はじめに
FigmaのMCP開発に興味を持っていたところ、2025年6月4日にFigma公式からもMCPサーバーのベータリリース「Dev Mode MCPサーバー」機能が発表されました!使ってみたい🎉🎉🎉
▼ 発表内容はこちら
Chat UIからFigma MCPにつなぎたい
Figmaの下記MCP公式ガイドを参照
その中では下記のAIエディタへの導入・連携方法が詳しく説明されています
- VS Code
- Cursor
- Windsurf
- Claude Code
基本的にAIエディタからの問い合わせ利用がメインになるとは思いますが、
馴染みのあるChat形式で連携もできると、AIデザイナーに相談やレビューをお願いする体験ができるかも。良いかも???
と思い、今回は"Figmaの新機能のMCPサーバー"と"Claude Desktop"の連携を試しました。
必要なプラン設定
Figma側の要件
20250625現在、Figma側では下記のプランが存在します。
そのうち、MCP サーバー機能は同様にProfessionalプラン以上が必要。無料だと利用不可です。
Dev Mode MCPサーバー機能の利用条件:
- ❌️無料プラン では利用不可
- ✅️ Professional プラン
- ✅️ Organization プラン
- ✅️ Enterprise プラン
Claude側の要件
20250625現在、LocalのMCPと連携するためには
今はCloaudのDesktopを利用する必要ありそうです。
また、Desktopの設定からMCPの設定するためはProプラン以上が必要になります
Claude Desktopでの利用:
- ❌️無料プラン ではアプリから設定不可
- ✅️ Pro プラン
- ✅️ Max プラン
※ 直接設定ファイルを編集すれば行けるらしい。今回では試してはいません🙇♂️
連携手順
① Figma MCPサーバーの起動
1 Figma Desktop Appを起動して、使用したいデザインファイルを開きます
2 基本設定 > Dev Mode MCPサーバーを有効にするを押下
3 以下のような表示でサーバーが起動することを確認
Dev Mode MCP サーバーがlocalhost:3845/sseで有効になりました
ワンタッチでlocalサーバ起動できるのはかなりお手軽で優しいです
(補足)SSEとは
localhostに立ち上がった、MCPサーバーの末尾の/sseはServer-Sent Eventsという通信方式のことで
- サーバーからクライアントへの一方向通信
- リアルタイムでデータを送信
が特徴です。ライブチャットやリアルタイム通知で用いられ、MCPサーバーもリアルタイムでデザインデータを配信するためのこの通信規格を採用しているんですね
💡 Claude DesktopがSSE非対応のため中継が必要
Claude Desktopは現時点で stdio形式のMCPサーバーのみ対応 となっています
方やFigmaはSSE形式でMCPサーバーを提供するので、この間を中継しないといけません
ここで、SSEをstdioに変換するmcp-remote
を使用します
Node.jsベースのプロトコル変換ツールmcp-remoteを使用し、各ツールを連携します
Claude Desktop ←→ mcp-remote ←→ Figma MCP Server
(stdio) (プロトコル変換) (SSE)
② mcp-remoteの準備
mcp-remoteを使用するためにはNode.jsのバージョンを確認、必要とあらば更新しましょう
バージョン確認を確認
node --version
npm --version
npm install -g npm@latest
“① Figma MCPサーバーの起動”ですでにMCPサーバーが起動済みのため
mcp-remoteが正常に疎通が取れるか、下記でチェックしましょう
npx -y mcp-remote http://127.0.0.1:3845/sse
疎通が取れたら、Claude側に設定追加します
③ Claude Desktop設定ファイルの編集
Claude側から使用するMCPサーバーを追加/設定します
1 Claude Desktopを立ち上げて、メニューから「設定」を選択
2 左側の「開発者」タブをクリック
3 「構成を編集」をクリック
claude_desktop_config.jsonが編集できるので、任意のエディターで今回のFigma MCPサーバーの設定情報を追記します
▼ 以下の内容を編集・追加
{
"mcpServers": {
"figma-dev-mode": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "mcp-remote", "http://127.0.0.1:3845/sse"]
}
}
}
4 設定保存後、Claude Desktopを完全に再起動
もう一度MCP設定をみると、先ほど空だった設定情報に、FigmaMCPがrunnningで登録されていることが確認できます
これで連携終了です
動作確認:SNSアプリ風デザインを読み込ませてみる
テストとしてSNSのデザインファイルを用意しました。これを読んでくれるか
連携の確認
実際に連携できるか確認します。
その後、そのまま連携情報と自身できることを回答してくれました。行けてそう
レビュー依頼
それでは、AIデザイナーにFBをお願いしてみます
📝回答内容はフルで下記に記載します📝
現在のFigmaデザインを詳細に分析して、良い点と改善点をお伝えします!
