【GCP】GCNV ストレージプール作成手順 (UI版)
概要
GCNV のストレージプールを Google Cloud コンソールから作成する手順です。
コストを最適化するために Auto-tiering (自動ティアリング) を有効化 し、
最小構成である 容量 1 TiB でプロビジョニングします。
前提条件
- Google Cloud プロジェクトで NetApp Volumes API が有効化されていること
- ストレージプールを配置する VPC ネットワーク(動的ルーティングモード: グローバル)が作成済みであること
補足: NetApp Volumes API の有効化について
Google Cloud で NetApp Volumes を初めて利用する場合、対象プロジェクトで NetApp Volumes API (NetApp Cloud Volumes API) を有効化する必要があります。
-
コンソールからの有効化手順:
- 上部検索バーに
NetApp Volumes APIと入力 - 検索結果から [NetApp Volumes API](または [APIs & Services] > [Library])を開く
- [有効にする] をクリック(プロジェクトの課金が有効になっている必要があります)
- 上部検索バーに
- 公式ドキュメント: Google Cloud NetApp Volumes - Quickstart / Prerequisites
構築手順 (コンソール操作)
Google Cloud コンソールにログインし、以下の手順で作成します。
1. NetApp Volumes 画面へ移動
- コンソール上部の検索バーに 「NetApp Volumes」 と入力し、検索結果から選択します。
- 左側のナビゲーションメニューから [Storage pools (ストレージ プール)] を選択します。
- 画面上部の [+ 作成 (Create)] ボタンをクリックします。
2. ストレージプールの基本パラメータ設定
各項目を以下のように設定します。
| 設定項目 | 設定値 (例) | 備考 |
|---|---|---|
| 名前 (Name) | tokyopool |
任意のプール名を入力 |
| ロケーション (Location) | asia-northeast1 (Tokyo) |
接続先の VPC と同じリージョンを指定 |
| サービスレベル (Service level) | Flex Unified ONTAP Mode |
要件に合わせて選択 |
| 割り当て容量 (Capacity) | 1 TiB |
ONTAP Mode で指定可能な最小容量 |
| VPC ネットワーク | gcp-vpc-tokyo |
事前作成したグローバル動的ルーティングの VPC を選択 |
ONTAP Modeを有効化し、必要な容量を入力
*Large VolumeはONTAP FlexGroup Volumeを作成するときにチェックを入れます

- Large Volume: ONTAP FlexGroup Volume を作成する場合にチェックを入れます。
Large Volume(FlexGroup)とは
GCNV の通常ボリューム上限(100 TiB)を超え、最大 2 PiB までの単一ボリュームを作成できる大容量機能です。内部的には複数の FlexVol を束ねた ONTAP FlexGroup アーキテクチャにより並列分散処理されます。
- 主な用途: 生成AI・LLM の学習データセット、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)、EDA、ゲノム解析など、ペタバイト級や数億〜数十億ファイル規模の大規模環境
- 本検証での設定: 今回の FlexCache 検証や標準的なファイル共有であれば チェック不要(無効のまま) で問題ありません。
※ 詳細は NetApp 公式の GCNV 大容量ボリュームに関する製品アップデート をご参照ください。
Auto-tieringは無効にしておきます
*この設定は後から変更できないので注意が必要です

- Auto-tiering (自動階層化):
Auto-tiering とは
アクセス頻度の低いデータ(コールドデータ)を自動的に低コストなオブジェクトストレージ階層へ掃き出すことで、ストレージコストを大幅に削減できる機能です。
⚠️ 設計のポイント: プール側では「有効」にしておくのがおすすめ
ストレージプール作成後、この Auto-tiering の有効/無効設定は後から変更できません。
プール側で「有効」にしておいても、配下の各ボリューム側で階層化ポリシーを「None(階層化しない)」に設定すればデータは階層化されません。
将来的にコールドデータを逃がしてコスト最適化を図る選択肢を残せるため、基本的にはプール側で 有効 にしておく設計が潰しが効くため推奨されます(※今回の検証のみで確実に不要と割り切る場合のみ無効で作成します)。
4. プールの作成実行と確認
- 最下部の [作成 (Create)] をクリックします。
- ストレージプール一覧画面に遷移し、ステータスが
Creating (作成中)からReady (準備完了)に変わるのを確認します(※作成完了まで数分かかります)。
