背景
Linuxで利用可能なi3wmは、ウィンドウを自動でタイル型に配置してくれる便利なウィンドウマネージャです。
ただ、ウィンドウが隙間なく敷き詰められてしまい窮屈な印象があるため、ウィンドウ同士や画面の隅からの余白を調整できる機能が追加されたi3-gapsがi3-wmのフォークとして開発されてきました。そして、現在i3-gapsはi3wmのメインラインにマージされています(RELEASE-NOTES-4.22.txt)。
ArchLinuxではi3-wmを導入するとデフォルトでi3-gapsが導入されるようになっているのですが、Ubuntuにはi3-gapsというパッケージは提供されていません。
Ubuntu 23.04以降では、i3-gapsがマージされた新しいi3-wmパッケージが降ってくるのですが、
Ubuntu 22.04に対して提供されるi3-wmのバージョンは4.20.1で止まってしまっています。
導入方法
Ubuntu 22.04でgaps機能を持つi3を使いたい場合は、手動で新しめのi3を導入するしか無さそうです。
一度現バージョンのi3を削除します(導入している場合)
$ sudo apt remove i3
jaistのリポジトリからv4.22.2のi3-wmを入手してインストールします。
$ cd ~/Downloads
$ curl -LO https://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ubuntu/pool/universe/i/i3-wm/i3-wm_4.22-2_amd64.deb
$ dpkg -i i3-wm_4.22-2_amd64.deb
$ rm i3-wm_4.22-2_amd64.deb
これでconfigファイルからgaps inner / gaps outerの値を設定すれば余白が生まれてくれます。
個人的には仕事のデスクトップで使うなら、gaps inner 8 / gaps outer 0くらいがデスクトップ背景の主張が控えめながらも少しチラ見えして好みです。
詳細なconfig設定方法は以下を参照。