##  デザインフィードバック全体評価
 デザインのコンセプト
写真中心のSNSアプリ(Instagram風)のホーム画面として、基本的な構造は良く設計されています。
 良い点
1. レイアウト・情報設計
• 明確な情報階層: プロフィール → フィード → ナビゲーションの論理的な流れ
• 適切なコンテンツ密度: 情報が詰め込みすぎず、読みやすい
• 標準的なSNS構造: ユーザーが慣れ親しんだUIパターンを採用
2. ビジュアルデザイン
• 統一されたタイポグラフィ: DM Sansフォントで一貫性を保持
• クリーンな配色: 白ベース + 紫のアクセントカラーでモダンな印象
• 高品質な画像素材: 美しい風景写真で視覚的魅力を演出
3. 技術的実装
• Reactコンポーネント化: 適切にコンポーネント分割されている
• TailwindCSS使用: モダンなCSSフレームワークで保守性が高い
• レスポンシブ対応: モバイルファーストのアプローチ
 改善点
1. ナビゲーション設計【重要度: 高】
問題:
• ボトムタブのアイコンが重複(Search/Notifications/ProfileのアイコンがImage同じ)
• Homeタブのみアクティブ状態で他の視覚的区別が不明確
改善提案:
現在:  同じアイコン 同じアイコン 同じアイコン
改善:     (専用アイコンを使用)
2. インタラクション状態【重要度: 高】
問題:
• いいねボタンの状態(押済み/未押し)が分からない
• タップ領域のフィードバックが不明確
• フォローボタンの状態変化がない
改善提案:
• いいねボタン: ♡(未押し)→ (押済み)の色変化
• ホバー/タップ時のマイクロアニメーション
• フォローボタン: 「Follow」→「Following」への状態変化
3. コンテンツの多様性【重要度: 中】
問題:
• 全投稿が同一ユーザー(Akira Takahashi)
• 投稿形式が写真のみで単調
• リアルタイム性が感じられない
改善提案:
• 複数ユーザーの投稿を表示
• ストーリー、リール、カルーセル投稿の追加
• より多様なコンテンツタイプ
4. 数値・データの現実味【重要度: 中】
問題:
• いいね数(250, 300, 150)の一貫性
• フォロワー数(1.2K)とエンゲージメントの比率
• 投稿時間(2時間前、1日前、3日前)の規則性
改善提案:
• よりリアルな数値分布
• エンゲージメント率を考慮した数値設定
• ランダムな投稿時間
5. アクセシビリティ【重要度: 中】
問題:
• ステータスバーの時刻が固定(10:30 AM)
• カラーコントラストの最適化余地
• タップ領域のサイズ(最小44px推奨)
改善提案:
• 動的な時刻表示
• WCAG 2.1 AA準拠のコントラスト比
• より大きなタップ領域
6. マイクロインタラクション【重要度: 低】
問題:
• 静的すぎるデザイン
• フィードバックアニメーションの不足
• 読み込み状態の考慮不足
改善提案:
• スムーズなスクロール体験
• いいね時のハートアニメーション
• スケルトンローディング
 具体的な改善提案
優先度1: ナビゲーション修正
// 現在のアイコン問題を修正
const icons = {
home: HomeIcon, // 
search: SearchIcon, // 
notification: BellIcon, // 
profile: UserIcon // 
}
優先度2: インタラクション改善
// いいねボタンの状態管理
const [isLiked, setIsLiked] = useState(false);
const heartColor = isLiked ? '#ff4458' : '#8e8e93';
優先度3: デザインシステム強化
/* カラーシステムの拡張 */
:root {
--primary: #4e3cdb;
--secondary: #f2f2f7;
--success: #34c759;
--danger: #ff3b30;
--warning: #ff9500;
}
 総合評価
現在のスコア: 7.5/10
強み:
• 基本設計が堅実
• モダンな技術スタック
• 一貫したデザインシステム
改善領域:
• インタラクション設計
• コンテンツの多様性
• ナビゲーションの完成度
この改善により、ユーザー体験が大幅に向上し、実用的なSNSアプリケーションとして完成度が高まります!
かなり回答が丸い気もしますが、ここはプロンプト改善でなんとかなりそう。
幅広く見てくれてますし、実装観点などもありがたい。
まとめ
以上、ChatツールとFigmaMCPとの連携方法を試してみました。
Figma MCPの立ち上げは体験はかなりお手軽になっており、迷うことなく使いやすいです。
今後はChatGPTもアプリ経由でMCP連携が広まってきそうなので、使えるようになったら試してみたいなと思います。