記事概要
Ruby on Railsの開発を行うために実施する、Macの設定方法をまとめる。
前提
- PCはMacを使用している
手順1(事前準備)
事前準備として、PCの設定を変更する。
- ターミナル.appを起動する
- zshをデフォルトに設定するため、ターミナルで下記を実行する
% chsh -s /bin/zsh
- ログインシェルを表示するため、ターミナルで下記を実行する
% echo $SHELL #=> /bin/zsh
- パスワードの入力が求められた場合、PCのパスワードを入力する
- パスワードは画面表示されないが、入力できている点に注意する
-
/bin/zsh
と表示されない場合、ターミナル.appを終了してから再度コマンド実行する
手順2(Command Line Tools)
Command Line Tools
(Webアプリケーション開発に必要なソフトウェア)をインストールする。
- Command Line Toolsをインストールするため、ターミナルで下記を実行する
% xcode-select --install
- 「インストール」をクリックする
- 「同意する」をクリックする
- Command Line Toolsのダウンロードが開始される
- インストールが成功すれば完了であるため、完了ボタンをクリックする
手順3(Homebrew)
Homebrew
(ソフトウェア管理ツール)をインストールする。
- 画面左上のりんごマークから「このMacについて」をクリックする
- 表示されたMacの情報が、以下のどちらに当てはまるかを確認する
- MシリーズのMac:「M」と表示されている 例)M1
- IntelモデルのMac:「Intel」の文字が表示されている
- Intelモデルの場合は、こちらの手順をスキップする(Mシリーズの場合のみ実施)
- finderを開く
- finderの虫眼鏡アイコンから「Terminal.app」または「ターミナル」と入力し、検索する
-
ターミナル.app
アプリのメニューを表示する - メニューから「情報を見る」を選択する
- 「Rosettaを使用して開く」にチェックを入れて閉じる
- ターミナル.appをクリックし、メニューを表示する
- ターミナル.appを終了する
- ターミナル.appを再度起動する
- Rosettaをインストールする必要がある旨のポップアップが表示された場合、「インストール」をクリックし、ユーザー名とパスワードを入力してインストールする
- Homebrewをインストールするため、ターミナルで下記を実行する(処理に時間がかかる可能性あり)
# ホームディレクトリに移動 % cd # コマンドを実行 % /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install.sh)"
- パスワードの入力が求められた場合、PCのパスワードを入力する
-
Press RETURN to continue or any other key to abort
が表示された後、エンターキーを押下する - ダウンロードが完了し、再びコマンドを入力できるようになればインストール成功である
- Homebrewがインストールされているか確認するため、ターミナルで下記を実行する
% brew --version #=> Homebrew 4.0.17 (数字は異なる場合あり)
- Homebrewをアップデートするため、ターミナルで下記を実行する
% brew update
- Homebrewの権限を変更するため、ターミナルで下記を実行する
% sudo chown -R `whoami`:admin /usr/local/bin
- 再度パスワードを入力し、コマンドが入力できるようになれば終了
手順4(Ruby)
Ruby
(プログラミング言語)をインストールする。
- Rubyの土台となる
rbenv
とruby-build
を、Homebrew
を用いてインストールするため、ターミナルで下記を実行する% brew install rbenv ruby-build
- PC内のどこからでも使用できるようにするため、ターミナルで下記を実行する
% echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.zshrc
- zshrcの変更を反映するため、ターミナルで下記を実行する
% source ~/.zshrc
- ターミナル.appの
irb
上で日本語入力を可能にする設定を行うため、ターミナルで下記を実行する% brew install readline
- PC内のどこからでも使用できるようにするため、ターミナルで下記を実行する
% brew link readline --force
- Rubyをインストールするため、ターミナルで下記を実行する
% RUBY_CONFIGURE_OPTS="--with-readline-dir=$(brew --prefix readline)" % rbenv install 3.2.0
- インストールしたRuby 3.2.0を使用するため、ターミナルで下記を実行する
% rbenv global 3.2.0
- rbenvを読み込み、変更を反映させるため、ターミナルで下記を実行する
% rbenv rehash
- Rubyのバージョンを確認するため、ターミナルで下記を実行する
% ruby -v #=> ruby 3.2.0
手順5(MySQL)
MySQL
(データベース)をインストールする。
- MySQLをインストールするため、ターミナルで下記を実行する(処理に時間がかかる可能性あり)
% brew install mysql@8.0
- PC起動時にMySQLを自動起動させるため、ターミナルで下記を実行する
