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GPT-5.2 と Gemini 3 —— 実務で両方使って分かった、本当の差

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私は ITソリューションコンサルタント として働いています。
AIツールを触る目的は「流行っているから」でも「面白そうだから」でもありません。実際の業務――要件整理、技術文書、調査、意思決定支援――に使えるかどうか、それだけを見ています。

この1年ほど、GPT-5.2 と Gemini 3 を実案件で並行して使ってきました。同じタスクを両方に投げることも少なくありません。その中で、はっきり分かったことがあります。

この2つのモデルは、「何を良いAIと考えているか」が根本的に違います。

多くの比較記事は機能やスペックの話で終わりますが、実務ではそれよりも
曖昧な条件・不完全な情報・結果に責任が伴う状況でどう振る舞うか の方が重要です。
Gemini_Generated_Image_b3z2bqb3z2bqb3z2.jpg

GPT-5.2 が明確に強い場面

GPT-5.2は、**「ミスが許されない仕事」**で使うモデルです。

私が主に使うのは:

複雑な論点整理やロジック検証

ポリシー・契約・コンプライアンス関連の文書ドラフト

長いやり取りの中で一貫性が求められる議論

GPT-5.2の強みは派手さではなく、思考の規律です。
自信がない部分では無理に断言せず、考えるスピードを落としてでも筋を通そうとします。

実務では、この「慎重さ」がそのまま信頼性になります。

Gemini 3 が実用的に感じる場面

Gemini 3 が弱いわけではありません。
ただし、設計思想が違います。

私が Gemini 3 を使うのは:

初期リサーチや情報収集

新しい分野を短時間で把握したいとき

大量資料の要約・構造化

とにかく速く、会話感覚で使える。
「何も知らない状態」から「全体像が見える状態」まで持っていくスピードは非常に優秀です。

ただし、最終アウトプットとしてそのまま使うことはほぼありません。
Gemini_Generated_Image_b3z2bqb3z2bqb3z2 (1).jpg

本当の違いは「エラーへの姿勢」

一番分かりやすく言うと:

Gemini 3:ユーザーが後でチェック・修正する前提

GPT-5.2:そのまま使われる可能性を前提

この前提の違いが、文章の精度、論理の深さ、細部への注意力に表れます。

オフィス業務では「モデル」より「エコシステム」

実際の仕事では、連携環境が大きく影響します。

Word / Excel / PowerPoint → GPT-5.2 + Copilot

Gmail / Docs / Drive → Gemini 3 + Google Workspace

どちらの環境に深く依存しているかで、体感評価はかなり変わります。

費用について(コンサルタント視点)

正直に言うと、GPT-5.2 は高いです。

ただし実務では、

修正回数が減る

誤りによる手戻りが減る

再チェックにかかる時間が短くなる

これらを考えると、コスト差は自然に相殺されます。

Gemini 3 は日常的な知的作業のコスパが高い。
GPT-5.2 は **「間違えると高くつく仕事」**で価値を発揮します。

私の実際の使い分け

私はどちらか一方を選びません。
役割を分けています。

Gemini 3 で広く集める → GPT-5.2 で深く仕上げる

情報のインプットと整理は Gemini 3。
最終判断やアウトプットは GPT-5.2。

この流れが、最も安定して質の高い結果を出せています。
Gemini_Generated_Image_b3z2bqb3z2bqb3z2 (2).jpg

結論

学習・調査・コンテンツ用途では、Gemini 3 の方が生産的に感じる人も多いでしょう。
しかし、判断・責任・リスクが絡む仕事では、GPT-5.2 の方が信頼できます。

この2つは代替関係ではありません。
実務で使えば使うほど、その差ははっきりしてきます。

📌 参考

より詳細な比較・実測内容は、こちらのブログにまとめています:
https://familypro.io/en/blog/gpt-5-2-vs-gemini-3

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