0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

2つのMCPを1つのチャットにつないで、広告KPIとフォーム成果を突き合わせる最短手順

0
Posted at

131-qiita-ad-form-reconcile-in-chat.png
広告を回す画面と、フォームの成果を見る画面は、ふだん別々の場所にあります。私は広告の数字を見て、それからフォームの管理画面を開き直して、回答を見て、また広告に戻る。この往復を何度も繰り返してきました。

この記事では、その往復をなくす最短の手順を書きます。やることは1つだけです。広告を扱うMCPと、フォームを扱うFORMLOVAのMCPを、同じチャットにつなぐ。これだけで、自然文で頼むだけで広告KPIとフォームの成果を1つの会話の中で突き合わせられます。

MCPというのは、AIクライアントが外部のサービスと安全につながるための共通の窓口のことです(Model Context Protocol の略です)。Claude や ChatGPT のようなクライアントは、複数のMCPサーバーに同時につながれます。今回はこの「同時につなげる」性質をそのまま使います。

最初にお断りしておくと、この記事で再現できるのは「突き合わせて、打ち手まで進める確認の流れ」です。広告の成果そのものが約束されるわけではありません。成果は、あなたの広告とオーディエンス次第です。再現するのはワークフローのほうだと思って読んでください。

前提:何が必要か

必要なものは3つだけです。

  • MCP対応のAIクライアント(Claude、ChatGPT、Cursor、Windsurf など)
  • 広告を扱うMCPの接続(すでに広告を回せる状態であること)
  • FORMLOVAのMCPの接続

FORMLOVAのMCPは、接続用URLをクライアントに登録するだけでつながります。手順はセットアップガイドにまとめてあります。広告側のMCPは、お使いの広告プラットフォーム側の手順に従ってください。

この記事は、広告はもう回せる状態から始めます。配信のはじめ方そのものは扱いません。すでに少額でも配信が動いている、というところがスタート地点です。

ここから先は、私が8日間の少額配信で実際にチャットに打った文言を、そのまま順番に並べます。返ってきた内容と、そのときのひとこと補足をセットにしています。

手順1:広告KPIをチャットで取る

まず、配信済みの広告の成績を、管理画面を開かずに引き出します。

この期間の広告の成績を出して。消化額、クリック数、CTRを教えて。

返ってきたのは、標準的な指標の一覧です。私の8日間では、消化した広告費はおよそ6,597円、クリックは704回、CTRは12.62%でした。

CTR 12.62%は、申し込みを集める広告としてはかなり高い部類です。数字だけ見ると、悪くありません。ただ、この安いクリックが何につながったのかは、この時点では分かりません。それは次の手順で見ます。

補足として、広告のKPIは「呼ぶ→返る」が一往復で終わります。管理画面を開いてフィルタをかけ直す、という動きが要りません。ここが出発点になります。

手順2:フォームの成果と突き合わせる

ここが、2つのMCPをつないだ意味が出る場所です。

同じチャットの中で、今度はFORMLOVA側に切り替えます。広告から来た人が、その先のフォームでどう動いたかを見ます。

このフォームの回答を、広告ID別に分けて見せて。

FORMLOVAには、フォームの回答を広告ID別に分解する機能があります。どの広告から来た回答かを、フォーム側で見分けられる形で返ってきます。

ここで、片方だけでは見えなかったものがつながります。広告側だけを見ていると「クリックは来た」で終わり、フォーム側だけを見ていると「回答が来た」で終わります。同じ会話の中で2つを並べて初めて、クリックがその先につながったのかを判断できます。

獲得単価も、この場で組み立てられます。

広告の消化額を、フォームのコンバージョン数で割って、獲得単価を出して。

獲得単価は「広告費 ÷ コンバージョン数」で出せます。広告側の消化額と、フォーム側の成果数を、同じチャットの中で割るだけです。片方のMCPだけを見ていては、この計算にたどり着けません。2つを同じ会話につないでいるから、その場で出せます。

補足です。ここで切り替えに必要だったのは、画面の移動ではなく、頼む相手を変える一言だけでした。広告の話からフォームの話へ、会話の中で自然に移れます。

手順3:チャットの中でグラフにする

表だけでなく、グラフもチャットで作れます。

8日間の日次推移を、消化金額とクリックとCTRで切り替えながらグラフにして。

見たい指標を切り替えながら、日次推移をその場でグラフにできました。消化金額の山がどこにあるか、CTRがどこで跳ねたか、といった動きが、表よりも一目で分かります。

私の配信では、後半にCTRが前半の倍近くまで跳ね上がる、という不自然な動きが見えました。表示の単価が上がっているのに、クリックされやすくなる。普通なら起きにくい動きです。