% mkdir ~/Library/LaunchAgents % ln -sfv /usr/local/opt/mysql\@8.0/*.plist ~/Library/LaunchAgents % launchctl load ~/Library/LaunchAgents/homebrew.mxcl.mysql\@8.0.plist
- PC内のどこからでも使用できるようにするため、ターミナルで下記を実行する
# mysqlのコマンドを実行できるようにする設定 % echo 'export PATH="/usr/local/opt/mysql@8.0/bin:$PATH"' >> ~/.zshrc # 設定を読み込むコマンド % source ~/.zshrc # mysqlのコマンドが打てるか確認する % which mysql #=> /usr/local/opt/mysql@8.0/bin/mysql
- MySQLの起動確認のため、ターミナルで下記を実行する
# MySQLの状態を確認するコマンド % mysql.server status #=> SUCCESS! MySQL running
- mysql.server status実行時に
SUCCESS
できなかったら、失敗
- mysql.server status実行時に
手順6(shared-mime-info)
shared-mime-info
(拡張子・ファイルの中身を見てファイルタイプを判別)をインストールする
- shared-mime-infoをインストールするため、ターミナルで下記を実行する(処理に時間がかかる可能性あり)
% brew install shared-mime-info
- shared-mime-infoのインストール結果確認のため、ターミナルで下記を実行する
% brew list|grep shared-mime-info #=> shared-mime-info
手順7(Ruby on Rails)
Ruby on Rails(Rails)
(Rubyでアプリケーションを作成するための、フレームワーク)をインストールする
- bundlerをインストールするため、ターミナルで下記を実行する
% gem install bundler --version='2.4.1'
-
Successfully installed bundler-2.4.1
と表示されると、成功
-
- Railsをインストールするため、ターミナルで下記を実行する
% gem install rails --version='7.0.0'
- rbenvを再読み込みするため、ターミナルで下記を実行する
% rbenv rehash
- Railsが導入できたか確認するため、ターミナルで下記を実行する
% rails -v #=> Rails 7.0.0
- 下記注意書きは無視する
Ignoring debug-1.7.1 because its extensions are not built. Try: gem pristine debug --version 1.7.1 Ignoring rbs-2.8.2 because its extensions are not built. Try: gem pristine rbs --version 2.8.2
- 下記注意書きは無視する
手順8(Sinatra)
Sinatra
(オープンソースのフレームワーク)をインストールする
- Sinatraをインストールするため、ターミナルで下記を実行する
% gem install sinatra
- 下記のように表示されると、成功
gem install sinatra Fetching: rack-protection-2.1.0.gem (100%) Successfully installed rack-protection-2.1.0 Fetching: ruby2_keywords-0.0.2.gem (100%) Successfully installed ruby2_keywords-0.0.2 Fetching: mustermann-1.1.1.gem (100%) Successfully installed mustermann-1.1.1 Fetching: sinatra-2.1.0.gem (100%) Successfully installed sinatra-2.1.0 Parsing documentation for rack-protection-2.1.0 Installing ri documentation for rack-protection-2.1.0 Parsing documentation for ruby2_keywords-0.0.2 Installing ri documentation for ruby2_keywords-0.0.2 Parsing documentation for mustermann-1.1.1 Installing ri documentation for mustermann-1.1.1 Parsing documentation for sinatra-2.1.0 Installing ri documentation for sinatra-2.1.0 Done installing documentation for rack-protection, ruby2_keywords, mustermann, sinatra after 567 seconds
-
Error
が表示されていないことを確認する
-
手順9(Puma)
Puma
(サーバー)をインストールする
- Pumaをインストールするため、ターミナルで下記を実行する
% gem install puma
手順10(Sequel Ace)
Sequel Ace
(データベースを表示するアプリケーション)をインストールする
- Sequel Aceをインストールするため、ターミナルで下記を実行する
% brew install --cask sequel-ace