4. 準備ができたら「スタート」をクリック!
    【要注意!】この操作をすると、USB メモリの中身は全部消えてしまいます!大事なデータが入っていないか、必ず確認してくださいね。
  5. あとは、書き込みが終わるまでしばらく待ちます。

Step 3: Mac Mini を USB から起動!

いよいよ Mac Mini の出番です。作った USB メモリから Ubuntu を起動させます。

  1. Mac Mini に、モニター、キーボード、マウス、LAN ケーブル、そしてさっき作った USB メモリを接続します。
  2. Mac Mini の電源ボタンを押したら、すぐに Option (⌥) キー (Windows キーボードなら Alt キーあたり) を押しっぱなしにします。
  3. 白い背景に起動ディスクを選ぶ画面 (Startup Manager) が出てきたら成功です。キーボードの矢印キーで「EFI Boot」と書かれた黄色い USB のアイコンを選んで、Enter キーを押しましょう。

Step 4: Ubuntu をインストールしよう!

USB から起動できたら、あとは画面の指示に従って Ubuntu をインストールしていきます。ここは慎重にいきましょう!

  1. 黒い画面 (GRUB メニュー): もし表示されたら、一番上の Try or Install Ubuntu を選んで Enter です。

  2. ようこそ: 言語で「日本語」を選んで、「Ubuntu をインストール」ボタンをクリック。

  3. キーボードレイアウト: ふつうは「Japanese」「Japanese」で大丈夫。「続ける」をクリック。

  4. アップデートと他のソフトウェア:

    • 「通常のインストール」を選びます。
    • 「Ubuntu のインストール中にアップデートをダウンロードする」にチェック (おすすめ)。
    • 「グラフィックスと Wi-Fi ハードウェアと…サードパーティ製ソフトウェアをインストールする」にもチェック (Wi-Fi とか動かすのに必要になるかも。おすすめ)。
    • 「続ける」をクリック。
  5. インストールの種類 (ここが一番大事!):

    • 「ディスクを削除して Ubuntu をインストール」を選びます。
    • 【!!!超重要・要注意!!!】これを実行すると、Mac Mini の中にあるデータ (macOS も含めて全部!) が完全に消えてしまいます!本当に大丈夫か、最終確認をしてください!バックアップは取りましたか?
    • 覚悟を決めたら「インストール」をクリック。最後の確認メッセージが出るので、内容をよく読んで「続ける」をクリックします。
  6. どこに住んでいますか? (タイムゾーン): 地図で Tokyo が選ばれているか確認して、「続ける」。

  7. あなたの情報を入力してください (ユーザー作り):

    • あなたの名前、コンピューターの名前 (好きなので OK)、ログインに使うユーザー名、パスワードを設定します。
    • 【重要!】ここで決める「ユーザー名」と「パスワード」は、これから Ubuntu にログインしたり、設定を変えたり (sudo)、次の記事でやる SSH 接続でも使います。絶対に忘れないように、メモしておきましょう!
    • 「ログイン時にパスワードを要求する」にチェックが入っていることを確認。
    • 「続ける」をクリック。
  8. インストール中…: ファイルのコピーなどが自動で進みます。コーヒーでも飲んで待ちましょう。

  9. インストール完了!: 「インストールが完了しました。」と出たら、「今すぐ再起動する」をクリック。画面に「Please remove the installation medium, then press ENTER:」と表示されたら、USB メモリを抜いてから Enter キーを押します。

Step 5: 初めての起動と初期設定

再起動したら、いよいよ新しい Ubuntu 環境にログインです!

  1. ログイン: 設定したユーザー名が表示されているはずなので、パスワードを入力してログインしましょう。

  2. 初回ウィザード: 最初だけ、オンラインアカウント連携とかの画面が出るかも。開発マシンとして使うなら、とりあえず「スキップ」や「後で」で大丈夫です。

  3. システムを最新にしよう!:

    • Ctrl + Alt + T キーを同時に押して、「端末 (Terminal)」という黒い画面を開きます。

    • 以下の2つのコマンドを、一行ずつ入力して Enter キーを押します。途中でパスワードを聞かれたら、ログインパスワードを入力して Enter です (画面には表示されませんが、入力されています)。

      sudo apt update
      sudo apt upgrade -y
      
    • sudo apt update で、インストールできるソフトのリストを最新にして、

    • sudo apt upgrade -y で、インストール済みのソフトを全部まとめて最新版にします (-y は途中の確認を省略するおまけ)。

    • 終わるまで少し時間がかかるかも。待ちましょう。

まとめ と 次は…

お疲れ様でした!これで、Mac Mini (2014) に Ubuntu が入って、ひとまず使える状態になりましたね! 🎉

古い Mac Mini が、新しい開発マシンとしての一歩を踏み出しました。

次回 (Part 2) は、この Ubuntu マシンに SSH サーバーというものを入れて、いつも使っている Windows PC から遠隔操作できるように設定していきます。コンソール作業がメインになりますが、がんばりましょう!

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