PDFの内容をAIに説明してもらうことと、翻訳済みのPDFを作ることは別の処理です。チャット上に訳文が表示されても、表や段組みを含む文書を、そのまま次の業務に渡せるとは限りません。
この記事では Linnk Agent CLIの公式ドキュメント をもとに、入力ファイル、翻訳処理、出力ファイル、目視確認を分けたワークフローを整理します。実測ベンチマークや、未実行の処理結果を紹介する記事ではありません。
入力と出力を先に決める
最初に決めるのは、翻訳先の言語だけではありません。次の工程が必要としているものも確認します。
- 文章の意味を知りたいだけなのか、翻訳された文書ファイルが必要なのか
- 原稿は文字情報を含むPDFなのか、スキャン画像なのか
- 表、金額、単位、見出しなど、特に確認すべき箇所はどこか
- 外部サービスに送ってよい文書なのか
原本は保存したままにします。処理後は原本を置き換えるのではなく、別の成果物として翻訳ファイルを管理します。
CLIで翻訳を実行する
公式ページで案内されている基本コマンドは次のとおりです。
npx @getlinnk/cli translate report.pdf --to ja
report.pdf は実際のファイルパス、ja は翻訳先の言語です。パスに空白がある場合は引用符で囲みます。
npx @getlinnk/cli translate "./documents/meeting notes.pdf" --to ja
現在のドキュメントでは、既定の出力先は入力ファイルと同じ場所で、<元の名前>.<言語>.<拡張子> の形式と説明されています。対応形式、トライアルの範囲、認証方法、利用枠は公式ページを確認してください。Web版の契約とAgent CLIのクレジットは別枠です。
JSONの結果を次の工程へ渡す
CLIは標準出力にJSONを返す仕様です。以下は形式を説明するための短い例であり、今回の実行結果ではありません。
{
"schema": "v1",
"status": "success",
"output_file": "/absolute/path/report.ja.pdf",
"preview_url": "https://linnk.ai/preview/..."
}
エージェントに処理を依頼する場合も、完了報告だけで終えず、output_file が示すファイルを保存します。preview_url は原本と結果を確認するために利用できます。
エラー時は終了コードと返されたメッセージを確認します。認証、利用枠、入力ファイル、ジョブ、タイムアウトなどでは必要な対応が異なります。同じファイルを理由なく何度も送るより、まずエラーの種類を区別する方が安全です。
翻訳後の確認項目
レイアウト保持をうたう処理でも、入力ごとの確認は必要です。次の項目を原本と比較します。
- 最初と最後のページがそろっているか。
- 見出し、表、段組みが読む順序を保っているか。
- 金額、日付、単位、識別子が変わっていないか。
- スプレッドシートの場合、次の作業に必要なセルや数式を利用できるか。
- スキャン文書の場合、翻訳前のOCR認識に誤りがないか。
完了条件を「訳文が出た」ではなく「ファイルを開けて、必要な箇所を確認した」と定義すると、翻訳を他の処理につなぎやすくなります。
参考
AI利用について:この記事はAIの支援を利用して作成し、2026年11月2日時点の上記公式ドキュメントと照合しています。