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OCIの「拡張リソース問合わせ機能」を活用

Last updated at Posted at 2023-04-19

本ブログは、オラクル・クラウドの個人ブログの1つです。

目次

例-1. コンパートメント内のリソース検索

コンパートメント単位でエンドユーザーを分けるのは、SaaS提供者やISV(独立系ソフトウェアベンダー)にとって一般的な利用ケースです。特定のコンパートメント内のすべてのリソースを確認したい場合、「拡張リソース問合せ」を利用することで迅速に表示できます。

※ コンパートメントを削除する際、空の状態でないと削除できません。削除前に残っているリソースを確認したい場合、この機能が非常に役立ちます。

1. OCIコンソールを使う
OCIコンソールの上部にあるサーチボックスにマウスを置いて、「拡張リソース問合せ」をクリックします。
image.png

コンパートメント内のすべてのリソースの問合せ」を指定し、compartmentOcidを入れ替えて、「検索」をクリックします。
検索条件:query all resources where compartmentId = 'compartmentOcid'

数秒後、リソース検索結果が表示されます(画面を表略)。

2. OCI CLIを使う
コマンドの出力はJSONフォーマットで表示されるため、grepで出力を絞り込み、見やすくします。

コマンド例:oci search resource structured-search --query-text "query all resources where compartmentId = 'compartmentOcid'" | grep "resource-type"

image.png

例-2. DRG使用量の確認

DRG (Dynamic Routing Gateway)は、SaaS提供者向けのネットワーク アーキテクチャの設計において重要な役割を果たします。主な利用シナリオは以下の通りです。

  • SaaS提供者と各エンドユーザが、オンプレミスからIPSec VPNまたはFastConnectを使用してOCIに接続する。
  • SaaS提供者の管理用VCNから、DRGを経由してエンドユーザー用の各VCNに接続する。

詳細は、次の記事をご参照ください。
OCI シングル・テナンシで複数エンドユーザー共同利用のSaaSモデル -- ネットワーク設計編

通常のネットワークリソースであれば、次の画面で上限値と現在の使用量が確認できますが、DRGはこの画面では確認できません(VCN以外を指定しても表示されません)。

「拡張問い合わせ機能」でDRGの使用量を確認する手順

1. OCIコンソールを使う
「拡張リソース問い合わせ」の画面で以下の条件を入力し、「検索」をクリックします。
検索条件:query drg resources

DRGの使用量がすぐに表示されます。

2. OCI CLIを使う
コマンド例:
oci search resource structured-search --query-text "query drg resources" | grep "display-name"

image.png

例-3. 夜間停止対象のリソースの検出

対象リソース(Compute、DB、ADBなどのインスタンス)を毎晩自動で停止させることは、一般的な要件です。これを実現する方法はいくつかありますが、フリーフォームタグとOCI CLIコマンドを組み合わせて利用するのも一つの方法です。

事前準備
停止対象のリソースに対して、フリーフォーム・タグを付けています。
参考例(自由に指定できる):
タグ・キー:daily_auto_stop
タグ値:Yes

1. OCIコンソールを使う(画面上の確認)
「拡張リソース問い合わせ」の画面で以下の条件を入力し、「検索」をクリックします。

2. OCI CLIを使う(スクリプト)
コマンド例:
oci search resource structured-search --query-text "query all resources where (compartmentId = '<Your_Compartment_OCID>' && freeformTags.key = 'daily_auto_stop' && freeformTags.value = 'Yes' )"

対象のリソースを検出したら、インスタンス停止用のCLIコマンドと組み合わせてスクリプトを作成します。これをLinuxのcrontabまたはWindowsのタスク・スケジューラ)と連携させれば、リソースの定時自動停止が実現可能です。

以上


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