この記事は、産技品川 Advent Calendar 2025 13日目の記事です。
突然ですが皆さん、同人誌を"書"きましょう。
描くのではありません。書きましょう。
同人誌とは
ではまず初めに皆さんは同人誌と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。おそらく、ほとんどの方はイラストが描かれた本をイメージすると思います。私もウマ娘のイラスト本が好きです。しかし、世の中にはイラスト本以外にもさまざまな同人誌が存在し、例えばコミックマーケットでは情報・評論や同人ソフト/鉄道・旅行・メカミリなどが挙げられます。また、技術の分野では技術書典や技書博といった技術書オンリーの即売会も開催されています。
そこで、今回は、技術系同人誌を全力で勧める記事を書きます。
どんな内容を書けばいいのか?
私はTechLaBeyondで開発している、"taruPOS"と呼ばれる自作のFlutter製POSレジアプリの開発記のようなものを書きました。
(本について詳しくはTechLaBeyond公式サイトをご覧ください)
実際どんな内容を書けばいいかですが、個人的には"すきなもの"を書くのが一番だと思っています。今興味あること、追っかけてること、試してみたこと、なんでもいいです。アウトプットする手段として、同人誌を使ってみるのがいいと思います。
この本売れるかな?
と、一度は思うと思います。確かに、内容がニッチだったりすると売れ行きが悪いことはあります。しかし、そもそも同人誌とは「"自分の好き"を他者に広める」のが主目的であり、売るのは2の次なのです。また、意外と自分は売れないと思っていても意外とウケることもあります。まずは一度20部程度で出してみることをお勧めします。またBoothや技術書典オンラインマーケットなどを使えば電子版を頒布することもできます。合わせて使ってみましょう。
どこで頒布すればいいの?
技術書であれば、技術書典をおすすめします。技術書典はサークル参加費が無料(技術書典19の場合)の上、サークル参加者に便利なキットやサービスが提供されているので初めての即売会にピッタリだと思います。自分もサークル参加しましたが、とても楽だし楽しかったです。あとオンライン頒布も同時にできるのでとてもおすすめ。
あとコミケが好きならコミケに出すのもおすすめです。お祭りみたいで本当に楽しい
頒布までの流れ
中の人が同人誌を書く流れをご紹介します。
いっつもギリギリで書いてるので時期の目安は参考にしてはいけません。
- 参加申し込み
- 即売会にもよりますが大体開催の半年~2ヶ月前ぐらいに参加申し込みを受け付けていることが多いです。案内をよくみて期限内に申し込もう
- コミケの場合は入力することたくさんあるので大変だと思いますが頑張りましょう。あと準備会に自分の趣味を晒すことになるので覚悟しておきましょう(気になっているサークル・作家のアンケート)
- 内容決め(~開催3週間前)
- 本の内容を決めましょう。気分で変えてもいいと思う
- 執筆(~開催1週間前)
- 好きなツールで本を書きましょう。技術書なら
\LaTeX
かRe:VIEWを使うのがおすすめです。前回は友人が使ってたのでRe:VIEWを使いました
- ISDNの取得(任意・~開催1週間前)
- 同人誌向けのISBNであるISDN(国際標準同人誌番号)というものがあります。ガチっぽい本にしたいのであれば取得したほうがいいと思います。TechLaBeyondでは基本取得しています
- 表紙・裏表紙作り(~開催1週間前)
- TechLaBeyondではAdobe Illustratorを使っていますがお好きなツールで作りましょう。表紙はできれば凝ったほうが良さそう
- 校閲(入稿直前)
- 誤字脱字がないか、内容に間違いはないかを確認する工程です。簡易チェックはAIにやらせてもいいかも。あとコンビニなどで一回プリントして確認するのもおすすめです
- 入稿(~開催5日前)
- おすきな印刷所に入稿しましょう。TechLaBeyondではプリントパックを使っています。初めての同人誌なら開催2週間前ぐらいまでには入稿しておきたいですね。入稿データに不備がないかをよくチェックしましょう
- 到着(~開催1日前)
- 届いたら仕上がりを確認しましょう。多分興奮すると思う
- 宣伝(~当日)
- 多くの人が自分のサークルに来てもらえるようにめいっぱい宣伝しましょう
- おしながきもつくりましょう
- 頒布
- めいっぱいたのしみましょう
最後に
同人誌書くのおすすめです。みんなかこう。
一歩踏み出せば意外となんとかなります。
再来年はウマ娘イラスト本にチャレンジしたいです。
ウマ娘のイラストのおかげで今日も生きられます。絵師様に感謝。