この記事のまとめ
- Claude Codeの会話履歴は,作業フォルダの絶対パスに紐づいて保存される.
- フォルダ名の変更・移動や,別の場所への
git cloneをすると,claude --resumeで元の履歴が見つからなくなる. - 履歴に頼らず,続きに必要な情報をリポジトリに残してpushしておくと,フォルダがどうなっても再開できる.
- 履歴ファイルを手動で移す方法もあるが,動作は版によって変わりうるため,バックアップを取ってから試す.
背景
- 作業を終えたフォルダをリネーム,移動,削除したあとで,同じ作業の続きを別のフォルダで再開したいことがある.
- 会話履歴は保存先が決まっていて,場所が変わると見つからなくなる.一方,必要な情報がリポジトリに残っていれば,履歴がなくても続きから再開できる.
本記事で触れない内容
- Claude Codeの導入手順
- Webやデスクトップアプリ上のClaudeの会話の引き継ぎ(本記事は
claudeコマンドで使うClaude Codeが対象)
対象読者
- gitで管理したプロジェクトでClaude Codeを使っている人.
履歴はフォルダのパスに紐づく
保存場所と探される範囲
- 履歴は
~/.claude/projects/配下に,会話ごとに<会話ID>.jsonlというファイルとして保存される(Windowsでは%USERPROFILE%\.claude\projects\).サブエージェントの履歴などは,同じ名前のディレクトリ<会話ID>/に入る(公式ドキュメント). - 保存先のディレクトリ名は,作業ディレクトリの絶対パスから作られる.(例)
/Users/name/projectは-Users-name-projectになる.実際の名前はls ~/.claude/projects/で確認できる. -
claude --continueとclaude --resumeは,現在の作業ディレクトリ(とそのgit worktree)の履歴だけを探す. - 別のディレクトリで
claude --resume <会話ID>を実行すると「No conversation found」になる,という報告がある(v1.0.80).同じissueには,その後の版(2.0.69,2.1.14)でも再現したというコメントが付いている.
状況ごとの違い
| 状況 | 履歴の状態 | 続けるには |
|---|---|---|
| フォルダ名の変更・移動 | 元のパスに紐づいたまま.新しい場所からは見つからない | リポジトリ側の情報で再開する.または履歴を移す |
別の場所への git clone
|
clone先は別のパスなので,見つからない | 同上 |
| フォルダの削除 | 履歴ファイルは ~/.claude/projects/ に残る.同じパスにフォルダを用意して開き直せば,再び見つかる |
同じパスに git clone し直して claude --resume
|
古い履歴は,既定では30日を過ぎると自動で削除される.期間は設定 cleanupPeriodDays で変えられる(公式ドキュメント).履歴を使い続けたいなら,早めに移すかコピーしておく.
続きに必要な情報をリポジトリに残す
履歴は場所に依存するので,確実なのは,続きに必要な情報を履歴ではなくリポジトリ側に残すことである.
- 作業の区切りでコミットしてpushする.未完成でもWIPブランチでよい.フォルダが消えても,cloneで戻れる.
-
引き継ぎメモを残す.終了前にClaude Codeへ次のように頼み,できた
NOTES.mdをコミットする.ここまでの作業・決定事項・残タスク・次にやることを NOTES.md にまとめて -
恒久ルールは
CLAUDE.mdに書く.ビルド手順や規約などを書いてコミットしておけば,cloneし直しても起動時に自動で読まれる. -
共有したい設定は
.claude/settings.jsonなどに書いてコミットする..claude/settings.local.jsonは個人用の設定ファイルで,Claude Codeが作成したときは自動でgitの無視対象になる.自分で作成した場合は,.gitignoreに追加する(公式ドキュメント). -
作業を一時中断したいだけなら,フォルダ名を変えず,ブランチ切り替えか
git worktreeを使う.
再開手順
git clone し直した場合の手順は次のとおり.
git clone <repo> new-dir && cd new-dir
git checkout <WIPブランチ>
claude
claude を起動したら,次のように入力する.
NOTES.md を読んで,前回の続きから作業して
履歴そのものを引き継ぐ場合
上級者向けの方法である.手動の操作なので,版によっては動かない可能性がある.
- 必ず先にバックアップを取る.
-
~/.claude/projects/内の旧パス用ディレクトリから,<会話ID>.jsonlと,あれば同じ名前のディレクトリ<会話ID>/を,新しい場所用のディレクトリへコピーする. - 新しい場所で
claude --resumeを実行し,一覧にその会話が出るか確かめる.
前述のissueには,この方法で動いたというコメントが1件ある.
再開前のチェックリスト
- 作業をWIPブランチにコミットして,pushした
-
NOTES.mdに,作業内容・決定事項・残タスク・次にやることを書き,コミットした -
恒久ルールを
CLAUDE.mdに書いた -
共有したい設定を
.claude/settings.jsonに書いてコミットした - 履歴を移す場合は,先にバックアップを取った
注意点
- 「現在のディレクトリの履歴だけを探す」という挙動は,解説記事とGitHubのissueの報告をもとにしている.版によって挙動が変わる可能性がある.
- 解説記事には,
/resumeの一覧を「全プロジェクト」表示に切り替えられるという記述もある.お使いの版で,別のパスの履歴を一覧から再開できるか試してほしい. - 履歴ファイルを手動でコピーする方法は,筆者が動作を確かめたものではない.ディレクトリ名の作られ方の細部(
.や空白の扱いなど)も確認していない.ls ~/.claude/projects/で実際の名前を見て合わせてほしい. - 自分の環境の保存期間は,
~/.claude/settings.jsonなどでcleanupPeriodDaysが設定されていないか見てほしい.設定がなければ既定の30日になる. - ツールの仕様は更新が速い.使う前に,公式ドキュメントの最新の説明を確認してほしい.
参考文献
(いずれも2026年10月31日閲覧)
- Anthropic 「データ使用」,Claude Code Docs
https://code.claude.com/docs/ja/data-usage - Anthropic 「.claude ディレクトリを探索する」,Claude Code Docs
https://code.claude.com/docs/ja/claude-directory - Anthropic 「設定ファイルと優先順位」,Claude Code Docs
https://code.claude.com/docs/ja/settings - anthropics 「claude-code Issue #5768」,GitHub
https://github.com/anthropics/claude-code/issues/5768 - inventivehq 「recover closed claude code session」
https://inventivehq.com/blog/recover-closed-claude-code-session - Pasquale Pillitteri 「Claude Code --continue and --resume: Never Lose Your Context Again」
https://pasqualepillitteri.it/en/news/366/claude-code-continue-resume-guide