ここで大事なのは、この確認に広告の管理画面を一度も開き直さなかったことです。指標を呼ぶ、グラフにする、別の指標に切り替える。全部、同じチャットの中で終わります。

手順4:配置別に割って、偏りを見つける

不自然な動きが見えたので、配置別に分解しました。どの面にどれだけ出ていたかを見ます。

配置別に分けて。どの面に表示と消化が集中しているか教えて。

偏りははっきりしていました。私の配信では、Audience Network という面に、表示の約96%、消化の約83%が集中していました。本来見せたかったFacebookやInstagramのフィードには、人の目に届く形でほとんど出ていませんでした。

ここで分かったのは、安くて高CTRに見えた配信が、その大半をAudience Networkに流していたことです。配信効率の数字は良く見えても、届け先が想定と違っていた。配置別に割らなければ、この偏りには気づけませんでした。

補足です。手順1で見た「CTRが高い」という良い数字は、手順4で割って初めて意味が変わりました。数字は、割る軸を変えると別の顔を見せます。

手順5:その場で広告を作り直す

問題が見えたので、同じ流れで修正に進みます。ここも、すべて広告を扱うMCPで実行します。

配置をFacebookとInstagramのフィードだけに限定して、Audience Networkを外した広告セットを新しく作り直して。おまかせのオーディエンス拡張はオフで。

新しい広告セットを作り直しました。配置をフィードだけに限定し、Audience Networkを外しました。クリエイティブはこれまでのものをそのまま流用しています。

作り直しから有効化まで、広告マネージャの画面を直接触らずに、会話の指示だけで進みました。しかも、配置の変更も新しい広告セットの作成も、元に戻せる操作です。試して、違ったら戻せます。

指標を読むだけでなく、読んだうえで次の手を打つところまで、1つのチャットで完結しました。これが、この記事でいちばん再現してほしいループです。

再現チェックリスト

ここまでの流れを、そのまま真似できるように1枚にまとめます。

1. MCP対応クライアントを用意する
2. 広告を扱うMCPを接続する(広告はもう回せる状態)
3. FORMLOVAのMCPを接続する(接続URLを登録するだけ)
4. 「広告の成績を出して」で広告KPIを取る
5. 「回答を広告ID別に分けて」でフォーム成果と突き合わせる
6. 「消化額をコンバージョン数で割って」で獲得単価を出す
7. 「日次推移をグラフにして」でその場でグラフ化する
8. 「配置別に割って」で偏りを見つける
9. 「Audience Networkを外して作り直して」でその場で修正する

4〜6 だけでも、広告とフォームを別画面で見る往復はかなり減ります。

7〜9 は、おかしな数字が見えたときに、原因を割り出してその場で打ち手まで進めるための流れです。

最初から全部をやろうとせず、まず4〜6の「広告KPIとフォーム成果を1つの会話で突き合わせる」ところだけ試してみるのが、いちばん手応えが早いと思っています。

つまずきやすいところ

最後に、私が引っかかった点を3つだけ。

1つ目は、フォーム側の成果を広告ID別に見るには、広告から来た流入とフォームの回答が紐づいている必要がある、という点です。計測パラメータを広告URLに付けておくと、紐づけが確実になります。ここの土台は、先に整えておくと後の突き合わせが楽になります。

2つ目は、獲得単価の数字は、フォーム側のコンバージョン数の数え方に左右される、という点です。テスト送信を成果に混ぜると、数字がぶれます。何を成果として数えるかを先に決めておくと、突き合わせの精度が上がります。

3つ目は、配置別に割るまで安心しない、という点です。全体のCTRが高くても、届け先が偏っていれば、その高さは実態を映していないことがあります。手順4を飛ばさないでください。

繰り返しになりますが、ここで再現できるのは確認と打ち手のループです。良い成果が出るかどうかは、あなたの広告とオーディエンス次第です。それでも、何が起きたのかをデータで確かめて、その場で次の手まで進められる。この流れを、1つの会話の中に持てるのが、2つのMCPをつなぐいちばんの価値だと思っています。

関連リンク

執筆・確認情報

この記事の手順と数値は、2026年5月に、実機のAIクライアントの単一チャットから、広告を扱うMCPとFORMLOVAのMCPを行き来して取得・実行したものです。配信は8日間の少額配信で、本文の数値はこの期間のものです。読者の目に触れる識別子は伏せています。広告プラットフォーム側の仕様やMCPの接続手順は変更される可能性があるため、導入時は各サービスの公式情報をあわせてご確認ください。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?